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第16章・ステラガーデン編
オキちゃん
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河堀口の件から遡ること10時間以上前のJR天王寺駅のホームに到着した特急列車に乗車した男性がいた。
「・・・さて、どうするか・・・」
男性はあの息長園長である。ヒナと尚徳の相次ぐ失踪に悩み、大阪のある人物の元に相談に行っていたようであった。
『この電車は車掌は嘉数、運転士は白鳥です。』
大阪から和歌山へと向かう道中の息の頭に過るのはこれまでの大阪での経緯であった。
・・・・・・前日の10月3日昼。古座から天王寺へと向かい、そこである女性と息長は合流したのであった。
「おーい、オキちゃん!久しぶりやね!」
「ココちゃん!久しぶり、久しぶり!」
息長が再会したのは学生時代の同級生である“矢作心”であった。矢作とは施設の責任者となってからは初の対面だという。
「子供達は元気?」
「ええ、おかげさまで元気よ。ただ望だけが何処かへなんかの研究しに行っちゃったわよ。光は今は医学博士で虎多真は今度の大阪市議選挙に出る(※1)ための準備中よ。」
「ほお・・・虎多真君は選挙に出るのか。まさか政治に興味を持つとはな!!」
久しぶりの再会に華を咲かせていた二人であったが息長は突然深刻な顔をして矢作に相談をしたのである。
「実はなココちゃん・・・うちの施設の子と職員が立て続けに行方不明になったんだ。」
「まあ・・・それは大変!」
「一人は行方すらつかめていないし、もう一人は私があの地へ派遣したのが悪かったのか最近連絡がとれないんだ・・・」
「それは大変ね!私ができること・・・してあげるわ。」
「すまないな。」
すると矢作はある人物に電話をかけたのである。
「もしもし・・・ピン子ちゃん?私よ、矢作よ。ちょっとあなたに相談したい人がいるのよ・・・!!」
「ん?誰だろう?」
電話を切ると矢作は息長に誰かを説明するのであった。
「大丈夫よ、オキちゃん!!私のいとこで異世界トラブルの超!専門顧問の“泉小夜子”さんに連絡したから!“ピン子ちゃん”は私がつけたあだ名よ。」
「すまんな・・・ココちゃん。本当にありがとう!!」
矢作が何とかしてくれようとしているのを息長は安堵の表情を浮かべていた。
(※1)同作は2006年が舞台で翌年(2007年)の春に大阪市議選挙が控えている。
「・・・さて、どうするか・・・」
男性はあの息長園長である。ヒナと尚徳の相次ぐ失踪に悩み、大阪のある人物の元に相談に行っていたようであった。
『この電車は車掌は嘉数、運転士は白鳥です。』
大阪から和歌山へと向かう道中の息の頭に過るのはこれまでの大阪での経緯であった。
・・・・・・前日の10月3日昼。古座から天王寺へと向かい、そこである女性と息長は合流したのであった。
「おーい、オキちゃん!久しぶりやね!」
「ココちゃん!久しぶり、久しぶり!」
息長が再会したのは学生時代の同級生である“矢作心”であった。矢作とは施設の責任者となってからは初の対面だという。
「子供達は元気?」
「ええ、おかげさまで元気よ。ただ望だけが何処かへなんかの研究しに行っちゃったわよ。光は今は医学博士で虎多真は今度の大阪市議選挙に出る(※1)ための準備中よ。」
「ほお・・・虎多真君は選挙に出るのか。まさか政治に興味を持つとはな!!」
久しぶりの再会に華を咲かせていた二人であったが息長は突然深刻な顔をして矢作に相談をしたのである。
「実はなココちゃん・・・うちの施設の子と職員が立て続けに行方不明になったんだ。」
「まあ・・・それは大変!」
「一人は行方すらつかめていないし、もう一人は私があの地へ派遣したのが悪かったのか最近連絡がとれないんだ・・・」
「それは大変ね!私ができること・・・してあげるわ。」
「すまないな。」
すると矢作はある人物に電話をかけたのである。
「もしもし・・・ピン子ちゃん?私よ、矢作よ。ちょっとあなたに相談したい人がいるのよ・・・!!」
「ん?誰だろう?」
電話を切ると矢作は息長に誰かを説明するのであった。
「大丈夫よ、オキちゃん!!私のいとこで異世界トラブルの超!専門顧問の“泉小夜子”さんに連絡したから!“ピン子ちゃん”は私がつけたあだ名よ。」
「すまんな・・・ココちゃん。本当にありがとう!!」
矢作が何とかしてくれようとしているのを息長は安堵の表情を浮かべていた。
(※1)同作は2006年が舞台で翌年(2007年)の春に大阪市議選挙が控えている。
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