ヒナの国造り

市川 雄一郎

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第16章・ステラガーデン編

ヒナの脱獄作戦。

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 ヒナは怖がっていても仕方ないのでとりあえず壁を突き破る計画を立てたのである。


 「必ず出てやるわ!!うらーっ!!」


 とりあえず体当たりをするも壁はびくともしないばかりか自分にダメージが来る。


 「くそ!!このまま死んでたまるかって気持ちだわ!!」


 “ドン!!”


 “ドン!!”


 「ダメだわ・・・」


 すると騒がしく思ったのかある男性が部屋に入ってきたのである。男性は若々しくイケメンな感じであった。


 「うるさいですね・・・一体どちらさんですか。」


 「(しまった!!気付かれた!?)」


 「あなたは・・・フフフ・・・そうでしたか・・・」


 「?」


 ヒナは男性が突然笑顔を見せたために疑問を覚えたのであったが・・・


 「僕は宇梶うかじ神兵衛しんべえといいます。あのヒロという男性をご存知でしょうか?彼は私の仲間方です。」


 「仲間・・・“だった”?」


 「ええ・・・ウイユ様を裏切ったみたいでもう仲間じゃあありませんが・・・」


 「あなたは私の敵!!」


 すると宇梶は笑顔で腕を伸ばしてヒナの顔の前で掌を広げたのである。そして右手を顔に近づけてその人差し指を縦に向けて横に振ったのである。


 「・・・チッ、チッ、チッ。今は戦いなどしないよ。君を殺してはいけないと言われているからね・・・フフフ・・・」


 「・・・あなたは・・・何者!?」


 「仲間に裏切られて孤立しているただのグリーンウッドフィールド様の一部下だよ。」


 「裏切られた・・・?寂しいわね。」


 「・・・寂しくないさ。それに僕には他にも仲間がいるから・・・ね!」


 「あなた、一戦交えてみる?」


 「いや・・・まだ戦いたくないですね。それに私はあなたとは戦う気は。10日のあなたの生死が関わる日に私のことが分かりますとも。」


 「あなた・・・不思議な人・・・」


 「仲間に裏切られて少し吹っ切れた気がするよ。フフフ・・・また楽しみにしていますよ・・・」


 宇梶はすぐに部屋を出ていったのである。ヒナは彼の姿を見て思ったのであった。


 「(敵なのか味方なのかよく分からないわ・・・)」


 すると外にいた宇梶はポケットからタバコを取り出してはくわえて吸ったのである。


 「(あの子・・・フフフ・・・の言う通りの子だな。納得しましたよ・・・)」


 宇梶は彼女を見て何を思ったのだろうか。
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