ヒナの国造り

市川 雄一郎

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第6章・ヒナの旅立ち

迷路の都会・ラビリンシングタウン①

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突然見知らぬ男性に声をかけられたヒナ。男性はこの街の人の様子を見てその人がこの場所に縁があるかないか分かるのだという。

「僕はこの街の警備隊を勤めている日倦里佐都喜(ひあぐり・さとき)という。『サトキ』と呼んでくれ。君は一体誰だい?」

「私は猫屋敷日奈凛(ねこやしき・ひなりん)です。『ヒナ』と呼ばれています。異世界からやってきました!!」

「異世界?まさかまた時空の歪みが……」

「???」

サトキはヒナに時空の歪みを詳しく教えることにしたのだ。

「ここ最近、原因不明の時空の歪みが発生しているためか異世界から来た方が非常に増えているんだ。しかもいつ歪みが発生したか分からないからいつの間にか人が来ているわけだよ。」

「私も元の世界の海沿いで寝ていたら目が覚めたときに実はいつの間にか異世界に来ていたパターンでした。」

「じゃあ君の元の世界はこの世界と似ている部分があるんだね。本当にややこしいことになっているな。」

どうやら話を聞くと異世界は一つに統一されているとかではなく、何種類もの異世界が存在するとのことである。

「以前、3人の異世界から来た人の出身地を正確に聞いたらいずれも違う異世界から来ているようだというのか感じられた。」

「ひや~、それなら私は元の世界に戻れないってこと?」

「いや、それはない!!何らかの通信手段を手に入れれば君のいた異世界に戻れる可能性は十分にある!!」

「サトキさん、ありがとうございます!!」

「(意外といい子だな……なんか協力してあげようかな……)」

気を良くしたサトキはヒナに情報をたくさん教えるからオフィスに来てくれと伝えることにしたのである。

「君、よければ僕のオフィスに来たらたくさんの情報があるからそれを君に教えてあげるよ。」

ヒナはそれを聞いてオフィスの場所を教えてもらったのだ。そしてサトキは用事で先にオフィスに行ってしまい、ヒナはとりあえずついていくことにしたのである。だが、早速道に迷った。景色が余りにも似すぎていてどこかどこかはさっぱり区別しづらいのだ。

「お……お……おおおお……オフィス!!」

謎の奇声(?)を出しながらオフィスを探すヒナ。しかしあいにく見つからないなと思いきや……

「ビル発見!」

それらしきビルを発見したヒナはエレベーターに乗った。そして3階の『日倦里ラボ』で原稿を書いていたサトキだったが、開いたエレベーターを確認したらなんとヒナであった!!

「やあ、ヒナちゃん!!」

ヒナは無事にサトキのオフィスに到着できたのである!!
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