ヒナの国造り

第１７章・ステラガーデン死刑台編

少人数の精鋭⑦～化け物揃いの周参見野軍艦家～

　戦いが続く島では隕石を釣って・・・から特に何もしていなかった正が再び遠い所へとルアーの糸を飛ばしたのである。


　「賢い・・じゃねえか正！！」


　「いや～、準備・・は大事だからね！！」


　そして正が釣って糸を引っ張る度にドンッという大きな音が鳴るのであった。


　ドンッ！！

　ドンッ！！

　ドンッ！！


　正の様子を見ていた女性大将は脅威を感じていたのか顔に余裕は一切無かったのである。


　「(わしらは油断していた・・・周参見野軍艦家がここまでやばい連中だったとは予想外だぜ！！それに・・・・・・)」


　敵の軍団を見つめながらほくそ笑みを浮かべる俊顕。


　「(周参見野軍艦家３１男・俊顕！！)」


　男性戦闘員が焼売の左ほほををパンチで殴るも熱さのあまり悶絶していた。


　「(３７男・焼売！！)」


　身体から蒸気を沸かし、怖い表情をしている周夫の姿もある。


　「(４２男・周夫！！)」


　能力をあまり使わず得意の武術で敵をなぎ倒す銅自朗。


　「(５２男・銅自朗！！)」


　「(それに今は居ないが・・・)」


　その頃、ある会議室で話をする真剣な表情の充があった。


　「(５３男・充！！)」


　背中に剣の鞘を背負う謎の男性。


　「(５４男、四道将軍の一角の竜！！)」


　さらに四人の詳細不明の女性がいる。


　「(３７女・トラ子！！)」


　「４１女・竜胆りんどう！！」


　「(４６女・ユキナ！！)」


　「(４７女・ユミリ！！)」


　岩場から兄弟の姿を見つめる睡蓮。


　「５３女・睡蓮！！」


　そして大将は化け物と認識していなかった相手の面々をその目で再確認したのである。


　「(下の兄弟にもこんな化け物達が居たのか・・・)」


　焼売に加勢し敵に自慢の蹴りを食らわす３４男の優斗、背後から銃を構える戦闘員に気付いたのか後ろを見ずに肘で相手の腹に一撃を食らわす５１男の銀汰、何か・・を釣る５５男の正、自分をナイフで刺しに来た戦闘員の目の近くで強い光を発して相手の視力を奪う５６男の光・・・


　「たった８人にここまでやられるとは・・・予想外です大将！！」


　「弱音を吐くな！！追い詰めろ！！」


　しかし最強と呼ばれる自分が負けるのを認めたくないからこそ予想外に戸惑う幹部男性に大将は一喝を入れたのである。