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第5章・地獄の懸垂と古代都市の復活阻止と成分の正体
当日の朝②
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ヒナと直露と義喜野の三人で会話を始めたのだがヒナが先に語る。
「先程、ここに五堂橋兄弟という方がこられて投票を呼び掛けていたのを見ましたがこれは選挙当日によくないような……」
しかし彼は首を振る。
「別に候補者じゃなければ投票日も活動は可能。あと彼らはいつもああやってしているよ。彼らは悪い子達じゃない。もしかしたら地方でも会うかもしれないよ……」
「なるほど……ですね!」
「ヒナちゃん、もう俺も質問してもいいかな?義喜野さん、あの直伸はどのような処罰になりますでしょうか……?」
「直露くんもやはり一族だから気になるのかな?」
「違います。しかるべき処罰をしていただきたいので……」
「なるほど、ごめんな。彼は……間違いなく普段から殺人などをしているために死刑は免れないな。あと兵篭くんも殺人があまりにもひどく死刑以外は考えられないかもしれないね。」
「それなら良かったなと思います。あんな連中に慈悲や情けは無用。しかるべき刑に処して殺害した人々に向こうの世界で一日でも早く謝罪するべきである。なるべく多くの方々に……」
「先生、市川さんを許せません!」
隣の部屋で寝ていたはずの雪が目に涙を浮かべて訴えてきたのである。
「雪ちゃんは直露くん思いだね。しかし彼は発言が過激なだけで罪に問うことは出来ないんだよね……ごめんね!」
「先生、市川さんを許したくないから……直露さんをテロリスト呼ばわりして許せないから!!」
「雪ちゃん、もういいよ!俺はあんな発言気にしてすらいないから!!」
直露が雪の頭を撫でると気がついたら直露の膝の上で寝てしまったのである。悔しさを訴えたくて一瞬だけ起きたのかもしれない。雪は直露を実の兄のように慕っているからこそ彼を冒涜することを自分のことのように許せないのだ。
「この子……いい子ですよ……」
直露が寝ている雪の姿を優しく見守りながら義喜野に言う。義喜野は頷いた。
「だろうね……この子の言葉に裏はないからね。直露くんのことが本当に大好きなのが分かるよ……必ず(選挙に)通るといいね……」
「みんなのためにも通りたいです。」
穏やかにしゃべる直露だが義喜野は絶対に通ってやるという熱い気持ちを汲み取ったのである。彼は裏表がないだけに純粋な気持ちで話ができるのだ。
「僕は家族だけじゃなくたくさんの仲間に支えられてここまで来た。だからね、支えてくれた人のためにも必ず自分のふるさとを良くしたいという気持ちは曲げれないんですよ!!」
直露はさらに自信を固めた。すると支援者の男性が現れたのだ。
「こんにちは、筒香(つつごう)さん。」
「こんにちはと違いますよ直露さん!選挙管理委員会の鷹春(たかはる)さんから聞いた話ですが、今、直露さんの票数が上位に来ているんです!」
「ほ、本当に!?」
当然直露は嬉しかった。だが、油断をしてはならないのでまだ手放しに喜ぶわけにはいかないと表情を変えるのを少し抑えたのである。
「先程、ここに五堂橋兄弟という方がこられて投票を呼び掛けていたのを見ましたがこれは選挙当日によくないような……」
しかし彼は首を振る。
「別に候補者じゃなければ投票日も活動は可能。あと彼らはいつもああやってしているよ。彼らは悪い子達じゃない。もしかしたら地方でも会うかもしれないよ……」
「なるほど……ですね!」
「ヒナちゃん、もう俺も質問してもいいかな?義喜野さん、あの直伸はどのような処罰になりますでしょうか……?」
「直露くんもやはり一族だから気になるのかな?」
「違います。しかるべき処罰をしていただきたいので……」
「なるほど、ごめんな。彼は……間違いなく普段から殺人などをしているために死刑は免れないな。あと兵篭くんも殺人があまりにもひどく死刑以外は考えられないかもしれないね。」
「それなら良かったなと思います。あんな連中に慈悲や情けは無用。しかるべき刑に処して殺害した人々に向こうの世界で一日でも早く謝罪するべきである。なるべく多くの方々に……」
「先生、市川さんを許せません!」
隣の部屋で寝ていたはずの雪が目に涙を浮かべて訴えてきたのである。
「雪ちゃんは直露くん思いだね。しかし彼は発言が過激なだけで罪に問うことは出来ないんだよね……ごめんね!」
「先生、市川さんを許したくないから……直露さんをテロリスト呼ばわりして許せないから!!」
「雪ちゃん、もういいよ!俺はあんな発言気にしてすらいないから!!」
直露が雪の頭を撫でると気がついたら直露の膝の上で寝てしまったのである。悔しさを訴えたくて一瞬だけ起きたのかもしれない。雪は直露を実の兄のように慕っているからこそ彼を冒涜することを自分のことのように許せないのだ。
「この子……いい子ですよ……」
直露が寝ている雪の姿を優しく見守りながら義喜野に言う。義喜野は頷いた。
「だろうね……この子の言葉に裏はないからね。直露くんのことが本当に大好きなのが分かるよ……必ず(選挙に)通るといいね……」
「みんなのためにも通りたいです。」
穏やかにしゃべる直露だが義喜野は絶対に通ってやるという熱い気持ちを汲み取ったのである。彼は裏表がないだけに純粋な気持ちで話ができるのだ。
「僕は家族だけじゃなくたくさんの仲間に支えられてここまで来た。だからね、支えてくれた人のためにも必ず自分のふるさとを良くしたいという気持ちは曲げれないんですよ!!」
直露はさらに自信を固めた。すると支援者の男性が現れたのだ。
「こんにちは、筒香(つつごう)さん。」
「こんにちはと違いますよ直露さん!選挙管理委員会の鷹春(たかはる)さんから聞いた話ですが、今、直露さんの票数が上位に来ているんです!」
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当然直露は嬉しかった。だが、油断をしてはならないのでまだ手放しに喜ぶわけにはいかないと表情を変えるのを少し抑えたのである。
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