ヒナの国造り

市川 雄一郎

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第17章・ステラガーデン死刑台編

宇宙会食⑦の24・記入

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 電車内で庸介に咲媛はある紙を渡したのである。


 「お姫様、これは?」


 「庸介君、ここにあなたの生年月日や出身地を記入してほしいの。に提出するから。」


 「あるお方?」


 「もうすぐ分かるわ。」


 庸介は少し頭の中でクエスチョンマークを過らせたが記入することにしたのである。


 「よしよし。」


 ーーーーーー


 【名前】古座山庸介

 【生年月日】1959年3月4日

 【出身地】リテン

 【職業】元警察官、現ジャーナリスト

 【父親】古座山こざやま大主たいしゅ

 【母親】うら康子やすこ


 ーーーーーー


 庸介の情報を確認した咲媛は確認をした。


 「あら、あなたリテンなの?」


 「ええ、リテンで生まれましたよ。古座山の本家の子は大体が母方の出身地で生まれていますから。僕も例外ではないですよ。」


 ここに記入された庸介の父親・古座山大主とは古座山本家の一人息子で現当主である。86男の庸介をはじめ158男123女の父親であり、何人の夫人がいたかは不明である。話を聞いた咲媛は驚いていた。


 「158男123女ですって!?あなたのお父様はすごいわね・・・周参見野軍艦家より規模が広いじゃないの!?」


 「そんなことないですぜお姫様。まだまだ周参見野には及びませんぜ。」



 【ある秘境駅】

 その頃、キリマンジャロは項垂れながら土下座をするかのような体勢をしていたのである。


 「(どうしよう・・・!)」


 「キリマンジャロ君、どうしたん?」


 「あ、あなたは!?」


 キリマンジャロが声に気付くといつの間にか電車が停車していて9人の男女がキリマンジャロの元に来たのである。


 ーーーーーー

 ●10男・慎之助しんのすけ

 ●11男・憲之助けんのすけ
 (※妻は名門川島かわしま家の川島ラット安五郎やすごろうの次女)

 ●23女・暁子あきこ

 ●25男・貴浩たかひろ

 ●39男・輝弘あきひろ

 ●55男・秀喜ひでき

 ●59男・通平つうへい

 ●63女・咲媛さきひめ

 ●74男・出弐修でにす
 (※妻は周参見野軍艦家の貴子夫人)


 ーーーーーー


 「お義兄さん達・・・お義姉さん達・・・どうしてここに?」


 「私達も庸介のことが気になって来たの。もしかしたらここにいるかもしれないと思ったの。」


 「キリマンジャロ君!僕達も協力するよ。を助けたいんでしょ!?」


 「は・・・はいっ!!」


 キリマンジャロに優しく声をかけたのは庸介の兄で59男・通平つうへいであった。


 「通平義兄さん・・・」


 「必ず助けよう!だからもう泣くな!」


 「はいっ!自分もクック兄さんに連絡して援軍を呼びます!」


 頼もしい仲間を得てキリマンジャロは庸介救出を目指す!そして彼は9人と共に兄でトップフィールド家25男の【クック】と提携して二人の救出に向かうのだ!
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