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第14章・日常へ戻る時
禁断の再会
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雪の降るサッキーノで血まみれになり横たわる日輪(ボノ)。
「くそ……他の連中を隣のペイビー村等に食材の買い出しに行かせたのが失敗だった……一人ではこれだ……」
日輪を厳しい目で睨み付けるのがサッキーノの住民会会長の姫野コハクであった。元に戻った姫野は日輪に問いかけた。
「雪を降らせて何をするつもりだ?」
雪はまだやまない。そんな中で何を企んで雪を降らせたのか目的を知りたかったからだ。
「気分次第だ……」
「貴様っ!!」
適当な回答をする日輪に姫野は激怒した。すると姫野の背後からある声がしたのである。
「おっさん……俺が代わりに相手してやるよ……!!」
姫野が振り向くと若い男が居たのである。男は蹴りを食らわそうとするも姫野はすぐにガードしたため怪我はなかった。
「やるやん……」
「お前もなかなかの不意打ちだな……」
不意打ちを食らわした男は殺意を身に纏っていた。その男を見た日輪は笑みを浮かべた。
「お……『宿毛(すくも)』じゃないか……ここに何のようで……?」
「一応『霧島』から連絡を頂いてちょうど近隣にいたから何かあった時のあなたの護衛を任されて……あともうじきしたら『指宿』も援護に来るそうで。」
この男はコードネーム『宿毛』といい、本名は『ユーリ』という。少し太りぎみだが新聞屋のようなバイクに乗ってやって来たようだ。
「助かった……恩に着る。」
「どういたしまして……」
すると宿毛の背後に禍々しいオーラを放ち、剣を持つ男がいた。
「あら、後ろから禍々しいオーラを出す人がいるかと思えば西住吉さんですか。」
「貴様……久しぶりだな……」
そのオーラを出していたのは自分のオーラを自由自在に変形させて武器などを作る『変形の気(メタモル・オーラ)』の能力者の西住吉和也(にしすみよし・かずや)であった。彼はたまたま通りかかった所、偶然因縁の敵だったという宿毛と再会したという。
「西住吉……お前はずいぶん雰囲気が変わったな。」
「宿毛と言ったか……お前こそな。なかなかの悪人になられたようで……」
「何だと?貴様、自分も悪人の癖に善人ぶりやがって……!!」
「ああ、俺は確かに悪人だったし罪は消えねえ。ましてや育ての親を殺した連中は許せねえよ。だがな……憎しみを抱えて生きることが少し違うことをある人物との戦いから学んだ……」
「!?」
「俺はその戦いで関係ない人間にまで傷を負わせてしまった。それが今も良かったとは思えなくてましてやその人物は一人の男として戦ってくれた。それが嬉しかった……」
「ほざけ……」
「貴様は自分の愚かな部分を誤魔化そうと強がって弱者を攻撃している。その男性にダメージを与えれたか?出来てないだろう。それが貴様の本当のレベルと言うものだ……!!」
「く…………!!」
その時和也の脳裏に三つの言葉が響く……
『ワシは二人が可愛いんじゃよ!』
『“事件が起きたのは誰かのせいだ”とか言う野郎と変わらない。“事件を人のせいにするのと他の人の方が悪いという発想は違うようで似ている”からな……』
『分かった。必ずまた決着をつけよう……!!』
「トライギアの俺達の憎き仇とは戦えなかったが旅を通じて俺や雅也は成長した……」
「何だと?」
「俺らには俺らのことを思ってくれる人たちがいる。だから頑張れる!!」
「何言ってんだこいつ?」
宿毛には和也の思いは理解できなかった。それだけ経験の違いがあるからであろう。
「くそ……他の連中を隣のペイビー村等に食材の買い出しに行かせたのが失敗だった……一人ではこれだ……」
日輪を厳しい目で睨み付けるのがサッキーノの住民会会長の姫野コハクであった。元に戻った姫野は日輪に問いかけた。
「雪を降らせて何をするつもりだ?」
雪はまだやまない。そんな中で何を企んで雪を降らせたのか目的を知りたかったからだ。
「気分次第だ……」
「貴様っ!!」
適当な回答をする日輪に姫野は激怒した。すると姫野の背後からある声がしたのである。
「おっさん……俺が代わりに相手してやるよ……!!」
姫野が振り向くと若い男が居たのである。男は蹴りを食らわそうとするも姫野はすぐにガードしたため怪我はなかった。
「やるやん……」
「お前もなかなかの不意打ちだな……」
不意打ちを食らわした男は殺意を身に纏っていた。その男を見た日輪は笑みを浮かべた。
「お……『宿毛(すくも)』じゃないか……ここに何のようで……?」
「一応『霧島』から連絡を頂いてちょうど近隣にいたから何かあった時のあなたの護衛を任されて……あともうじきしたら『指宿』も援護に来るそうで。」
この男はコードネーム『宿毛』といい、本名は『ユーリ』という。少し太りぎみだが新聞屋のようなバイクに乗ってやって来たようだ。
「助かった……恩に着る。」
「どういたしまして……」
すると宿毛の背後に禍々しいオーラを放ち、剣を持つ男がいた。
「あら、後ろから禍々しいオーラを出す人がいるかと思えば西住吉さんですか。」
「貴様……久しぶりだな……」
そのオーラを出していたのは自分のオーラを自由自在に変形させて武器などを作る『変形の気(メタモル・オーラ)』の能力者の西住吉和也(にしすみよし・かずや)であった。彼はたまたま通りかかった所、偶然因縁の敵だったという宿毛と再会したという。
「西住吉……お前はずいぶん雰囲気が変わったな。」
「宿毛と言ったか……お前こそな。なかなかの悪人になられたようで……」
「何だと?貴様、自分も悪人の癖に善人ぶりやがって……!!」
「ああ、俺は確かに悪人だったし罪は消えねえ。ましてや育ての親を殺した連中は許せねえよ。だがな……憎しみを抱えて生きることが少し違うことをある人物との戦いから学んだ……」
「!?」
「俺はその戦いで関係ない人間にまで傷を負わせてしまった。それが今も良かったとは思えなくてましてやその人物は一人の男として戦ってくれた。それが嬉しかった……」
「ほざけ……」
「貴様は自分の愚かな部分を誤魔化そうと強がって弱者を攻撃している。その男性にダメージを与えれたか?出来てないだろう。それが貴様の本当のレベルと言うものだ……!!」
「く…………!!」
その時和也の脳裏に三つの言葉が響く……
『ワシは二人が可愛いんじゃよ!』
『“事件が起きたのは誰かのせいだ”とか言う野郎と変わらない。“事件を人のせいにするのと他の人の方が悪いという発想は違うようで似ている”からな……』
『分かった。必ずまた決着をつけよう……!!』
「トライギアの俺達の憎き仇とは戦えなかったが旅を通じて俺や雅也は成長した……」
「何だと?」
「俺らには俺らのことを思ってくれる人たちがいる。だから頑張れる!!」
「何言ってんだこいつ?」
宿毛には和也の思いは理解できなかった。それだけ経験の違いがあるからであろう。
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