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第12章・ヒナの国造り
ヒナの強気②
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大深島は意味がありそうなことを言う。
「僕は一年くらいしか恨みを抱いていない(一年前の事件で)から多分強い怒りだと思われないだろうな……」
しかしそれに対してヒナはいう。
「1年間であっても25年間であっても思いというのは強いものですよ。年数だけでは思いは募りません。確かに長ければ長いほど思いは強くなります。でもその思いがいつまで続くかと考えれば強く長く続くものこそが本当の“思い”だと思います。」
「そうかな?」
「ちょっと内容が違いますが良いケースで見ますと好きな野球チームを25年間応援していた人と同じチームのファンに1年前になった人との違いは私は“ない”と思います。にわかだろうがオールドファンだろうが気持ちは同じですから!!」
「…………」
「本題に戻りますが大深島さんが受けた苦しみは何年経っても癒えないと思います。ずっとその気持ちを抱くと思います……だから一年程度のとか“程度”はありませんから……」
「ありがとう…………」
「私は自分を捨てた両親に深い憎しみがあるかと言えば……あるかもしれません。でも会いたい気持ちの方が強いです……18年間その思いを抱いています。1年前に親と生死関係なく別れて会いたい人がいれば私と同じ“気持ち”であることに変わりはありません。」
「そうかな?」
「ええ。気持ちが一緒ならば年数など関係ありません。むしろ年数だけではない“強い気持ち”は前者(18年)、後者(1年)も同じはずです。」
「なるほど……」
「私はいつか両親再会するんだという気持ちもあります。いつになるか分かりませんが必ず再会したいと思ってます。」
「ありがとう……」
ヒナの言葉に大深島は強く心を打たれたのである。その会話を部屋の扉越しに聞いていた竜太は目に涙を浮かべて聞いていた……
「(ヒナちゃんは両親に18年も……俺も親父と33年間会っていない……俺もヒナちゃんと同じ気持ちだよ……親父に会いたいよ……あと育ての父にも……)」
竜太は話を聞き終えると用意されていた部屋に戻ったのであった。
その数時間後、ヒナ達は外川に呼び出されたのである。夜中一時過ぎではあるがこれから仕事が始まるために見物と手伝いを兼ねて作業室に来てほしいということである。
「今日、仕事が終わったら捜索活動について話を皆でしようと思うから。」
「!!」
ヒナは驚き、喜びの表情を見せたのである。やっとリンの捜索が進むと思ったからである。実際、その話であるからだ。
「僕は一年くらいしか恨みを抱いていない(一年前の事件で)から多分強い怒りだと思われないだろうな……」
しかしそれに対してヒナはいう。
「1年間であっても25年間であっても思いというのは強いものですよ。年数だけでは思いは募りません。確かに長ければ長いほど思いは強くなります。でもその思いがいつまで続くかと考えれば強く長く続くものこそが本当の“思い”だと思います。」
「そうかな?」
「ちょっと内容が違いますが良いケースで見ますと好きな野球チームを25年間応援していた人と同じチームのファンに1年前になった人との違いは私は“ない”と思います。にわかだろうがオールドファンだろうが気持ちは同じですから!!」
「…………」
「本題に戻りますが大深島さんが受けた苦しみは何年経っても癒えないと思います。ずっとその気持ちを抱くと思います……だから一年程度のとか“程度”はありませんから……」
「ありがとう…………」
「私は自分を捨てた両親に深い憎しみがあるかと言えば……あるかもしれません。でも会いたい気持ちの方が強いです……18年間その思いを抱いています。1年前に親と生死関係なく別れて会いたい人がいれば私と同じ“気持ち”であることに変わりはありません。」
「そうかな?」
「ええ。気持ちが一緒ならば年数など関係ありません。むしろ年数だけではない“強い気持ち”は前者(18年)、後者(1年)も同じはずです。」
「なるほど……」
「私はいつか両親再会するんだという気持ちもあります。いつになるか分かりませんが必ず再会したいと思ってます。」
「ありがとう……」
ヒナの言葉に大深島は強く心を打たれたのである。その会話を部屋の扉越しに聞いていた竜太は目に涙を浮かべて聞いていた……
「(ヒナちゃんは両親に18年も……俺も親父と33年間会っていない……俺もヒナちゃんと同じ気持ちだよ……親父に会いたいよ……あと育ての父にも……)」
竜太は話を聞き終えると用意されていた部屋に戻ったのであった。
その数時間後、ヒナ達は外川に呼び出されたのである。夜中一時過ぎではあるがこれから仕事が始まるために見物と手伝いを兼ねて作業室に来てほしいということである。
「今日、仕事が終わったら捜索活動について話を皆でしようと思うから。」
「!!」
ヒナは驚き、喜びの表情を見せたのである。やっとリンの捜索が進むと思ったからである。実際、その話であるからだ。
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