ーTruth Wonderlandー

黒蝶 閻架

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2 迷子

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扉を開け目の前に広がったのは…
な、なにこれ!!

雲一つない青い空。
目が開けられないほどの眩しい太陽。
そして…
一面の草原。

何も無い
ただただ緑が広がる草原

「この果てしな~い草原を歩けっていうの?」

「え?うん~そうだよ~」

これは長い旅になりそう・・・

「えっと…その、皆のところにはどのくらい歩けば着くのかしら?」

「うーん…1週間とかかなぁ~」

「はぁ?!」

これは本当に長い旅になるわね…。 

「いや、いいわよ?1週間ね。うん。で?その間の食料とか衣類とかどうするのよ!!」

「うーん?食料はそのへんの鳥とか~服は別に替えなくていいんじゃなーい」

あぁ。皆のところに行く前に無事に生きていられるのか…

この変人さんはどうも育った環境が違いすぎて…

「はぁ?私はねそこらへんの鳥なんて食べないの!!それに服だってちゃんと着替えなきゃいけないし…お風呂は?」

「ボクね~お風呂嫌いなんだ~」

「そんなことどうでもいいのよ!!一番は食料よ」

「大丈夫~大丈夫~この先にねー森があるからそこなら果実食べ放題だよー。」

「なるほど…じゃぁ服は?」

「うーん。森に小屋みたいな家があった気がするからそこで貰ったら~」

あぁ。なんて適当な猫なの…

「ってことはお風呂もそこで…いや。小屋にお風呂なんてないわね…川かなんかで体を拭くとか?冷たい水で頭を洗うの?あぁ!!思いやられるわ!!」
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