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第16章・ステラガーデン編
空港騒動④
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しかし攻撃が腹部を直撃してもブレーザーはケロッとしており、問題ないと言わんばかりの表情であった。
「嘘っ!?なんで効かないの!?」
「こんなチョロチョロ球、効かねえっつったろっ!!」
「くそっ・・・っ!!」
「終わりな。」
「?」
悔しがるキララを横目にブレーザーは戦いを終わらせたのである。勿論キララはこれに不服を申し立てた。
「ちょっと・・・結果も出てないのに何が終わりなの!?いい加減なことを言わないで!!」
「もう出てるよ・・・」
「?」
「それくらいの気持ちがあるなら・・・怒りを“打倒グリーンウッドフィールド”に向けれるだろ?お前は強いから・・・!!」
「ユータ・・・あなたもしかして・・・?」
「ふんっ!!悲劇のヒロインみたいにしんみりしていたからちょっと気合い入れるつもりでおちょくっただけや!!」
「こ・・・この!!」
ブレーザーはにやけながら話すとキララは当然ムッとした。しかしブレーザーはすぐ表情を引き締めて語る。
「うん、お前ならいけるだろう。さすが“神の子”だ・・・!」
「神の子?」
「ああ、お前は立派な子だ。お前と家族になれて私は嬉しかったよ。」
しかしキララは目を潤わせて自信のなさそうな表情で言う。
「やめて!!私は“神の子”じゃないよ!!皇帝の王女も殺そうとしたし、短気だし、痛いとすぐ泣くし、何もできない・・・あなたが死んだときだって・・・何もできずただあなたの体を抱いて泣いていただけ・・・」
「・・・弱音を吐くなぁ!!キララ!!」
「!?」
弱音を吐きはじめたキララに普通の瞳に戻ったブレーザーが一喝した。
「確かに・・・お前はそういう一面もあることを私は否定しない。だがお前は忘れたか?アディーマでのことや誰かのために必死で頑張るキララをずっと私は見守ってきた・・・お前は芯は強いんだ。お前の友達を捕らえた男は自身を神と見なしているが私からすればああいうやつこそ真の弱者だ!!」
「ユータ・・・」
涙を流しはじめたキララを見て優しい表情になったブレーザーは続けて言う。
「泣きたいときは泣けばいい。泣いて人間は成長する。我慢をすれば逆に感情を失い、自分らしさを生かせなくなる。さあ・・・友達を助けたい思いを今、見せてもらったからには私も力を貸そう・・・」
するとブレーザーは人間の姿となったのである。王様のような服装であるがブレーザーの表情は若い男性の顔つきでイケメン、しかしそれは厳かな表情だった。
「まだわからないか?キララ?」
「ブレーザー・・・もしかして・・・?」
「ああ、昔この世界を支配していた王だ。お前の世界では馴染みがないだろうが私はこの世界では暴君であった。」
「暴君・・・?」
「ああ、民を殺したり国を乗っ取ったり悪事を犯して最後は首を切り落とされたのだ。その後、天界である者から罪滅ぼしに国を救うであろう人間のサポートをせよと言われたのだ。そしてお前の愛犬“ユータ”として生を授かったのだ。」
「・・・嘘っ!?」
キララは両手で口をふさいで驚いた。愛犬がまさかの救世主だったからである。
「嘘っ!?なんで効かないの!?」
「こんなチョロチョロ球、効かねえっつったろっ!!」
「くそっ・・・っ!!」
「終わりな。」
「?」
悔しがるキララを横目にブレーザーは戦いを終わらせたのである。勿論キララはこれに不服を申し立てた。
「ちょっと・・・結果も出てないのに何が終わりなの!?いい加減なことを言わないで!!」
「もう出てるよ・・・」
「?」
「それくらいの気持ちがあるなら・・・怒りを“打倒グリーンウッドフィールド”に向けれるだろ?お前は強いから・・・!!」
「ユータ・・・あなたもしかして・・・?」
「ふんっ!!悲劇のヒロインみたいにしんみりしていたからちょっと気合い入れるつもりでおちょくっただけや!!」
「こ・・・この!!」
ブレーザーはにやけながら話すとキララは当然ムッとした。しかしブレーザーはすぐ表情を引き締めて語る。
「うん、お前ならいけるだろう。さすが“神の子”だ・・・!」
「神の子?」
「ああ、お前は立派な子だ。お前と家族になれて私は嬉しかったよ。」
しかしキララは目を潤わせて自信のなさそうな表情で言う。
「やめて!!私は“神の子”じゃないよ!!皇帝の王女も殺そうとしたし、短気だし、痛いとすぐ泣くし、何もできない・・・あなたが死んだときだって・・・何もできずただあなたの体を抱いて泣いていただけ・・・」
「・・・弱音を吐くなぁ!!キララ!!」
「!?」
弱音を吐きはじめたキララに普通の瞳に戻ったブレーザーが一喝した。
「確かに・・・お前はそういう一面もあることを私は否定しない。だがお前は忘れたか?アディーマでのことや誰かのために必死で頑張るキララをずっと私は見守ってきた・・・お前は芯は強いんだ。お前の友達を捕らえた男は自身を神と見なしているが私からすればああいうやつこそ真の弱者だ!!」
「ユータ・・・」
涙を流しはじめたキララを見て優しい表情になったブレーザーは続けて言う。
「泣きたいときは泣けばいい。泣いて人間は成長する。我慢をすれば逆に感情を失い、自分らしさを生かせなくなる。さあ・・・友達を助けたい思いを今、見せてもらったからには私も力を貸そう・・・」
するとブレーザーは人間の姿となったのである。王様のような服装であるがブレーザーの表情は若い男性の顔つきでイケメン、しかしそれは厳かな表情だった。
「まだわからないか?キララ?」
「ブレーザー・・・もしかして・・・?」
「ああ、昔この世界を支配していた王だ。お前の世界では馴染みがないだろうが私はこの世界では暴君であった。」
「暴君・・・?」
「ああ、民を殺したり国を乗っ取ったり悪事を犯して最後は首を切り落とされたのだ。その後、天界である者から罪滅ぼしに国を救うであろう人間のサポートをせよと言われたのだ。そしてお前の愛犬“ユータ”として生を授かったのだ。」
「・・・嘘っ!?」
キララは両手で口をふさいで驚いた。愛犬がまさかの救世主だったからである。
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