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第11章・新たな武器と過酷な道のり
ヒナ探偵の推理!②
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さてヒナのアレっぷりは放っといて市山は二人に指を指したのである。
「犯人はお前らのどちらかだろ!!大西、南原!!」
「なんで勝手に決めつけるんや!!ムカつくなあ!!」
市山に対して南原が激怒したのである。やはり確執は本物だったようだ。
「いっちゃん、やめろ。勝手に決めつけてもしゃ~ないぞ。」
外川はそう言ったのである。だが市山は二人を睨み付け、なぜか大西は沈黙していたのである。
「アホちゃうか!」
南原が市山に怒りを露にすると逆に市山がキレだしたのである。
「アホという方がアホやっ!!」
すると営業活動を終えて帰ってきた杉本和嘉造(すぎもと・わかぞう)は二人を怒鳴り付けたのである。
「いい加減にしろっ!!!」
杉本の怒りに二人は沈黙したのである。
「お前ら、また何をキレているんだっ!!?いい加減にしろよ本当に!!昔は仲良かったやろ!?なんだ突然に!!」
「いや、南原さんが…………」
「イチッ!!お前は従業員だろ!!大人になれ!!」
「はい……すみません……」
市山の声がかすれて聞こえた。ところがこの緊迫した雰囲気にヒナが…………
「市山さん、私は市山さんの笑顔の方が好きですよ♪」
「わっ!!!」
ヒナは突然市山の身体を触りはじめたのである。竜太はやはりおかしいと確信したのであった。
「一体ヒナちゃんに何が…………」
竜太が目を瞑ると暗い視界に申し訳なさそうな顔をした羽久議員がいたのである。竜太は勿論彼とは初対面である。
「はじめまして、高直竜太です。」
「こちらこそはじめまして……」
「いきなり質問ですみません。あなたから能力を貰ってから彼女の様子が少しおかしいんです。最近になってそのおかしさが悪化しています……」
「ごめんなさい、言うのを忘れてました。彼女は異世界の方でしたね?」
「ですが……」
「実は異世界の人がむやみに特殊能力を取得すると能力に応じて変な副作用が現れるのです……彼女の場合はアイスにちなんで『とろけるような恋がしたい』という副作用で異性に対して異常な愛情を出してしまうのです…………」
「それだっ!!」
「彼女に説明するのを忘れてました。本当に申し訳ございません……」
「で、治るんですか?」
「一生なおりません……」
「ぶふぉ…………」
突然竜太は泣き出したのである。昔の純粋なヒナが好きだったのにもうそのヒナはいない…………
「あんなに……いい子だったのに…………うっ、うっ、うっ…………」
自分を助けてくれた優しいヒナが少し色気が強くなってしまったのが竜太にとってはショックだったようである。しかし、それを気にせずヒナは竜太の頭をなではじめたのである。
「竜太くん、“良い子”だから泣いちゃダメよ。私はいつでも竜太くんを応援しているわよ!!」
竜太はやはり少し泣きたかったが優しさは変わらないと少し感じたのである。
「犯人はお前らのどちらかだろ!!大西、南原!!」
「なんで勝手に決めつけるんや!!ムカつくなあ!!」
市山に対して南原が激怒したのである。やはり確執は本物だったようだ。
「いっちゃん、やめろ。勝手に決めつけてもしゃ~ないぞ。」
外川はそう言ったのである。だが市山は二人を睨み付け、なぜか大西は沈黙していたのである。
「アホちゃうか!」
南原が市山に怒りを露にすると逆に市山がキレだしたのである。
「アホという方がアホやっ!!」
すると営業活動を終えて帰ってきた杉本和嘉造(すぎもと・わかぞう)は二人を怒鳴り付けたのである。
「いい加減にしろっ!!!」
杉本の怒りに二人は沈黙したのである。
「お前ら、また何をキレているんだっ!!?いい加減にしろよ本当に!!昔は仲良かったやろ!?なんだ突然に!!」
「いや、南原さんが…………」
「イチッ!!お前は従業員だろ!!大人になれ!!」
「はい……すみません……」
市山の声がかすれて聞こえた。ところがこの緊迫した雰囲気にヒナが…………
「市山さん、私は市山さんの笑顔の方が好きですよ♪」
「わっ!!!」
ヒナは突然市山の身体を触りはじめたのである。竜太はやはりおかしいと確信したのであった。
「一体ヒナちゃんに何が…………」
竜太が目を瞑ると暗い視界に申し訳なさそうな顔をした羽久議員がいたのである。竜太は勿論彼とは初対面である。
「はじめまして、高直竜太です。」
「こちらこそはじめまして……」
「いきなり質問ですみません。あなたから能力を貰ってから彼女の様子が少しおかしいんです。最近になってそのおかしさが悪化しています……」
「ごめんなさい、言うのを忘れてました。彼女は異世界の方でしたね?」
「ですが……」
「実は異世界の人がむやみに特殊能力を取得すると能力に応じて変な副作用が現れるのです……彼女の場合はアイスにちなんで『とろけるような恋がしたい』という副作用で異性に対して異常な愛情を出してしまうのです…………」
「それだっ!!」
「彼女に説明するのを忘れてました。本当に申し訳ございません……」
「で、治るんですか?」
「一生なおりません……」
「ぶふぉ…………」
突然竜太は泣き出したのである。昔の純粋なヒナが好きだったのにもうそのヒナはいない…………
「あんなに……いい子だったのに…………うっ、うっ、うっ…………」
自分を助けてくれた優しいヒナが少し色気が強くなってしまったのが竜太にとってはショックだったようである。しかし、それを気にせずヒナは竜太の頭をなではじめたのである。
「竜太くん、“良い子”だから泣いちゃダメよ。私はいつでも竜太くんを応援しているわよ!!」
竜太はやはり少し泣きたかったが優しさは変わらないと少し感じたのである。
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