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第11章・新たな武器と過酷な道のり
一人で探す②
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翌朝、起床したヒナは長呂府に感謝の言葉を伝えたのである。
「泊めていただいた上にお食事までいただきありがとうございました。」
「こちらこそ掃除とか手伝ってくれてありがとう。」
ヒナは寝る前に片付けをしていた長呂府のお手伝いをしていたようだ。
「いえ、当然ですから。本当にありがとうございました。」
昨日、二人はリンの行方不明のことなどについて真剣に話し合っており長呂府は事情を把握していたのだ。
「必ず探している子が見つかるといいね。」
「ありがとうございます!また機会があればお会いしましょうね!」
そしてヒナは工場を去り、山を下っていったのである。それを見送る長呂府は呟いた。
「(誘拐犯はたぶんあの男だ……)」
ヒナは下山すると山道に出たのである。車どころか人気すら無い場所であった。長呂府曰く怪物がうじゃうじゃ生息しているとのことで生身で歩くのは安全ではないという。
「ここを歩けば下の町に着くのかな?」
少し歩いて山小屋の前についた。山小屋は入ることができずとりあえずヒナは自身の世界でいう自販機らしきものを発見し、健康ジュースなるものを購入したのである。
「あ~……すっきり!」
しかし、栄養を採ってすっきりしたヒナの周りには大きな棒を持った鬼のような怪物が囲っていたのである。早速ヒナは涼子の改造した剣を握って戦いに挑む。
「いくわよ~!!」
“ザクッ!!”
剣で怪物に斬りかかると一瞬で相手は倒れた。どんどん斬りまくるヒナであったが氷の能力を発動させると今まで出来なかった氷と剣のシンクロが出来、それは『氷の剣』と化したのである。
「必殺、凍える斬撃(アイス・ブレーダー)!!」
“キーーーンッ!!”
新必殺技『凍える斬撃(アイス・ブレーダー)』で斬りかかると相手は身体がひんやりしながら真っ二つになった。この必殺技は最強であった。のだが…………
「ちょっと……なんでうじゃうじゃ現れるのよ…………」
なんと敵はどんどん現れ、剣技を使う体力も氷の技を使う力もなくなってしまいヘロヘロしながら座り込むヒナ。当然、敵は棒で殴りかかるのであった。
“ドカッ!”
“ボコッ!”
“パコンッ!!”
「うっ!!あぁっ!!やめてっ!!」
殴られまくってダメージが悪化したヒナは逃げようとしたが四方に怪物がたくさんいて逃げられないのだ!!
「将志君、リンちゃん、直子さん、由良畑さん、長呂府さん……ごめんなさい。私もうダメだわ……」
殴られながら諦めを悟ったヒナの目は弱々しく感じられた。だが次の瞬間……
“パンッ!!”
“パンッ!!”
“パンッ!!”
響き渡る連弾の音。発砲する度に怪物達は次々と倒れていく。しかし連弾はおさまらずさらに次々と怪物を撃ちまくっていくのである。
「てめーら、一人で女を苛めるとかクズだろっ!!まとめて死ねっ!!」
「(この声は……?)」
“パンッ!!”
“パンッ!!”
“パンッ!!”
ヒナは意識が少し薄れていたが山小屋の上を見るとすぐに意識が戻ったのである。銃を持っていたのは二人でしかもその顔は知っている顔だったのだ!!
「やあ、ヒナちゃん。元気かい?」
「息子とハイキングに来ていたらたまたまこの現場に出くわしてな……」
「あ……直露さん!!竜太君!!」
なんと日紙直露と高直(東住吉)竜太の二人だったのだ。二人は銃撃を一度も披露したことはないが……
「この世界ではある程度の年齢となれば銃を練習するから大体みんな銃撃は上手いよ。」
直露はそう説明した。絶体絶命の危機に現れた二人を見てヒナは涙を浮かべていた。
「泊めていただいた上にお食事までいただきありがとうございました。」
「こちらこそ掃除とか手伝ってくれてありがとう。」
ヒナは寝る前に片付けをしていた長呂府のお手伝いをしていたようだ。
「いえ、当然ですから。本当にありがとうございました。」
昨日、二人はリンの行方不明のことなどについて真剣に話し合っており長呂府は事情を把握していたのだ。
「必ず探している子が見つかるといいね。」
「ありがとうございます!また機会があればお会いしましょうね!」
そしてヒナは工場を去り、山を下っていったのである。それを見送る長呂府は呟いた。
「(誘拐犯はたぶんあの男だ……)」
ヒナは下山すると山道に出たのである。車どころか人気すら無い場所であった。長呂府曰く怪物がうじゃうじゃ生息しているとのことで生身で歩くのは安全ではないという。
「ここを歩けば下の町に着くのかな?」
少し歩いて山小屋の前についた。山小屋は入ることができずとりあえずヒナは自身の世界でいう自販機らしきものを発見し、健康ジュースなるものを購入したのである。
「あ~……すっきり!」
しかし、栄養を採ってすっきりしたヒナの周りには大きな棒を持った鬼のような怪物が囲っていたのである。早速ヒナは涼子の改造した剣を握って戦いに挑む。
「いくわよ~!!」
“ザクッ!!”
剣で怪物に斬りかかると一瞬で相手は倒れた。どんどん斬りまくるヒナであったが氷の能力を発動させると今まで出来なかった氷と剣のシンクロが出来、それは『氷の剣』と化したのである。
「必殺、凍える斬撃(アイス・ブレーダー)!!」
“キーーーンッ!!”
新必殺技『凍える斬撃(アイス・ブレーダー)』で斬りかかると相手は身体がひんやりしながら真っ二つになった。この必殺技は最強であった。のだが…………
「ちょっと……なんでうじゃうじゃ現れるのよ…………」
なんと敵はどんどん現れ、剣技を使う体力も氷の技を使う力もなくなってしまいヘロヘロしながら座り込むヒナ。当然、敵は棒で殴りかかるのであった。
“ドカッ!”
“ボコッ!”
“パコンッ!!”
「うっ!!あぁっ!!やめてっ!!」
殴られまくってダメージが悪化したヒナは逃げようとしたが四方に怪物がたくさんいて逃げられないのだ!!
「将志君、リンちゃん、直子さん、由良畑さん、長呂府さん……ごめんなさい。私もうダメだわ……」
殴られながら諦めを悟ったヒナの目は弱々しく感じられた。だが次の瞬間……
“パンッ!!”
“パンッ!!”
“パンッ!!”
響き渡る連弾の音。発砲する度に怪物達は次々と倒れていく。しかし連弾はおさまらずさらに次々と怪物を撃ちまくっていくのである。
「てめーら、一人で女を苛めるとかクズだろっ!!まとめて死ねっ!!」
「(この声は……?)」
“パンッ!!”
“パンッ!!”
“パンッ!!”
ヒナは意識が少し薄れていたが山小屋の上を見るとすぐに意識が戻ったのである。銃を持っていたのは二人でしかもその顔は知っている顔だったのだ!!
「やあ、ヒナちゃん。元気かい?」
「息子とハイキングに来ていたらたまたまこの現場に出くわしてな……」
「あ……直露さん!!竜太君!!」
なんと日紙直露と高直(東住吉)竜太の二人だったのだ。二人は銃撃を一度も披露したことはないが……
「この世界ではある程度の年齢となれば銃を練習するから大体みんな銃撃は上手いよ。」
直露はそう説明した。絶体絶命の危機に現れた二人を見てヒナは涙を浮かべていた。
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