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第16章・ステラガーデン編
離陸まで①
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竜太は菊三朗から話を聞くとどうやら大事な事情があるようだ。
「先日、ここの機長は息子さんをなくして日尻のおじさんの子も後継の意欲がなくて航空会社の跡継ぎに悩んでいるんだ。」
「だから私はこの航空会社を継いでパイロットとして経営者の見習いとして頑張りたかったのです!」
キララは元々女子の野球選手になりたい夢があったが、それを蹴ってまで後を継ぐ決意をしたようだ。
「夢を捨ててまでか……後悔はしていないのか……?」
「もう小学時代から跡を継がないといけないと父から言われていたから野球はずっと続けられない……だから苛つきながらプレーしていて人も傷つけた……本当は心のどこかにためらいがあったの……だから東覧兄弟にその心の隙を突かれたんだと思います。」
やはりキララには迷いがあったようだ。野球を続けたい思いが心に残っていた……飛行機も嫌いじゃないが本当は野球をしたかったのだ。それが例のWに目をつけられた理由であった。
「だけど諦めがついたのはこの“七色の変化球”を取得してからよ。与一郎叔父さんや少年野球時代の監督さんと不和になってから野球を楽しんでいなかった……そしてこの能力を得てからもうちゃんとした野球は出来ないんだと思いました……」
「野球の能力を与えて普通の野球を出来なくさせるとか腐った根性しちょるなWとかいう野郎は!!」
「でもこの力を得てから今は技の鍛練も楽しいし、跡継ぎのいない現状も知ったからこれでいいと思っています。もう野球を続けないことには悔いはありません。」
「…………君は思った以上に強い子だ。精神もあの時から鍛えたんだとよく分かるよ。」
竜太は精神的にも大きくなったキララを評価した。今までは短絡さゆえに人としてまだまだだったキララがここまで成長したからだ。
「あとあれからWさんの部下として活動していた時に携わった“フズ・ムジカ”について調査したいと思ったんです。」
「!?」
竜太は何か知っているのか驚いた表情を見せたのであった。
「どうしたのかな?」
「キララちゃんの叔父さん……“フズ・ムジカ”は東住吉家にも関わりがあると母から聞いていたんです……!!」
「!?」
なんと東住吉家にも“フズ・ムジカ”が関わっているというのだ。
「先日、ここの機長は息子さんをなくして日尻のおじさんの子も後継の意欲がなくて航空会社の跡継ぎに悩んでいるんだ。」
「だから私はこの航空会社を継いでパイロットとして経営者の見習いとして頑張りたかったのです!」
キララは元々女子の野球選手になりたい夢があったが、それを蹴ってまで後を継ぐ決意をしたようだ。
「夢を捨ててまでか……後悔はしていないのか……?」
「もう小学時代から跡を継がないといけないと父から言われていたから野球はずっと続けられない……だから苛つきながらプレーしていて人も傷つけた……本当は心のどこかにためらいがあったの……だから東覧兄弟にその心の隙を突かれたんだと思います。」
やはりキララには迷いがあったようだ。野球を続けたい思いが心に残っていた……飛行機も嫌いじゃないが本当は野球をしたかったのだ。それが例のWに目をつけられた理由であった。
「だけど諦めがついたのはこの“七色の変化球”を取得してからよ。与一郎叔父さんや少年野球時代の監督さんと不和になってから野球を楽しんでいなかった……そしてこの能力を得てからもうちゃんとした野球は出来ないんだと思いました……」
「野球の能力を与えて普通の野球を出来なくさせるとか腐った根性しちょるなWとかいう野郎は!!」
「でもこの力を得てから今は技の鍛練も楽しいし、跡継ぎのいない現状も知ったからこれでいいと思っています。もう野球を続けないことには悔いはありません。」
「…………君は思った以上に強い子だ。精神もあの時から鍛えたんだとよく分かるよ。」
竜太は精神的にも大きくなったキララを評価した。今までは短絡さゆえに人としてまだまだだったキララがここまで成長したからだ。
「あとあれからWさんの部下として活動していた時に携わった“フズ・ムジカ”について調査したいと思ったんです。」
「!?」
竜太は何か知っているのか驚いた表情を見せたのであった。
「どうしたのかな?」
「キララちゃんの叔父さん……“フズ・ムジカ”は東住吉家にも関わりがあると母から聞いていたんです……!!」
「!?」
なんと東住吉家にも“フズ・ムジカ”が関わっているというのだ。
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