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第17章・ステラガーデン死刑台編
ライコウの知らない世界
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ライコウはおにぎりを配り終えると再び自室に戻り、羽を伸ばしていたのであった。
「あー、しんどーっ!!」
岩本がいないためとりあえず羽を大胆に伸ばしていたライコウではあったが、再び部屋のノックが鳴ったのである。
“トン、トンッ”
「(やべっ!!羽を伸ばしている場合じゃないッ!!)」
慌てて起き上がり、部屋の扉を開けると若い男性が笑顔で居た。
「トシ・・・さん?」
「やあ、ライコウ君。こんなところで会えるなんて偶然だね!!」
「・・・お久しぶりです。」
ライコウの元に訪れていたのはあの周参見野寿明であった。寿明に対して少し緊張しているのか戸惑う表情をするライコウだった。
「緊張しなくてもいいよ。」
「でもトシさんは俺の義理の甥っ子だから・・・」
年齢はややライコウの方が年上だがなぜかライコウの方が敬語であった。というのも義兄とは距離を置きつつあるライコウであったが、義兄の子である寿明とは不思議な繋がりがあるのか仲良くしているのだ。
「お父さんにライコウ君と会うと話をしたら色々話をしてあげてねと言われたよ。」
「兄が・・・」
「気にしなくてもいいよ。そういう時期もある。考えが違うのならばなおさらだよ。でもお父さんは決して君のことを嫌っていないし、君のことを常に心配してくれているからね。」
「・・・トシさん・・・」
血こそ繋がらないが暖かい家族の言葉に涙を抑えきれないライコウであった。だがライコウの組織は寿明と敵対しているため親しくなれないものもあったが、このときばかりは誰もいないので二人で話を進めていたのであった。すると部屋に拓人が訪問してきたのである。
「トシさん・・・一体誰と・・・って君はっ!!」
「わっ!!」
なんと拓人とライコウは目を合わせてしまったのである。
「敵と話をしていたのかトシさん・・・」
「・・・ごめんね、タックン。彼は一応敵だけど家族でもあるんだ・・・」
「トシさん・・・」
「どういうなりゆきで彼らの仲間になったか分からないがライコウ君は決して悪い子じゃないんだ。」
ライコウをフォローする寿明をライコウは見つめるしかなかったのであった。
「あー、しんどーっ!!」
岩本がいないためとりあえず羽を大胆に伸ばしていたライコウではあったが、再び部屋のノックが鳴ったのである。
“トン、トンッ”
「(やべっ!!羽を伸ばしている場合じゃないッ!!)」
慌てて起き上がり、部屋の扉を開けると若い男性が笑顔で居た。
「トシ・・・さん?」
「やあ、ライコウ君。こんなところで会えるなんて偶然だね!!」
「・・・お久しぶりです。」
ライコウの元に訪れていたのはあの周参見野寿明であった。寿明に対して少し緊張しているのか戸惑う表情をするライコウだった。
「緊張しなくてもいいよ。」
「でもトシさんは俺の義理の甥っ子だから・・・」
年齢はややライコウの方が年上だがなぜかライコウの方が敬語であった。というのも義兄とは距離を置きつつあるライコウであったが、義兄の子である寿明とは不思議な繋がりがあるのか仲良くしているのだ。
「お父さんにライコウ君と会うと話をしたら色々話をしてあげてねと言われたよ。」
「兄が・・・」
「気にしなくてもいいよ。そういう時期もある。考えが違うのならばなおさらだよ。でもお父さんは決して君のことを嫌っていないし、君のことを常に心配してくれているからね。」
「・・・トシさん・・・」
血こそ繋がらないが暖かい家族の言葉に涙を抑えきれないライコウであった。だがライコウの組織は寿明と敵対しているため親しくなれないものもあったが、このときばかりは誰もいないので二人で話を進めていたのであった。すると部屋に拓人が訪問してきたのである。
「トシさん・・・一体誰と・・・って君はっ!!」
「わっ!!」
なんと拓人とライコウは目を合わせてしまったのである。
「敵と話をしていたのかトシさん・・・」
「・・・ごめんね、タックン。彼は一応敵だけど家族でもあるんだ・・・」
「トシさん・・・」
「どういうなりゆきで彼らの仲間になったか分からないがライコウ君は決して悪い子じゃないんだ。」
ライコウをフォローする寿明をライコウは見つめるしかなかったのであった。
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