ヒナの国造り

市川 雄一郎

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第13章・Wの野望

竜太の能力発動!!

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竜太は高城の強さを実感してしまい、気持ちが弱まったのである。

「俺には勝てない……」

ヒナはそんな竜太の姿を見るとその弱気な顔に平手打ちを食らわしたのである。

“パチーーーンッ!!!”

「竜太君、何でそうなるのよ?弱気を見せたらダメだと言ったでしょう?」

「いや……そんなこと……言ってないやろ…………」

「あなた……能力を持っているんじゃなかったの?絵を描けばそれが実現すると言う能力!!」

「……あれはここ数年間発動していない…………」

「今、ここでやってみなさいよ!!今ならあなた、強くなりたいと言えるでしょう?その姿を描けるでしょう?」

「…………分かった。やってみる……」

以前のトラウマを思い出したのか少し戸惑いながらも竜太は懐から筆らしきものを取り出すと空に何かを描いた。勿論書いてる本人しか分からないが書き終えた途端、竜太の身体が光りはじめたのである。

「わー、竜太くん格好いいっ!!」

竜太はまさに日本の武将の服装をしていた。そして剣を握るとまさしく武将であった。

「清盛公みたいで格好いい!!」

「清盛公?」

「私の世界の昔の武将さんよ。平清盛(たいら・きよもり)というの。」

「それを意識した訳じゃないがそう言われるとなんか嬉しいな……」

しかし武将の格好をしたところで強いかどうかは不明である。

「そんな格好をしたところで俺には敵わんわ!!!」

高城は竜太の腹を強烈なパンチで攻撃したが……

「何っ!?俺のパンチで壊れない防具だと!?」

「ちょっと強度に設定しているから……じゃあ行くで……」

竜太は剣を持ち、空を飛んで高城に切りかかったのである。

「必殺……真空烈空斬(しんくうれっくうざん)!!」

切りかかると高城はもろに攻撃を受けて倒れたのである。

“ザッ!!!”

「ぐぉぉぉぉっ!!!」

高城は倒れると起き上がれず目を閉じたのである。

「大丈夫……死んでいないわ。意識を失っているだけだ……」

「竜太くん……やったね!!」

「お父さん、格好いい!!」

皆が竜太を祝福したが竜太はなんと倒れたのである。

「竜太くん?」

「君!?どうしたかね?」

「この能力、結構負担が大きいんだ。少し休まなければ……」

竜太はハビラに抱えられて安全な部屋へと一旦移ることになったのだ。そしてファルルは呆れた顔をしたのである。

「はぁ……ダメだわ。誰も全然だわ……」

そしてファルルは高城を護の近くへ連れて行くとルミを指名した。

「もう皇族とか関係ないわ。さあ、あなた!!勝負しなさいっ!!」

「え、私?良いわよ。やる?」

ファルルに指名されたルミは少しヤル気満々であった。そしていよいよ第3試合が始まるのだ。
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