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第2章・新たなる太郎のはじまり
【mission22】東根康一
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僕達が『政府本拠地』へと向かう計画を立てていた頃、僕の世界ではある夫婦が警察署へとやって来て抗議をしていたのであった。
「おい!あんた達!康一はどうなったんだ!?俺の大切な息子が未だに見つからないって言ってるのにいつになれば捜査を始めるんだ!?」
「ですからご主人さん・・・まだ調査をしておりまして捜査を開始できないんですよ~!」
「そう言って太郎君の捜査もまだしていないんだろ!?いい加減にしろ!!」
警察署の若い男性の警察官に対して机を両手でドンと叩いて怒鳴り付けていたのは1日夜から行方不明になった僕の大切な仲間の康一の父である【東根こだま】さんだ。
「あ・・・ああ~!お、お名前は?」
「俺は【東根こだま】だ!」
「私は巡査の【大石田景春と申します。】」
「あのね!大石田さん!あんた子供はいるか!?」
「はい・・・二人の女の子が。」
「子を持つ親なら分かるよな!?子供がいなくなって不安と何か事件に巻き込まれたんじゃないかという恐怖の気持ちが!!」
「分かります・・・本当に分かります。」
子(康一)を心配するあまり警察官にまで怒鳴り付けるこだまさんは本当に子思いなお父さんである。一方の僕の親は何をしているのかというと・・・
「なあ中山!村山の親に会ったか?」
「会ったけど『あの子のことだからもう少ししたら帰ってくるわ』と言われたよ。」
・・・呑気すぎて僕が直接それを知ったらあまりの差の大きさに絶句してしまいそうだ。こだまさんの爪のあかを是非とも親に飲んでほしいと思ってしまう。
・・・・・・しかし一方で問題なのは康一の方である。現在も消息は誰にも掴めておらずどこで何をしているのか情報すら入ってこないのだ。勿論僕が康一の行方不明になった話を知らないのは当然のことである。今でも僕と康一のことを仲間達が毎日のように探してくれている。
「おーい!太郎!」
「村山くん!どこー?」
必死で探す彼ら・・・本当ならマンホールの蓋を開けてサプライズで登場して皆に謝罪したいがそれすら出来ない僕の立場だ。しかし僕の立場はさておき、このあと康一が僕の今後に大きく関わってくる存在になろうとはこのときはまだ僕は知らない。
――パレスの研究所――
その頃、何とか『政府本拠地行き』計画を聞かれずに済んだ僕たちはとにかく次のステップを踏もうとしていた。
「とにかくパレスさん!僕は、僕はアスタルさんという方に抗議がしたいです!証拠もなく死刑になんかなりたくない!」
「そうね!太郎君!私達も協力するから一緒に行こうね。勿論バレない究極のテクニックをそこで教えてあげるからね。」
「究極のテクニック?」
パレスさんのいう究極のテクニックとは?僕は何だろうと疑問に感じていると一匹の茶色いダックスフントのような犬がやって来たのである。そして僕の口をペロペロしてきたのだ。
「わ、何だ!くすぐったい!」
「長敏さんところの犬ね!」
「長敏さん?」
長敏って誰だろう・・・と思っているとリンカンさんが犬の名前らしきものを呼んでいた。
「おーい!【コトーゲポチロー】君!」
「スサミノさん、審議します。」
その名前で犬を呼ぶリンカンさんに真顔で「審議する」と言ったパレスさんの表情が威圧感があって怖かったのは内緒だ。
「すみません!この子の名前は?」
「この子は【コート】って言って《スイダースダックス》の種類なの。」
「スイダースダックス・・・」
「おーい!【コトーゲポチロー】君!」
「再び審議します!」
別名(?)で呼ぶリンカンさんに向けたパレスさんの目付きに強力な威圧感がありました・・・(汗)。
――とある地下研究所――
一方、僕のいる研究所とは違うであろうとある地下室の研究所にある髭を生やした白髪の怪しい学者がいた。
「さあ、お前が目覚めし時に世界が変わるだろう!くひひひひ!」
そして学者は目の前のカプセルに視線を向けるとその中にはなんと康一が眠っていたのだ!
「お前が・・・お前が我々の理想郷を築き上げるのだ!」
康一がまさか地下室の研究所で眠っているだなんて僕も元の世界にいる仲間達も皆が知らないはずだ。
――その頃、ある街――
このときある街の薬屋で商品を大量購入する男性がいた。男性はそれをレジまで持っていき店員の女性に気さくに話しかけていた。
「じゃあ、お会計頼むよ。」
「西川さん、いつもありがとうございます!」
この西川という人物は何者だろうか?
「おい!あんた達!康一はどうなったんだ!?俺の大切な息子が未だに見つからないって言ってるのにいつになれば捜査を始めるんだ!?」
「ですからご主人さん・・・まだ調査をしておりまして捜査を開始できないんですよ~!」
「そう言って太郎君の捜査もまだしていないんだろ!?いい加減にしろ!!」
警察署の若い男性の警察官に対して机を両手でドンと叩いて怒鳴り付けていたのは1日夜から行方不明になった僕の大切な仲間の康一の父である【東根こだま】さんだ。
「あ・・・ああ~!お、お名前は?」
「俺は【東根こだま】だ!」
「私は巡査の【大石田景春と申します。】」
「あのね!大石田さん!あんた子供はいるか!?」
「はい・・・二人の女の子が。」
「子を持つ親なら分かるよな!?子供がいなくなって不安と何か事件に巻き込まれたんじゃないかという恐怖の気持ちが!!」
「分かります・・・本当に分かります。」
子(康一)を心配するあまり警察官にまで怒鳴り付けるこだまさんは本当に子思いなお父さんである。一方の僕の親は何をしているのかというと・・・
「なあ中山!村山の親に会ったか?」
「会ったけど『あの子のことだからもう少ししたら帰ってくるわ』と言われたよ。」
・・・呑気すぎて僕が直接それを知ったらあまりの差の大きさに絶句してしまいそうだ。こだまさんの爪のあかを是非とも親に飲んでほしいと思ってしまう。
・・・・・・しかし一方で問題なのは康一の方である。現在も消息は誰にも掴めておらずどこで何をしているのか情報すら入ってこないのだ。勿論僕が康一の行方不明になった話を知らないのは当然のことである。今でも僕と康一のことを仲間達が毎日のように探してくれている。
「おーい!太郎!」
「村山くん!どこー?」
必死で探す彼ら・・・本当ならマンホールの蓋を開けてサプライズで登場して皆に謝罪したいがそれすら出来ない僕の立場だ。しかし僕の立場はさておき、このあと康一が僕の今後に大きく関わってくる存在になろうとはこのときはまだ僕は知らない。
――パレスの研究所――
その頃、何とか『政府本拠地行き』計画を聞かれずに済んだ僕たちはとにかく次のステップを踏もうとしていた。
「とにかくパレスさん!僕は、僕はアスタルさんという方に抗議がしたいです!証拠もなく死刑になんかなりたくない!」
「そうね!太郎君!私達も協力するから一緒に行こうね。勿論バレない究極のテクニックをそこで教えてあげるからね。」
「究極のテクニック?」
パレスさんのいう究極のテクニックとは?僕は何だろうと疑問に感じていると一匹の茶色いダックスフントのような犬がやって来たのである。そして僕の口をペロペロしてきたのだ。
「わ、何だ!くすぐったい!」
「長敏さんところの犬ね!」
「長敏さん?」
長敏って誰だろう・・・と思っているとリンカンさんが犬の名前らしきものを呼んでいた。
「おーい!【コトーゲポチロー】君!」
「スサミノさん、審議します。」
その名前で犬を呼ぶリンカンさんに真顔で「審議する」と言ったパレスさんの表情が威圧感があって怖かったのは内緒だ。
「すみません!この子の名前は?」
「この子は【コート】って言って《スイダースダックス》の種類なの。」
「スイダースダックス・・・」
「おーい!【コトーゲポチロー】君!」
「再び審議します!」
別名(?)で呼ぶリンカンさんに向けたパレスさんの目付きに強力な威圧感がありました・・・(汗)。
――とある地下研究所――
一方、僕のいる研究所とは違うであろうとある地下室の研究所にある髭を生やした白髪の怪しい学者がいた。
「さあ、お前が目覚めし時に世界が変わるだろう!くひひひひ!」
そして学者は目の前のカプセルに視線を向けるとその中にはなんと康一が眠っていたのだ!
「お前が・・・お前が我々の理想郷を築き上げるのだ!」
康一がまさか地下室の研究所で眠っているだなんて僕も元の世界にいる仲間達も皆が知らないはずだ。
――その頃、ある街――
このときある街の薬屋で商品を大量購入する男性がいた。男性はそれをレジまで持っていき店員の女性に気さくに話しかけていた。
「じゃあ、お会計頼むよ。」
「西川さん、いつもありがとうございます!」
この西川という人物は何者だろうか?
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