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第16章・ステラガーデン編
運命の日へ
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そして日は明けて10月5日・・・皆の眼の視線はステラガーデンへと向いていた。
「必ずヒナちゃんを救出する。どうしても助けなければいけないんや!!」
竜太は強い意思を持っていた。松浦ら他の仲間も皆が同意してくれた。
「・・・これからどうなるのだ。」
一方で息長はヒナと尚徳を心配しながら事の成り行きを見守るしかなかったのであった。
「(二人に何かあれば・・・私は罪を背負わなければならない・・・」
何かを抱え込んでいるのか息長の言葉は後ろ向きであった。
「(ただ二人が助かることを願うしかない・・・二人とも無事ならそれで良い・・・!!そしてあのピン子さんという人・・・信頼して良いのだろうか?)」
最近あったピン子に何かを委ねたらしくいちもつの不安を抱えていたのであった。
一方、グリーンウッドフィールドは怖い表情を見せて強く語るのであった。
「あと5日!!あと5日後に我々は神になるための第一歩を踏み出すのだ!!そして『ボックス・ターミナル』が再び動き出すとき、我々の手によって“新しい未来”が築き上げられるのだ!!」
「さすが・・・グリーンウッドフィールド様っ!!」
鋼次郎は笑顔を見せていたのであった。一方、秘書だった田平は心を殺していたのか目が険しく瞳が輝いていなかったのである。
「(このまま・・・この人の時代が始まってしまうのだろうか・・・)」
田平はうつむいては神妙な表現を浮かべていたのであった。
そして少しずつ時間は経ち、皆が少しずつ動き出していた。しかしその様子はこれから少しずつ分かっていく。今はまず10月10日当日を迎えるのである。
「いよいよ・・・この日が来た。」
ついに死刑執行の日がやって来たのである。ビルの屋上に朝早くから立つグリーンウッドフィールドは不気味な笑みを浮かべていたのだ。
「(しかし雪のやつ・・・一体どうしたというのだ?あれだけ計画に前向きだったのに突然反旗を翻そうとしたり・・・誰かに何かを吹き込まれたのだろうか?)」
グリーンウッドフィールドは田平に対する不信感を抱きつつもこの日を迎えたことに喜びを見せていたのであった。
死刑執行はちょくちょく近付いていく中、ヒナは死刑台の下の場所で他の死刑囚達と共に身体を縛られながら待機していたのであった。
「もうダメかも知れない・・・」
「(諦めんじゃねえ・・・!!!)」
「え?」
諦めようとしていたヒナの耳に誰かの声がかすかに聞こえてきたのであった。いよいよ行われる死刑執行に阻止する面々はどう動くのか・・・!?
第16章・完
(これから第17章に入りますが、16章の一部であるので新展開ということではございません。引き続き16章として読んでいただければ幸いです。次回は『ステラガーデン死刑台』編です)。
「必ずヒナちゃんを救出する。どうしても助けなければいけないんや!!」
竜太は強い意思を持っていた。松浦ら他の仲間も皆が同意してくれた。
「・・・これからどうなるのだ。」
一方で息長はヒナと尚徳を心配しながら事の成り行きを見守るしかなかったのであった。
「(二人に何かあれば・・・私は罪を背負わなければならない・・・」
何かを抱え込んでいるのか息長の言葉は後ろ向きであった。
「(ただ二人が助かることを願うしかない・・・二人とも無事ならそれで良い・・・!!そしてあのピン子さんという人・・・信頼して良いのだろうか?)」
最近あったピン子に何かを委ねたらしくいちもつの不安を抱えていたのであった。
一方、グリーンウッドフィールドは怖い表情を見せて強く語るのであった。
「あと5日!!あと5日後に我々は神になるための第一歩を踏み出すのだ!!そして『ボックス・ターミナル』が再び動き出すとき、我々の手によって“新しい未来”が築き上げられるのだ!!」
「さすが・・・グリーンウッドフィールド様っ!!」
鋼次郎は笑顔を見せていたのであった。一方、秘書だった田平は心を殺していたのか目が険しく瞳が輝いていなかったのである。
「(このまま・・・この人の時代が始まってしまうのだろうか・・・)」
田平はうつむいては神妙な表現を浮かべていたのであった。
そして少しずつ時間は経ち、皆が少しずつ動き出していた。しかしその様子はこれから少しずつ分かっていく。今はまず10月10日当日を迎えるのである。
「いよいよ・・・この日が来た。」
ついに死刑執行の日がやって来たのである。ビルの屋上に朝早くから立つグリーンウッドフィールドは不気味な笑みを浮かべていたのだ。
「(しかし雪のやつ・・・一体どうしたというのだ?あれだけ計画に前向きだったのに突然反旗を翻そうとしたり・・・誰かに何かを吹き込まれたのだろうか?)」
グリーンウッドフィールドは田平に対する不信感を抱きつつもこの日を迎えたことに喜びを見せていたのであった。
死刑執行はちょくちょく近付いていく中、ヒナは死刑台の下の場所で他の死刑囚達と共に身体を縛られながら待機していたのであった。
「もうダメかも知れない・・・」
「(諦めんじゃねえ・・・!!!)」
「え?」
諦めようとしていたヒナの耳に誰かの声がかすかに聞こえてきたのであった。いよいよ行われる死刑執行に阻止する面々はどう動くのか・・・!?
第16章・完
(これから第17章に入りますが、16章の一部であるので新展開ということではございません。引き続き16章として読んでいただければ幸いです。次回は『ステラガーデン死刑台』編です)。
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