ヒナの国造り

市川 雄一郎

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第17章・ステラガーデン死刑台編

光の希望と絶望⑫~異世界記と陰陽師政春②~

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 その頃、絶人と政春は対峙していたのであった。


 「俺の火の拳・・・必殺技を受けてみろ!!ゼットンパーンチっ!!!」


 絶人は飛びかかり拳に火を纏って政春に殴りかかるもあっさりと政春は回避したのであった。


 「(なぜ火を纏っているんだこいつは!?)・・・貴様、なかなかのやり手のようだな!!」


 「へっ!あんたもそれなりの実力だと風の噂・・・で聞いている。実際に戦ってみると決してその評価は間違えていないようだな。」


 「貴様・・・さっきから特殊な力・・・・を使っているな。」


 「フフフ・・・分かったようだな。よーし、今から俺の本当の力を見せてやる!!」


 すると絶人はユミリの顔を睨み付けるとニヤッと不気味な笑みを浮かべはじめたのだ。


 「!?」


 「フフフ・・・!!あの女を巨大な麻布あさぬので簀巻きにしてやる!!」


 すると突然ユミリの背後に巨大な麻布が現れて彼女を全身簀巻きにしたのである。さらに麻布に意志があるらしくまとわりつく形で幸徳と太陽が麻布を剥がそうにも剥がすことが出来ないのだ。


 「くそお!!なんじゃこりゃ!!」


 「まとわりついてるじゃねえか!!」


 すると政春は悪魔祓いの札をその麻布に投げ飛ばしたのである。


 「ユミリから離れろーっ!!!」


 しかし麻布が剥がれもせずにそのままであり、政春は顔を青くしたのであった。


 「バカな・・・悪霊じゃないのか・・・!!?」


 「当たり前だろ!!俺の能力ののレベルだよ!!」



 ~その頃の光~


 その頃、光はヤレドとのんびり過ごしていたのである。


 「ああ~、久し振りにのんびりしていますわ。ヤレドさん!!」


 「ゆっくりしてくださいね!!」


 すると玄関をノックする音が聞こえたので光が対応に出たのである。するとまたあの二人組が押し掛けてきたのであった。


 「こんにち・・・って、あ・・・」


 「邪魔するぞ~~っ!!」


 「邪魔するなら帰ってください!!」


 「あいよ・・・ってアホッ!!ヤレドは居ないのか!?てめえに用は無えよ!!」


 すると光の後ろにヤレドが現れたのである。


 「よぉ・・・何のようで?」


 「久し振りだな!!グフフ!!」


 「(ゆっくり出来ねえ・・・!!)」


 一触即発の展開に光は落ち込んでしまったのであった。
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