ヒナの国造り

市川 雄一郎

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第17章・ステラガーデン死刑台編

光の希望と絶望⑪~周参見野会議~

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 その頃、某ホテルの会議室でとある会議が開かれていた。


育崎いくざき角裄つのゆき《行政書士》

武庫之荘むこのそうつつみ《政治家、異名“不信任論者”》

島崎しまざき遥悟郎はるごろう《映画監督、異名“売名王”》

大道寺だいどうじ幸猶ゆきなお《外務副長官、元国家官僚・大道寺だいどうじ清崔せいさいのひ孫》

うら新六しんろく《リテンの議員、うらみえるの父親で泰幸の外祖父》


 そして会議室にやって来たのは周参見野穀の兄で周参見野軍艦家の兄弟の別の大叔父である周参見野すさみの一州いっしゅうであった。


 「やあ周参見野家と繋がりのある各名門家の当主の皆様方・・・!!ようこそいらっしゃいました。」


 そう一州が言うと育崎が言う。


 「・・・一州さん。うちの周夫くんは元気かいな?」


 すると武庫之荘も呟く。


 「そうだ・・・私のところの由宇馬も元気かな?」


 そして島崎も呟く。


 「私の孫も元気かね?一州くん・・・」


 「昴ですか?昴は元気ですよ!!」


 一州は島崎の質問にそう答えると大道寺も質問をした。


 「ユミリに何か問題はありましたでしょうか?」


 「ユミリは特に何もありませんが・・・」


 「そうですか。それなら良かったです。」


 「あとユキナも・・・」


 「あいつ・・・はいい。孫と思いたくもない!!」


 一州はきょとんとした様子で大道寺を見つめるしかなかったのである。そして頭を下げる一州であった。


 「す・・・すみません。お気に召さない発言してしまったようで・・・」


 「いや、気にしないでください。私こそ悪かった。ちょっと事情は言えないが色々あってな・・・すみませんね。」


 「は・・・はあ・・・」


 気になるのかさらに戸惑う一州であった。そして会議が始まるがさて内容の方は・・・?


 一方、ある時代にいた光はぶどう酒を飲んで表情が明るくなったのであった。


 「これ・・・美味しい!!何だか気持ち良くなってきました!!」


 「これは私の家でつくったぶどう酒です。喜んでいただけて何よりです。」


 何だかんだである時代を楽しむ光だったが・・・
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