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第9章・世界の歪み
大洪水を止めるぞ②
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一旦は大洪水の危機を防ぐことに成功したがまだ問題はある。それは第2関門とも言える“人工雨雲マシン”の停止であった。
「あのマシンの危険性をわかっているかどうか知らんが取材のために簡単に発動させるとかどういう神経しとるんやあの持ち主は……!!」
ヒナが休んでいる中、竜太は雨雲マシンの持ち主に怒りを露にした。大洪水になれば自分の命も危うくなるのを分かっているのかすら持ち主は分かっているのだろうか?
“プルルルル!!”
「はい、もしもし東住吉です。おぉ、久しぶりだな。…………ハァ?そりゃホンマかいな!?ちょっと天気良くなったら見に行くわ。」
竜太は電話の内容に驚いているようだった。横で様子を見ていた雪が竜太に質問したのである。
「どうしました?」
「あのな、ここから少し離れた山の方にデカイ方舟みたいなものが見つかったらしいんやと……!!」
「すごーい、見に行きたい!!」
「雪ちゃん、これは危険なものやで。写真は撮ってきたるさかい待っててくれや。」
「えー、でも分かった。写真楽しみにしてます。」
「ええ子や!頑張ってくるわ!」
ヒナも松浦も疲労から寝ているのでとりあえずサトキ達に報告して天気が回復したのを狙ってそこに向かうことにしたのである。
ラビリンシングタウンから離れた山の中、竜太は山頂を目指していた。山の名前は閼蘿度山(あらどやま=通称・アラドマウンテン=)といい静かなる火山である。その山道で情報提供した堀内浩郎(ほりうち・ひろお)と杉尾輝彦(すぎお・てるひこ)と加計川竜旙(かけがわ・りゅうはん)の3人と合流していたのである。
「加計川君、道案内してくれ。」
「はい。」
四人は船のある場所を目指してゆっくりと歩みを進めていったのである。
一方、サトキオフィスのヒナは目を覚ましたのである。目を覚ますと先に目覚めた松浦がヒナを笑顔で出迎えたのである。
「ヒナちゃん、おはよう!!」
「松浦さん……おはようございます……」
天気が回復しているのを確認して雨雲排除に成功したことを実感したのである。
「よかった!!」
「ヒナちゃん、よく頑張っていたよ!!竜太さんはヒナちゃんが寝ている時にずっとそばで心配していたんだよ。僕が寝てからは分からないけどね……」
「あれ、その竜太さんは……?」
ヒナは竜太がいないことに気付くと雪が隣の部屋からやって来たのだ。
「竜太さん、どっかの山に方舟があると聞いてそこに行ってしまいました……」
「えっ!?竜太さん、山に行ったの?」
「まずいな……追うぞ、ヒナちゃん!!」
「はい!!」
二人はすぐに場所は分からないが山へと向かったのである。ただどの山か分からないので手当たり次第探すしかなかったのである。するとあるヒナの世界でいう井戸端会議の主婦達の声が漏れてきたのである。
「最近雄太ちゃん元気?」
「元気元気!!手がつけられないわ(笑)。」
「ねえねえ、最近アラドマウンテンで舟みたいなのが見つかったらしいわよ!」
「舟?いやあ~何かしらね~」
松浦は山の名前が聞こえたのか何かに確信を持った表情となったのだ。
「ヒナちゃん、東の方面へ!!アラドマウンテンはそこから行ける!!」
「場所、分かりました!?」
「さすがは人生経験の長けた女性の情報力だ!!行こう!!」
「はい!!」
一方、山道では……
「加計川君、この道から山頂に行けるんだよね?」
「そうです。あとあの方舟は一体何なのかついでに調べましょうや!」
すると竜太の服の後ろの襟をつかむ人物がいたので竜太は激怒して振り返ったのである。
「誰や、声かけて足止めさせんかい…………ってあんたは…………」
「竜太くん、久しぶりやな。“15年来”の恨みを未だ忘れとらんで~」
「4対1とは命がけですな……」
竜太は余裕そうな笑みを浮かべたが……
アラドマウンテンの登山口に着いたヒナと松浦は入り口前の祠に置いている魔除けの香水を身体にかけたのである。この山は魔物がたくさん潜んでいるために香水をかけると魔物が近寄らなくなるとされている。
「さあ、行くぞ!!」
「はい!!」
二人は山頂を駆け抜けた。なかなか見えない頂上に林と化している山頂を危険ながらも走り、とにかく舟らしきものを目標に進んでいくのであった。途中、山小屋があるので休憩しに入ると深刻な顔をした男性が迎えてくれたのである。
「ああ、あんた達……山頂に行くのは止めなされ……山道で魔物に襲われたのか4人もの男性が重体で治療中なんじゃ。」
「男性……?ちょっと顔を見させてもらえませんか?」
「勿論良いぞ……知り合いがいるのか?」
ヒナと松浦は4人のいる部屋へと入る。3人は見たことない顔だがいずれも意識不明の重体で身体には傷がたくさんついていたのである。そして最後の一人を見た二人は表情が凍りついたのである。
「りゅ…………竜太さん!!」
意識不明の重体で身体に3人よりも多い傷がついていた竜太の姿があった。傷をみるとどうも魔物がつけた傷とは思えなかったが二人は顔が強張りヒナは目が潤んでいたのである。
「竜太さん!!竜太さん!!」
竜太をさするヒナだが竜太は全く反応を見せなかったのである。
「あのマシンの危険性をわかっているかどうか知らんが取材のために簡単に発動させるとかどういう神経しとるんやあの持ち主は……!!」
ヒナが休んでいる中、竜太は雨雲マシンの持ち主に怒りを露にした。大洪水になれば自分の命も危うくなるのを分かっているのかすら持ち主は分かっているのだろうか?
“プルルルル!!”
「はい、もしもし東住吉です。おぉ、久しぶりだな。…………ハァ?そりゃホンマかいな!?ちょっと天気良くなったら見に行くわ。」
竜太は電話の内容に驚いているようだった。横で様子を見ていた雪が竜太に質問したのである。
「どうしました?」
「あのな、ここから少し離れた山の方にデカイ方舟みたいなものが見つかったらしいんやと……!!」
「すごーい、見に行きたい!!」
「雪ちゃん、これは危険なものやで。写真は撮ってきたるさかい待っててくれや。」
「えー、でも分かった。写真楽しみにしてます。」
「ええ子や!頑張ってくるわ!」
ヒナも松浦も疲労から寝ているのでとりあえずサトキ達に報告して天気が回復したのを狙ってそこに向かうことにしたのである。
ラビリンシングタウンから離れた山の中、竜太は山頂を目指していた。山の名前は閼蘿度山(あらどやま=通称・アラドマウンテン=)といい静かなる火山である。その山道で情報提供した堀内浩郎(ほりうち・ひろお)と杉尾輝彦(すぎお・てるひこ)と加計川竜旙(かけがわ・りゅうはん)の3人と合流していたのである。
「加計川君、道案内してくれ。」
「はい。」
四人は船のある場所を目指してゆっくりと歩みを進めていったのである。
一方、サトキオフィスのヒナは目を覚ましたのである。目を覚ますと先に目覚めた松浦がヒナを笑顔で出迎えたのである。
「ヒナちゃん、おはよう!!」
「松浦さん……おはようございます……」
天気が回復しているのを確認して雨雲排除に成功したことを実感したのである。
「よかった!!」
「ヒナちゃん、よく頑張っていたよ!!竜太さんはヒナちゃんが寝ている時にずっとそばで心配していたんだよ。僕が寝てからは分からないけどね……」
「あれ、その竜太さんは……?」
ヒナは竜太がいないことに気付くと雪が隣の部屋からやって来たのだ。
「竜太さん、どっかの山に方舟があると聞いてそこに行ってしまいました……」
「えっ!?竜太さん、山に行ったの?」
「まずいな……追うぞ、ヒナちゃん!!」
「はい!!」
二人はすぐに場所は分からないが山へと向かったのである。ただどの山か分からないので手当たり次第探すしかなかったのである。するとあるヒナの世界でいう井戸端会議の主婦達の声が漏れてきたのである。
「最近雄太ちゃん元気?」
「元気元気!!手がつけられないわ(笑)。」
「ねえねえ、最近アラドマウンテンで舟みたいなのが見つかったらしいわよ!」
「舟?いやあ~何かしらね~」
松浦は山の名前が聞こえたのか何かに確信を持った表情となったのだ。
「ヒナちゃん、東の方面へ!!アラドマウンテンはそこから行ける!!」
「場所、分かりました!?」
「さすがは人生経験の長けた女性の情報力だ!!行こう!!」
「はい!!」
一方、山道では……
「加計川君、この道から山頂に行けるんだよね?」
「そうです。あとあの方舟は一体何なのかついでに調べましょうや!」
すると竜太の服の後ろの襟をつかむ人物がいたので竜太は激怒して振り返ったのである。
「誰や、声かけて足止めさせんかい…………ってあんたは…………」
「竜太くん、久しぶりやな。“15年来”の恨みを未だ忘れとらんで~」
「4対1とは命がけですな……」
竜太は余裕そうな笑みを浮かべたが……
アラドマウンテンの登山口に着いたヒナと松浦は入り口前の祠に置いている魔除けの香水を身体にかけたのである。この山は魔物がたくさん潜んでいるために香水をかけると魔物が近寄らなくなるとされている。
「さあ、行くぞ!!」
「はい!!」
二人は山頂を駆け抜けた。なかなか見えない頂上に林と化している山頂を危険ながらも走り、とにかく舟らしきものを目標に進んでいくのであった。途中、山小屋があるので休憩しに入ると深刻な顔をした男性が迎えてくれたのである。
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「りゅ…………竜太さん!!」
意識不明の重体で身体に3人よりも多い傷がついていた竜太の姿があった。傷をみるとどうも魔物がつけた傷とは思えなかったが二人は顔が強張りヒナは目が潤んでいたのである。
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竜太をさするヒナだが竜太は全く反応を見せなかったのである。
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