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第17章・ステラガーデン死刑台編
宇宙会食⑦の9~ある王家のリベンジ~
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莉羅が床下に転落している頃、莉羅の養父である大河の従兄の【日尻黄河】はドーリン村の自宅にある人物を呼んだのである。彼の名は【喜渡楽徳真】であり、日尻家の縁者であるようだ。
「やあ、これはこれは徳真さん!」
「久し振りだな黄河さん。」
「今日は何のようで?」
「ああ、ある王家の歴史を甦らせたいという話だ。」
「ある王家?」
「ああ、この村の副村長だった【日尻昇向】の妻がブレーザー王の隠し子であることは知っているだろう。」
「ええ、そこから昇向、國成(ドーリン村副村長)、光成(同)、水晶(ブルーサイド保安官長)と続いて私と来ています。母は徳真さんの父方祖父でもある喜渡楽徳峰さんの娘で私の妻、佐音子は皇帝家の羽斗也王子殿下の王女です。」
「水晶さんには弟さんがいるだろう。」
「はい、阪和さんですね。奥様は南武運送創業者の娘さんです。」
「結構知っているだろう?そこで本題だがある王家についてだ。」
「?」
徳真は大河にある王家の話をするのであった。
「その王家は古代より存在し、1296年に即位したクルン国のパスタ国王は父であったクルン15世元国王が悪政で処刑された後にヨーショック王国に名前を改名してからは善政を敷いて国民から支持されたと言われている。」
「ヨーショック王国・・・聞いたことがありますね。」
「一方の300年程前のブレーザー国王の国はずさんだった。レオナルド元国王と革命家一族出身のテップル王妃は独裁者で有名な人物でその息子のレンジ元国王も王妃に別の王家出身のミキ・ブロイセン妃という人格者と結婚するも本人は問題のある国王だった。その第3王子の最後の国王であるブレーザー国王は秘かに愛を育んでいた豪商の娘さんとの間に昇向の妻となる女性を授かった。」
「・・・・・・ところでブレーザー国王とヨーショック王国と関係は?」
「あるんだよ。レンジ元国王の祖父(レオニダス元国王)に曾祖父(レストイン元国王)と王妃は別の王家出身なのだ。また曾祖父の妻・・・つまりレンジ元国王の曾祖母であるミアス妃がヨーショック王国の王女だからな。」
徳真から話を聞かされた黄河の目の色が変わったのである。
「パスタ国王からオムライス国王、ドリア国王、ピッツァ国王と善政を敷いて民の生活を向上させたのだ。ピッツァ国王は妃に高原氏の後裔の橿原氏の女性を迎えて二人の間にカマンベール国王が生まれ、その彼はゴボー国のバーダック国王の王女を妃としてシチュー国王が生まれたんだ。シチュー国王は1449年に即位すると世界の国々に共通して必用なことを取り上げてそれを実践し、一時的に世界は裕福となったんだよ。」
「すごいなシチュー国王・・・何をしたのか。」
「それは分からないが素晴らしいことであるのに変わりはない。」
「私はそんな国王の血を引いているのですか。」
「私も母が日尻國成の孫娘なので血を引いているよ。」
「そ、そうでしたか!?」
「ああ、実は日尻家と強い繋がりがあるのだよ。」
「感激しました!!」
「そしてシチュー国王の王子であるナポリタン国王はヨーショック王国と犬猿の仲だったワッショ国のミソシル王との間に友情を育んで両国の戦争を終わらせた人物である!」
「戦争を・・・終わらせた!?」
「ああ。両国友好の証にナポリタン国王は妃にそのミソシル王の王女を迎えており、逆にミソシル王の王子のヤキザカナ王はナポリタン国王の姉のスイツ女王を妃に迎えたわけだから。」
「両国友好か・・・」
「そういやレストイン元国王の父はレストハウス元国王で彼の妻は東口家だ。その妻の外祖父がヤキザカナ王の男系子孫だ。」
色々は話を聞けた黄河は感動していたのか目に泪を浮かべていた。
◆◆◆◆◆◆◆◆
その頃、床下の沼で助けを求めてもがく莉羅の姿があった。
「助けて!!誰か助けて!!」
その時、屋敷の近くを通りすぎた二人の内の一人の上下水色のジャージ姿の青年が声に気付いたのである。そして彼は屋敷へと向かう。
「おい、どこ行くんだレオ!?」
「誰かの声がした!!助けにいかなきゃ!!」
青年は屋敷の方へ全力で走って向かったのである。
「やあ、これはこれは徳真さん!」
「久し振りだな黄河さん。」
「今日は何のようで?」
「ああ、ある王家の歴史を甦らせたいという話だ。」
「ある王家?」
「ああ、この村の副村長だった【日尻昇向】の妻がブレーザー王の隠し子であることは知っているだろう。」
「ええ、そこから昇向、國成(ドーリン村副村長)、光成(同)、水晶(ブルーサイド保安官長)と続いて私と来ています。母は徳真さんの父方祖父でもある喜渡楽徳峰さんの娘で私の妻、佐音子は皇帝家の羽斗也王子殿下の王女です。」
「水晶さんには弟さんがいるだろう。」
「はい、阪和さんですね。奥様は南武運送創業者の娘さんです。」
「結構知っているだろう?そこで本題だがある王家についてだ。」
「?」
徳真は大河にある王家の話をするのであった。
「その王家は古代より存在し、1296年に即位したクルン国のパスタ国王は父であったクルン15世元国王が悪政で処刑された後にヨーショック王国に名前を改名してからは善政を敷いて国民から支持されたと言われている。」
「ヨーショック王国・・・聞いたことがありますね。」
「一方の300年程前のブレーザー国王の国はずさんだった。レオナルド元国王と革命家一族出身のテップル王妃は独裁者で有名な人物でその息子のレンジ元国王も王妃に別の王家出身のミキ・ブロイセン妃という人格者と結婚するも本人は問題のある国王だった。その第3王子の最後の国王であるブレーザー国王は秘かに愛を育んでいた豪商の娘さんとの間に昇向の妻となる女性を授かった。」
「・・・・・・ところでブレーザー国王とヨーショック王国と関係は?」
「あるんだよ。レンジ元国王の祖父(レオニダス元国王)に曾祖父(レストイン元国王)と王妃は別の王家出身なのだ。また曾祖父の妻・・・つまりレンジ元国王の曾祖母であるミアス妃がヨーショック王国の王女だからな。」
徳真から話を聞かされた黄河の目の色が変わったのである。
「パスタ国王からオムライス国王、ドリア国王、ピッツァ国王と善政を敷いて民の生活を向上させたのだ。ピッツァ国王は妃に高原氏の後裔の橿原氏の女性を迎えて二人の間にカマンベール国王が生まれ、その彼はゴボー国のバーダック国王の王女を妃としてシチュー国王が生まれたんだ。シチュー国王は1449年に即位すると世界の国々に共通して必用なことを取り上げてそれを実践し、一時的に世界は裕福となったんだよ。」
「すごいなシチュー国王・・・何をしたのか。」
「それは分からないが素晴らしいことであるのに変わりはない。」
「私はそんな国王の血を引いているのですか。」
「私も母が日尻國成の孫娘なので血を引いているよ。」
「そ、そうでしたか!?」
「ああ、実は日尻家と強い繋がりがあるのだよ。」
「感激しました!!」
「そしてシチュー国王の王子であるナポリタン国王はヨーショック王国と犬猿の仲だったワッショ国のミソシル王との間に友情を育んで両国の戦争を終わらせた人物である!」
「戦争を・・・終わらせた!?」
「ああ。両国友好の証にナポリタン国王は妃にそのミソシル王の王女を迎えており、逆にミソシル王の王子のヤキザカナ王はナポリタン国王の姉のスイツ女王を妃に迎えたわけだから。」
「両国友好か・・・」
「そういやレストイン元国王の父はレストハウス元国王で彼の妻は東口家だ。その妻の外祖父がヤキザカナ王の男系子孫だ。」
色々は話を聞けた黄河は感動していたのか目に泪を浮かべていた。
◆◆◆◆◆◆◆◆
その頃、床下の沼で助けを求めてもがく莉羅の姿があった。
「助けて!!誰か助けて!!」
その時、屋敷の近くを通りすぎた二人の内の一人の上下水色のジャージ姿の青年が声に気付いたのである。そして彼は屋敷へと向かう。
「おい、どこ行くんだレオ!?」
「誰かの声がした!!助けにいかなきゃ!!」
青年は屋敷の方へ全力で走って向かったのである。
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