ヒナの国造り

市川 雄一郎

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第17章・ステラガーデン死刑台編

殺意の狼煙

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 竜太と新宮地は打ち解け、話を進めていたのであった。


 「ダメじゃない・・・自分を生んでくれた親を殺そうとするなんて良くないわ。」


 「ああ・・・あのときは俺もおかしかったみたいだ。」


 「でもそこまでいくほどが苦しんでいたことは話を聞いていて何となく分かった気がする。」


 すると竜太はほほを赤くして驚きを隠せなかったのか口調が荒くなった。顔が本気まじで赤い。


 「ちょい待ち!!なぜ呼び捨てなんや・・・!?会ったばかりだろ!!」


 しかし新宮地はいつもの冷静な表情で語る。


 「え?ダメなの?」


 「ダメとは言わんけどなんか・・・こう・・・不思議なな・・・」


 竜太は新宮地のペースに乗り始め、両手の人差し指を突っつき合わせていたのである。


 「ウフフフ・・・竜太って何か話に聞いていたより本当にいい人だね。」


 「んなこたぁねえよ。つい最近だって立て籠り事件を起こしたし・・・」


 「ん?あの事件よりもっとひどい立て籠り事件はあったよ。だけど竜太の場合はお母さんとの一件もあるし、そもそもがあるから取り上げられてしまったのかもしれないよ。」


 新宮地によるとつい最近、彼女が訪れたある街で死者が一人出たほどの立て籠り事件があったらしく、竜太が以前起こした死者ゼロのラビリンシングタウンでの事件より非常に悪質だったという。しかし竜太は以前の『伝説』を理由に取り上げられやすい事件になってしまったのではと新宮地は推測する。


 「かも知れねえ。」


 「そう言えば竜太の両親はどんな人かしら?」


 質問を変えた新宮地に竜太は回答する。


 「父親はいないよ・・・いつからか消えたからな。母親はとりあえず今は力仕事しながら頑張っているよ。」


 「へえ~!!私はお母さんが女優なの。」


 「え・・・あんたのお母さん女優なんだ。知らな・・・ってえぇ~っ!!?」


 当然竜太は驚いたのである。テレビ通の竜太が驚くのも無理はない。親しく話している相手が女優の娘なのだから・・・!!


 「そういや先日テレビで大人気の新宮地っていう・・・」


 「そうよ、その人よ!!」


 「あわわわわわ・・・!!すっげー!」


 竜太はさらに驚いていた。しかし当の新宮地は平常心であった。


 「すごくないわよ。普通のお母さんだよ。」


 「(あんたから見りゃな・・・)」


 「それに・・・竜太?私はあなたと・・・」


 “パーン!!”


 竜太達は振り向くと空に向かって拳銃を構える姿があった。


 「お話し中悪いが・・・貴様らを粛清しに来たぞ。グワハハ・・・!!」


 突然現れた拳銃を持つカウボーイの格好をした男性。


 「戦うしかない!!」


 「ええ!!」


 竜太と新宮地は男性と相対したのである。
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