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第15章・古座川町編
松原警察緊急特別捜査課・瀬戸秀旗①
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9月11日朝、松原市の警察署に電話がかかってきたのである。この電話にたまたま出たのが緊急特別捜査課と呼ばれる異世界関係などに通ずる部署に勤務する大阪府警警察官・瀬戸秀旗であった。
「おはようございます、松原警察の瀬戸ともうします。」
『おはようございます、私は和歌山の猫屋敷と申します。』
そうである。尚徳はヒナが帰ってきていないことを心配して電話を掛けてきたのである。
「どのようなご用件でしょうか?」
『はい……私の娘が帰ってこなくて連絡も通じないので“何かあった”と思いまして……』
本来ならヒナは帰りが伸びるときは必ず電話を入れるにも関わらず、この度は連絡もなく電話すら通じないために心配して電話をかけたのであった。
『娘に何かあったのかと思いまして……』
「お父さん、大丈夫です。この私瀬戸秀旗が必ず娘さんを見つけてみせます!!今から行動します!!」
『ありがとうございます……』
「お父さんは家はどちらで?差し支えがなければそちらに和歌山県警の特別捜査部の由良正博捜査官を行かせますので娘さんの詳しい情報や昨日までの行動を説明していただければと思います!!」
瀬戸は和歌山県警にも協力を呼び掛けることにしたのである。彼は異世界へ行方不明になる人の増加や往復できる人物の異世界でのトラブルなどに対応する特別部署の中でも幹部クラスの人物であり、今回の件も何かに絡んでいると判断したのである。
「ふぅ……そろそろやつらの尻尾をつかみたいな。」
すると瀬戸の部下である男性巡査がファックスを持ってきてくれたのである。
「このアパートに知らない女性と男性二人が居たという情報が送られてきました。」
ファックス送信者は松原市小川のタクシー運転手の男性で事件の日にヒナらしき人物を見かけたというのだ。ただ、現時点でヒナの情報は入っていないので彼女かどうかは確定していないのだ。だが瀬戸は部下にある支持をしたのである。
「ほお……そりゃ……大事な情報だ……栗原君、彼に連絡してくれないか?もはやあの連中の関与が裏付けそうだ。」
「はい……!!」
その頃、尚徳の元に和歌山県警の特別捜査部の幹部で将来の部長候補に挙がる由良捜査官が訪れていた。尚徳は自宅の居間に招き、事情を伝えていたのである。
「誰が松原に呼び出したか心当たりはありますでしょうか?」
「いや、誰かは分かりませんが市の方に連絡があり……」
「なぜ市の方に?解せないですね。まあ……とりあえず犯人の手がかりを向こうの瀬戸君という優秀な人が掴んでいるみたいです。娘さんは何とか助けて見せますので……!!」
「ありがとうございます…………!!」
幸いにも協力的な人物に巡り会えた尚徳はあとはヒナの心配を願うことにして神社に参拝したのである。
一方である部屋で竜太は電話で誰かと会話をしており、電話が切れるとあるビルから鞄を背負って旅立つ。
「よし、今から『イズム』へ行くぞぉ!!あそこで重大な情報が得られるのだ!!」
竜太は鉄道の駅を目指してそこから電車に乗車したのである。電車は新幹線700系のぞみ号のような電車であった。歴史ある地と言われる“イズム”では何らかの出来事が竜太を待っているのだ。
一方、和歌山県警の取り調べを受けていた尚徳はあることに気づいたのである。
「そういえば黒岡という人物と会うとか……」
「黒岡……!?まさかあいつが……」
由良は黒岡を知っているようである。だが、尚徳には詳しく話をしなかったのである。
「すみません……黒岡についてはこれ以上話せません……」
喋ることを渋る尚徳はこれ以上質問出来ずにいた。
「おはようございます、松原警察の瀬戸ともうします。」
『おはようございます、私は和歌山の猫屋敷と申します。』
そうである。尚徳はヒナが帰ってきていないことを心配して電話を掛けてきたのである。
「どのようなご用件でしょうか?」
『はい……私の娘が帰ってこなくて連絡も通じないので“何かあった”と思いまして……』
本来ならヒナは帰りが伸びるときは必ず電話を入れるにも関わらず、この度は連絡もなく電話すら通じないために心配して電話をかけたのであった。
『娘に何かあったのかと思いまして……』
「お父さん、大丈夫です。この私瀬戸秀旗が必ず娘さんを見つけてみせます!!今から行動します!!」
『ありがとうございます……』
「お父さんは家はどちらで?差し支えがなければそちらに和歌山県警の特別捜査部の由良正博捜査官を行かせますので娘さんの詳しい情報や昨日までの行動を説明していただければと思います!!」
瀬戸は和歌山県警にも協力を呼び掛けることにしたのである。彼は異世界へ行方不明になる人の増加や往復できる人物の異世界でのトラブルなどに対応する特別部署の中でも幹部クラスの人物であり、今回の件も何かに絡んでいると判断したのである。
「ふぅ……そろそろやつらの尻尾をつかみたいな。」
すると瀬戸の部下である男性巡査がファックスを持ってきてくれたのである。
「このアパートに知らない女性と男性二人が居たという情報が送られてきました。」
ファックス送信者は松原市小川のタクシー運転手の男性で事件の日にヒナらしき人物を見かけたというのだ。ただ、現時点でヒナの情報は入っていないので彼女かどうかは確定していないのだ。だが瀬戸は部下にある支持をしたのである。
「ほお……そりゃ……大事な情報だ……栗原君、彼に連絡してくれないか?もはやあの連中の関与が裏付けそうだ。」
「はい……!!」
その頃、尚徳の元に和歌山県警の特別捜査部の幹部で将来の部長候補に挙がる由良捜査官が訪れていた。尚徳は自宅の居間に招き、事情を伝えていたのである。
「誰が松原に呼び出したか心当たりはありますでしょうか?」
「いや、誰かは分かりませんが市の方に連絡があり……」
「なぜ市の方に?解せないですね。まあ……とりあえず犯人の手がかりを向こうの瀬戸君という優秀な人が掴んでいるみたいです。娘さんは何とか助けて見せますので……!!」
「ありがとうございます…………!!」
幸いにも協力的な人物に巡り会えた尚徳はあとはヒナの心配を願うことにして神社に参拝したのである。
一方である部屋で竜太は電話で誰かと会話をしており、電話が切れるとあるビルから鞄を背負って旅立つ。
「よし、今から『イズム』へ行くぞぉ!!あそこで重大な情報が得られるのだ!!」
竜太は鉄道の駅を目指してそこから電車に乗車したのである。電車は新幹線700系のぞみ号のような電車であった。歴史ある地と言われる“イズム”では何らかの出来事が竜太を待っているのだ。
一方、和歌山県警の取り調べを受けていた尚徳はあることに気づいたのである。
「そういえば黒岡という人物と会うとか……」
「黒岡……!?まさかあいつが……」
由良は黒岡を知っているようである。だが、尚徳には詳しく話をしなかったのである。
「すみません……黒岡についてはこれ以上話せません……」
喋ることを渋る尚徳はこれ以上質問出来ずにいた。
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