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第9章・世界の歪み
竜太の帰還作戦②
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家業の手伝いをしていた竜太の元にある男性が訪れた。彼は柳田(やなぎだ)デイビーズと名乗り、青柳のはとこだという。
「あなたが竜太さんですか。」
「はい、どのような件でしょうか?」
「私は青柳からあなたが上の世界に帰りたいと聞きましてやって来ました。」
「そりゃ有り難いです。ですが人助けしないと帰られないのだと……」
少し本音を打ち明ける竜太に柳田はある一言を出したのである。
「人助けをしないといけないという考えをやめなさい。」
「?」
「人助けは見返りを求めずにやることです。もしその気持ちをいつまでも抱えるようでは2度と帰れませんよ。」
「…………!!?」
「少しおかしいと思いましたね。」
「確かに……見返りを求めて人助けはおかしい…………」
「私は山田(やまだ)家から柳田家に養子入りしてからずっと見返りのなき人助けにつとめてきました。だからこそ人のために尽くせます。あなたにはまだ自分の事が頭に染みているのだと思います。」
「確かに染みています……自分がまずは的な…………」
「仕方ない。環境が言わせるからです。あなたはとても辛い人生を送ってきたのだと思います。だからこそあなたは人のために力を注ぐことが出来るはずです。」
「…………」
「だから今は上に帰ることを意識してはいけません。それはいつか必ず叶いますから…………」
「でも大切な人達が上にいる…………」
「大丈夫。“誰も”あなたのことを見捨てたりはしません。あなたの元に仲間は皆帰ってきますから…………」
「……ですが……」
「これから“世の中に嵐が”吹き荒れます。その時にあなたは大切な役割を果たすでしょう…………!!」
「!!?」
柳田は竜太の左肩をポンと叩くと最後に竜太にこう声をかけた。
「あなたは世界を救う使者となるでしょう。そしてあなたの大切な人は必ずあなたの手で救い出せるでしょう…………!!」
そう言うと柳田はスッと去っていく。お礼を言えずにいた竜太は『なにもお礼をできなかった』と後悔したが、気持ちをすぐに切り替えた。
「お礼を言えなかったなら教えを忠実に守っていこう。」
そう思い始めた竜太は欲を求めずに色々なことに取り組むようになった。勿論、感情を出したくなることもあるが彼はくじけず毎日を頑張っていく。
「人が助かれば自分も嬉しい……」
事件を起こしていた頃の自分と完全に決別が出来たのか竜太は完全に昔とは別人になったのである。
「あなたが竜太さんですか。」
「はい、どのような件でしょうか?」
「私は青柳からあなたが上の世界に帰りたいと聞きましてやって来ました。」
「そりゃ有り難いです。ですが人助けしないと帰られないのだと……」
少し本音を打ち明ける竜太に柳田はある一言を出したのである。
「人助けをしないといけないという考えをやめなさい。」
「?」
「人助けは見返りを求めずにやることです。もしその気持ちをいつまでも抱えるようでは2度と帰れませんよ。」
「…………!!?」
「少しおかしいと思いましたね。」
「確かに……見返りを求めて人助けはおかしい…………」
「私は山田(やまだ)家から柳田家に養子入りしてからずっと見返りのなき人助けにつとめてきました。だからこそ人のために尽くせます。あなたにはまだ自分の事が頭に染みているのだと思います。」
「確かに染みています……自分がまずは的な…………」
「仕方ない。環境が言わせるからです。あなたはとても辛い人生を送ってきたのだと思います。だからこそあなたは人のために力を注ぐことが出来るはずです。」
「…………」
「だから今は上に帰ることを意識してはいけません。それはいつか必ず叶いますから…………」
「でも大切な人達が上にいる…………」
「大丈夫。“誰も”あなたのことを見捨てたりはしません。あなたの元に仲間は皆帰ってきますから…………」
「……ですが……」
「これから“世の中に嵐が”吹き荒れます。その時にあなたは大切な役割を果たすでしょう…………!!」
「!!?」
柳田は竜太の左肩をポンと叩くと最後に竜太にこう声をかけた。
「あなたは世界を救う使者となるでしょう。そしてあなたの大切な人は必ずあなたの手で救い出せるでしょう…………!!」
そう言うと柳田はスッと去っていく。お礼を言えずにいた竜太は『なにもお礼をできなかった』と後悔したが、気持ちをすぐに切り替えた。
「お礼を言えなかったなら教えを忠実に守っていこう。」
そう思い始めた竜太は欲を求めずに色々なことに取り組むようになった。勿論、感情を出したくなることもあるが彼はくじけず毎日を頑張っていく。
「人が助かれば自分も嬉しい……」
事件を起こしていた頃の自分と完全に決別が出来たのか竜太は完全に昔とは別人になったのである。
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