田舎土魔法使いの成り上がり ~俺は土属性しか使えない。孤独と無知から見出した可能性。工夫と知恵で最強に至る~

waru

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第3話 教師との模擬戦

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教室から出て、教師であるサガと向かい合う。

「せっかくだ。説明してやる。俺は風のサガ。」

「ほうほう」

「…余裕だな。俺は教育に回るまで、戦場でこの速さを使い、1万人切りを達成している。」



余裕では、まるで無いけどな。

どう納得してもらうかを考えるだけだよ。時間稼ぎだ。



「…相手も魔法を?」

「そうだ。だから時折いる土魔法使いも切ってきた。…お前みたいに戦場を経験していない奴なら、なお相手に成らん。」



「…相手の土は何を?」

「土の壁やら盾を構えて時間を稼いできたよ、無駄だったがな」



「ほうほう」

「…お前、ムカつくな。そんなに余裕なら良いぜ、すぐにやろうか?」

「…え?もうちょっと聞いてたい…」





ブチっという音が聞こえた気がした。





「…てめえ!!教師と生徒だからって、手加減しねえからな!!!」



「終わりか、…残念!!」

そう言って、手元に泥を発生させておく。



風を纏ったサガが、物凄いスピードで飛んでくる。

「懲らしめてやんよ、クソガキ!!」



自分を殴りつけようとするその手に向けて、泥を発生させる。



「…おお?お前、もう魔法使えるのか?」

そう言いながら、華麗に避けるサガ。



「…ええ。もう認めてくれたんですか?」

「そんな訳ねえだろ、クソガキがぁ!!」



更に怒ったサガが、真空の刃を飛ばしてくる。

「…生徒が死んでしまうよ、先生!!」

そう言いながら、石を発生させて真空の刃にぶつけていく。正面から当てると簡単に石は切られる。



「いやいや、先生これはいかんよ!」

「うるせえ!!お前が言いだした事だ!!」



これはいかん。先生という概念が薄れていく



またみっともない逃げ方をしつつ、避けていく。

簡単に避けれないので、土を所々で間欠泉の様に吹き飛ばし、邪魔をしていく。



「…クソガキがぁ!邪魔だ!!」
真空の刃で切っていく、サガ。



真空の刃にも石をぶつけていくが、正面以外にあたると意外にも相殺してくれるようだ。

なので途中から出来る時は、側面にぶつけていく。余裕なんて殆ど無いが。




それを見ていたサガが言う。

「…お前、戦い慣れてるな!…ナニモンだ?」

「…田舎者ですよ!」



更に怒る、教師。

「ぶち殺ーーーーーすううぅぅ!!!」

どう返せば、正解なんだ。



「理不尽だ!…今のは聞かれたから、返したんですよ!?」

「うまく返されると腹立つ!わかれ!」



理解したのは、この人が無茶苦茶だという事。

真空の刃に慣れた頃、サガが一度止まった。



「…お前、なかなかやるな。これならどうだ!!!」

そう言って、真空の刃を纏うように、サガの身体に対してドーム状に包んでいく。

「…俺のとっておき。完全防御の風壁だ!!」

そう言いながら、進行方向の地面を風壁で削りながら、俺に向かってくる。



「…先生、やり過ぎでしょう?!」

ニヤリと笑ったサガ。
「土下座すれば、許してやるぜ?」

そう言いながら、石をぶつけるも、全く消えていかない。



観客である他の生徒も、ざわついている。

「ええ・・死ぬんじゃない?」
「戦場でつかう技なんでしょ?」

「Aクラスに恨みを買うくらいなら・・・」

「死んでもらった方が・・」



おいおい。なんて事を話しているんだ。

孤独を実感する。


「…何処見てんだあ!!死ねやぁぁぁ!!」



死ねって言ったよ、この人。

・・・どうするか。





そう考え、予め小細工していた戦いの場の端に逃げていく。

「…はっ!!諦めたか。」

そう言って、追い詰めていくサガ。



俺はその邪魔をするように、土の壁を何個も出していく。



それをことごとく破壊しつつ、突っ込んでくる教師。本当に教師か?

「…うわわわわ!!死ぬ!死ぬって!!」






そう言いながらも、土の壁とサガの足元に土を盛り上げて、転ばせる事も狙っていく。



それを避けつつ、意気揚々と突っ込んで来るサガ。

「…上手いじゃねえか。只、経験が足りn」










そう言って、俺の目前まで来ると、急に下に落下していく教師。

「おわあああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」

声が響く、響く。


大きな穴の中に、どんどん落ちていく教師。









俺は安堵のため息をつく。

「…やったぜ。猪対策ばっちりだぜ。」


穴に声をかける。
「…先生大丈夫ー?」

「…てめえ!!!何したああ!」



「…敵に聞いていいの?」






「…あー畜生!」
「負けで良い!!…早く出して、教えろ。」


そう言うので、下から地面を盛り上げさせて、サガを救出する。

「…畜生。ガキに負けた。」



「それじゃ、僕の勝ちで?」

「…ああ。…で?何やったんだ?早く教えろ。」









「…先に何個か、落とし穴掘ってたんです。真空の刃を破壊する石を作るついでに、地面の中から、その材料を捻出してましたからね。それで、そこに落ちて貰う為に、土の壁をカーテン代わりにして、目くらましをしてました。…後はそこに行くだけです。足元に出していた土を盛り上げていた奴も、転んで貰いたかったけど…どちらかと言えば、注意をそこに向ける為にやってましたね。」











「・・・・納得だ。戦場なら俺は死んで、お前は生きてる。」

「じゃあ、テストは・・・」



「納得しただけだ。テストはもう一回だ。再度、頑張れ。」

「…うええええええええええ。」

「こんな奴が、基礎知識も知らんのは怖すぎる。何するかわからん。勉強しろ」



戦いに勝ち、結果は散々。

何故なんだろう・・・



クラスメイト達がざわついている

「先生に勝ったよ・・・」
「強いのかな・・・」

「先生も手加減したのかな・・・」
「あんなのとおんなじクラスかよ・・」



全然、受け入れられていないな。まじかよ。



サガが若干、憐れんでいる。



「…お前、ボッチ確定だな」

「…誰のせいだ!?」

「…お前が喧嘩売るからだろ!!」

「…もう教師とは思わん。」





様々な思惑が交差する中で学園生活が始まっていく・・・

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