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第10章・団結に向けて
松浦と浜田京猛敏①
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一方、その頃松浦は先程いた町の旅館に皆を待機させて隣の地域のコドニードの村へと向かう。どうやらこの村にヒナが連れ去られた何らかの手がかりを掴めるという妄想である。村に到着すると浜田京劉鳳(はまだきょう・りゅうほう)なる人物がいた。
「はじめまして、どちら様で?」
「ラビリンシングタウンから来た松浦と言います。」
不穏な雰囲気のなかで二人の会話が進む。どうもこの浜田京という人物は何かを知っていそうな感じに松浦は見えたようだ。
「この村には何がある?」
「あの像を見てください。このコドニードの村を創立された京野橋彦右衛門(きょうのばし・ひこうえもん)といいます。彼はこの村の前身の村の旧家の出身で武士の末裔として活躍し、ある時期に政府軍に潰された故郷を建て直すためにここにコドニードの村を創られたのです。我々浜田京家はコドニードの英雄・京野橋彦右衛門の末裔であり、京野橋家の分家でもあります。」
「俺もあの日紙一族の出ですよ。ドーリンでは有名です。」
「ほほぉ、あなたもなかなかな家柄で……我々浜田京家はこの村で農業の発展などに力を注ぎました。私の父も農家の出身ですから。」
「俺の父親は農家だから奇遇ですね。」
「どこまでも気が合いますね。やはりあなたと私は不思議な縁で繋がれています。」
なぜか会話が家柄自慢と『父が農業』の共通点に対する喜び(?)であった。ただ確かに偶然と言えば偶然である。
「松浦さんの母はどんな方ですか?」
「大人しくて繊細かな。因みに母方のお爺ちゃんもこれまた農業の方であなたと不思議な縁があると思いますよ。」
「分かってますな。農家はこのコドニードの村やドーリン、ブルーサイド、トライギア方面では重要な役割を果たしてきました。村の歴史の大半が常に農家と強い繋がりがありますからね。」
「僕はドーリンの好きなところはおいしい野菜や果物が食べれること。自然の美味しさが本当にたまらない。農家の生まれであることに誇りに思うよ。」
「私もです。以前立派な家柄だと自慢を強調する人がいましたから『地域にどんな貢献してきたんだ?』と聞くともう彼のコメントは無くなりましたね。」
「ほぉ……ナイスですね。僕も家柄のことより地域にどれだけ貢献出来たかが大切だと思いますよ。僕の友人の一人は先代に漁師の家の子がいましたが、その田舎に帰省したときは港が好きでのんびり海を眺めていますよ。」
「良いですよね。港は私も大好きです。その子も交えてまた話をしたいですね……」
なぜか家族自慢の内容と化する彼らの会話であったが…………
「はじめまして、どちら様で?」
「ラビリンシングタウンから来た松浦と言います。」
不穏な雰囲気のなかで二人の会話が進む。どうもこの浜田京という人物は何かを知っていそうな感じに松浦は見えたようだ。
「この村には何がある?」
「あの像を見てください。このコドニードの村を創立された京野橋彦右衛門(きょうのばし・ひこうえもん)といいます。彼はこの村の前身の村の旧家の出身で武士の末裔として活躍し、ある時期に政府軍に潰された故郷を建て直すためにここにコドニードの村を創られたのです。我々浜田京家はコドニードの英雄・京野橋彦右衛門の末裔であり、京野橋家の分家でもあります。」
「俺もあの日紙一族の出ですよ。ドーリンでは有名です。」
「ほほぉ、あなたもなかなかな家柄で……我々浜田京家はこの村で農業の発展などに力を注ぎました。私の父も農家の出身ですから。」
「俺の父親は農家だから奇遇ですね。」
「どこまでも気が合いますね。やはりあなたと私は不思議な縁で繋がれています。」
なぜか会話が家柄自慢と『父が農業』の共通点に対する喜び(?)であった。ただ確かに偶然と言えば偶然である。
「松浦さんの母はどんな方ですか?」
「大人しくて繊細かな。因みに母方のお爺ちゃんもこれまた農業の方であなたと不思議な縁があると思いますよ。」
「分かってますな。農家はこのコドニードの村やドーリン、ブルーサイド、トライギア方面では重要な役割を果たしてきました。村の歴史の大半が常に農家と強い繋がりがありますからね。」
「僕はドーリンの好きなところはおいしい野菜や果物が食べれること。自然の美味しさが本当にたまらない。農家の生まれであることに誇りに思うよ。」
「私もです。以前立派な家柄だと自慢を強調する人がいましたから『地域にどんな貢献してきたんだ?』と聞くともう彼のコメントは無くなりましたね。」
「ほぉ……ナイスですね。僕も家柄のことより地域にどれだけ貢献出来たかが大切だと思いますよ。僕の友人の一人は先代に漁師の家の子がいましたが、その田舎に帰省したときは港が好きでのんびり海を眺めていますよ。」
「良いですよね。港は私も大好きです。その子も交えてまた話をしたいですね……」
なぜか家族自慢の内容と化する彼らの会話であったが…………
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