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第32話 沼は怖いって話
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綺麗なお姉さん、クリスからの長い長い長い長い説教を越えた、翌日。
アルは錬金の訓練を朝から行っていた。
初めは石を投げても、石のままであった。しかし投げるに従って変化は生まれ始めた。だが、投げる石は辿り着いてから、ナイフに変わる、石を錬金しても、鉄は出来るが銀にはならない。勿論、金にもだ。2時間程度の訓練でアルピエロは気付く。
本に書いていた人は、記述が本当であれば、恐ろしくレベルが高い。戦闘でこれをこなすならば、相当に素早い錬金を行う必要がある。本当に素晴らしい技術なのだろう。
アルはそう理解した。
実際、2時間の練習では、実戦に使える程にはならなかった。
その後、ギルドへ向かい同じ依頼を受けていく。
「こんにちは、ネムさん」
「・・・こんにちは。」
少しぎこちなくなったが、なにかあったのか?だが、そんな事を気にしながらも、聞けずにアルは依頼を受けていく。
昨日と同じように討伐していくが、もうレベルが上がらない。もうD級では上がらないか。少し寂しくも思う。
仕方ない。戦いの練習をしつつ、C級を目指そうか。そう思いながら、討伐証明を持って帰る。
依頼達成の報告で、銀貨5枚を受け取る際にも、ネムさんは少しおかしい。
「…あの。」
「…へ?…ななな何でしょう?」
「…僕はまた、何かしましたか?」
「へ?・・・いや別に。」
「あ、なら体調が悪いとか?」
「至って健康ですね。」
「・・・・・・嫌われました?」
「~~~~~ッツ!!?」
真っ赤に染まる顔。
「そそそっそ・・そうじゃなくて!!そうよ!体調悪いの。風邪なのよ!!!顔が赤くなってるのもそう!!」
「・・・やっぱり。」
「なんかおかしいなって思ってたんです。」
「・・・・・あぅ。」
「休んでくださいね?」
「ネムさん居ない所に来ても、嬉しくないですから・・・・」
「~~~~~~~ッ!?」
ネムは当分、この状態に悩まされる。中年より青年より、少し少年が好き。妙齢の彼女を悩ませ、幸せにしたタチの悪い底なし沼が始まっていく。
「…アルピエロ君、16歳って言ってたわね。見た目は13くらいじゃない?もう発言内容が子犬系過ぎて尊い・・・。ああああああ。成長が止まればいいのに。あ、でもどう成長するとかは妄想したいかも…。あああああ汚れていない感じがタマラナイ。好き。死ぬ。可愛さで死ねる。」
そんな事を、ぶつぶつ言うネム。
通りすがりのギルドマスターが、それを見る。
「何だアレ・・・闇の魔法か?近付きたくないオーラがあるな。」
世の中には、入ってはいけない世界もある。そこに沈んだ猛者が一人。人生を狂わせていく。
そんなネムをほっといて、アルは訓練をしていく。本日は比較的早く討伐も終わり、昼食を食べて2時間ほど訓練をした。
錬金は未だ実戦レベルではない。
「うーん。錬金も難しい。」
そう思いながら、リンと話した内容を記したメモを見る。
・属性ごとに対する戦い方を考える
・魔物の形態ごとに戦術を用意する
・盾しか使ってない。鎧はどうか?
・罠以外の戦術で攻撃の検討
・昔の土魔法使いの戦い方を知るのはどうか
・今から集団戦術を考えて置く
これだったな。
うーん。武器屋にでも行ってみようかな。正直、世間知らずな俺が武器屋に行ってもな。自分に必要ないモノとかも判らないし、騙されそうな気がしてならない。どうしたモノかと考えてると、…ふと思い出す。
アルは、豪華絢爛な武具屋の前に来た。
「お、なんだ坊主。ココで買いたいのか?」
その近くを通ったおっさんが言う。
「ココは金持ち用の性能の良い所だ。お前さんはみたいなヒョロガキは、初心者用のあっちにあるボロ屋に行きゃ良いんだよ。」
そんな事を言われ、そちらに行くべきかと流されそうになると声がした。
「アルピエロ様、ようこそ。」
「あ、イトさん。」
「どうしました?」
「ああ、買い物したいなと思って来たら、この人があっちの方が良いって。」
指をさしたボロ屋を見て、イトが言う。
「あそこはモノの価値を知らない人に高値で売りつけるので、地元の人は買わない所です。お安くしますのでこちらで買いませんか?」
イトに促されて入っていく。おっさんを置き去りに。
店の中は豊富な武具でいっぱいであった。何を選べばよいのか、呆然としてしまう。
そう困っているとイトさんが前に遭った老執事を連れて来た。
「うちの執事は元々A級冒険者です。相談しながら買うと良いかと。」
「ありがとう、イトさん!!」
そう言って、聞きながら品を見ていく。
そこで執事に聞かれた。
どんな戦い方をするのかと。
それに見合った戦い方をする武具を選ぶべきだと。
それを言われ、アルピエロは考えた。重い鎧を着て、壁になるのは嫌だ。攻撃も魔法がメインだ。命を最低限守るのが先決だと考えた。その為、軽装で行けたら嬉しいと。
心臓や頭部などの重要な場所を守れる物が欲しい。そう伝えると2つを勧められた。
一つは短いハチマキのような物
一つは革で出来た胸当て
「これは【グラムの額布】と【古狸の胸当て】です。」
「グラムは過去の大戦で活躍した土魔法の壁役です。精神攻撃を防ぐ祈りが額布に付いており、主に精神異常に強くなり頭部への打撃も緩和します。」
「古狸の胸当ては、B級の魔物である古狸の革を使用した胸当てです。主に火と風の攻撃に強くなり、心臓や腹も守ります。」
「アルピエロ様はソロだそうで、状態異常は致命的だと考えます。また急所が今はがら空き。機動力を残しつつ守りを増やしました。」
満足だ。お会計に移ろうとする。
「了解しました。グラムの額布が金貨3枚と古狸の胸当て金貨6枚です。合計金貨9枚となります。」
驚くべき金額。高い。
貨幣の価値は以下の通り。
銅貨=1円
青銅貨=10円
鉄貨=100円
鋼鉄貨=1000円
銀貨=10000円
金貨=100000円
大金貨=1000000円
白金貨=10000000円
D級の魔物を4種類狩ると金貨2枚程度。買えない事は無いレベル。
しかし、いつもは銀貨を使う事すら、敷居が高い暮らしをしているアルにとっては驚愕であった。早くから両親を亡くしていたアルは蓄財をする癖がついていた。節約できる所は全て行っていた。
金貨9枚か・・・。
学費が金貨16枚と聞く。3年間で48枚。貯めて置かねば。ただ、死んでしまえば元も子もない。命を守る防具か…。購入するか。
決意が決まって購入する事とした。
「お願いします」
「了解しました、アルピエロ様。ではお会計に。・・・ただ少々お待ち下さい。イト様も用があると。」
「分かりました。」
店の端でうろつきながら待つ自分。色んな防具があるが、興味が有る物が少ない。自分の戦い方のせいだろうか。そんな風に考えながらいると、ふと槍の前で止まった。
【魔槍シュレイブ】と記載している。
この槍だけ異質な感じがする。
「興味がありますか?アル様」
「あ、イトさん」
「これはこの店の中でも一番呪われた代物。」
「先代の王を殺した物です。名はシュレイブ。生きている槍です。」
地鳴りのような声がする。
「ほっほっほ。ワシを呼んだかな?」
「シュレイブ、私を助けたお方です。」
「おお、それはそれは。お嬢を助けてくれて本当にありがとう」
「ああ、いえ」
「其方は土属性か。残念じゃ。ワシは水でな。相性が合わん。」
「いえ、自分は愛刀が有ります。お気になさらず」
「ほう、ミノタウルスの牛斧を錬金したか。手練れだの。」
「分かるんですか?」
「ワシは300年を生きておる。素材を見ればイチコロじゃて。」
非常に知恵深い槍の様だ。
「私の相談相手なのです」
「ワシからしたら破壊を止めてくれた恩人じゃ」
成程、エピソードがありそうだ。
その時、執事が呼ぶ。
「準備が出来ました。アルピエロ様。」
「あ、はい。」
そうして会計に行くと
「金貨5枚になります。これはイト様の友人価格としています。またこちらをご用意しました。」
そう言ってカバンを渡す。
「亜空間カバンです。」
イトさんを見て、アルは言う。
「こんな高いの受け取れない!価格も半分近い!」
「アル様、これは商売人としての意地。イト・ハウゼンとして考えた結果です。助けられた事による将来の利益、そして金貨100枚を断られた事のささやかな復讐です。また断るならもっと復讐しますよ?」
相手が上手の様であった。
「そんな・・・困ったな」
「受け取ってくれんかの」
シュレイブが語る
「お嬢は豪商の娘として、他人に心を許せる事が少なかった。其方は心から信頼できそうだと感じておる。今後の関係の為にも受け取れ、土の子よ。」
「・・・俺はイトさんを信用している。だがそれはモノや金を挟んでの事じゃない。適正な値段で・・・・」
「アル様、友人なら贈り物ぐらい簡単に受け取って下さいまし。」
「・・・・むう。」
結局イトさんに押し切られた。どこかでまた返せる恩を返していこう。そう、決めた瞬間でもあった。
一緒に頂いたこのバッグは、収納に優れており小型のポーチサイズで家一軒分程度の物が収納できるという。
防具だけでなく、荷物の問題も解決してしまった。
イトさんに感謝しつつ、違う形で力になれる様に強くなろう。
そうして揃えたのが、この状態。
~~~~~~~~~~~~~~~~
名前:アルピエロ
レベル:16 称号:地に愛されし者
使用魔法:土魔法Lv14
使用技能:剣術Lv2、盾術Lv3
特殊状態:なし
右手:地雨 左手:賢硬
頭:グラムの額布
胴体:古狸の胸当て
スキル:錬金
重要な持ち物:亜空間バッグ
~~~~~~~~~~~~~~~~
こうなった。
安全を増加し、今後の生活を助けるだろう。
ダリアさんとの約束を明日に控え、満足して終える。出来ればC級も挑戦して見たかったとも思ったが、多くを望まないのもまた大事なんだろう。
今日は遅れずに宿舎に帰って、英気を養おう。
アルは錬金の訓練を朝から行っていた。
初めは石を投げても、石のままであった。しかし投げるに従って変化は生まれ始めた。だが、投げる石は辿り着いてから、ナイフに変わる、石を錬金しても、鉄は出来るが銀にはならない。勿論、金にもだ。2時間程度の訓練でアルピエロは気付く。
本に書いていた人は、記述が本当であれば、恐ろしくレベルが高い。戦闘でこれをこなすならば、相当に素早い錬金を行う必要がある。本当に素晴らしい技術なのだろう。
アルはそう理解した。
実際、2時間の練習では、実戦に使える程にはならなかった。
その後、ギルドへ向かい同じ依頼を受けていく。
「こんにちは、ネムさん」
「・・・こんにちは。」
少しぎこちなくなったが、なにかあったのか?だが、そんな事を気にしながらも、聞けずにアルは依頼を受けていく。
昨日と同じように討伐していくが、もうレベルが上がらない。もうD級では上がらないか。少し寂しくも思う。
仕方ない。戦いの練習をしつつ、C級を目指そうか。そう思いながら、討伐証明を持って帰る。
依頼達成の報告で、銀貨5枚を受け取る際にも、ネムさんは少しおかしい。
「…あの。」
「…へ?…ななな何でしょう?」
「…僕はまた、何かしましたか?」
「へ?・・・いや別に。」
「あ、なら体調が悪いとか?」
「至って健康ですね。」
「・・・・・・嫌われました?」
「~~~~~ッツ!!?」
真っ赤に染まる顔。
「そそそっそ・・そうじゃなくて!!そうよ!体調悪いの。風邪なのよ!!!顔が赤くなってるのもそう!!」
「・・・やっぱり。」
「なんかおかしいなって思ってたんです。」
「・・・・・あぅ。」
「休んでくださいね?」
「ネムさん居ない所に来ても、嬉しくないですから・・・・」
「~~~~~~~ッ!?」
ネムは当分、この状態に悩まされる。中年より青年より、少し少年が好き。妙齢の彼女を悩ませ、幸せにしたタチの悪い底なし沼が始まっていく。
「…アルピエロ君、16歳って言ってたわね。見た目は13くらいじゃない?もう発言内容が子犬系過ぎて尊い・・・。ああああああ。成長が止まればいいのに。あ、でもどう成長するとかは妄想したいかも…。あああああ汚れていない感じがタマラナイ。好き。死ぬ。可愛さで死ねる。」
そんな事を、ぶつぶつ言うネム。
通りすがりのギルドマスターが、それを見る。
「何だアレ・・・闇の魔法か?近付きたくないオーラがあるな。」
世の中には、入ってはいけない世界もある。そこに沈んだ猛者が一人。人生を狂わせていく。
そんなネムをほっといて、アルは訓練をしていく。本日は比較的早く討伐も終わり、昼食を食べて2時間ほど訓練をした。
錬金は未だ実戦レベルではない。
「うーん。錬金も難しい。」
そう思いながら、リンと話した内容を記したメモを見る。
・属性ごとに対する戦い方を考える
・魔物の形態ごとに戦術を用意する
・盾しか使ってない。鎧はどうか?
・罠以外の戦術で攻撃の検討
・昔の土魔法使いの戦い方を知るのはどうか
・今から集団戦術を考えて置く
これだったな。
うーん。武器屋にでも行ってみようかな。正直、世間知らずな俺が武器屋に行ってもな。自分に必要ないモノとかも判らないし、騙されそうな気がしてならない。どうしたモノかと考えてると、…ふと思い出す。
アルは、豪華絢爛な武具屋の前に来た。
「お、なんだ坊主。ココで買いたいのか?」
その近くを通ったおっさんが言う。
「ココは金持ち用の性能の良い所だ。お前さんはみたいなヒョロガキは、初心者用のあっちにあるボロ屋に行きゃ良いんだよ。」
そんな事を言われ、そちらに行くべきかと流されそうになると声がした。
「アルピエロ様、ようこそ。」
「あ、イトさん。」
「どうしました?」
「ああ、買い物したいなと思って来たら、この人があっちの方が良いって。」
指をさしたボロ屋を見て、イトが言う。
「あそこはモノの価値を知らない人に高値で売りつけるので、地元の人は買わない所です。お安くしますのでこちらで買いませんか?」
イトに促されて入っていく。おっさんを置き去りに。
店の中は豊富な武具でいっぱいであった。何を選べばよいのか、呆然としてしまう。
そう困っているとイトさんが前に遭った老執事を連れて来た。
「うちの執事は元々A級冒険者です。相談しながら買うと良いかと。」
「ありがとう、イトさん!!」
そう言って、聞きながら品を見ていく。
そこで執事に聞かれた。
どんな戦い方をするのかと。
それに見合った戦い方をする武具を選ぶべきだと。
それを言われ、アルピエロは考えた。重い鎧を着て、壁になるのは嫌だ。攻撃も魔法がメインだ。命を最低限守るのが先決だと考えた。その為、軽装で行けたら嬉しいと。
心臓や頭部などの重要な場所を守れる物が欲しい。そう伝えると2つを勧められた。
一つは短いハチマキのような物
一つは革で出来た胸当て
「これは【グラムの額布】と【古狸の胸当て】です。」
「グラムは過去の大戦で活躍した土魔法の壁役です。精神攻撃を防ぐ祈りが額布に付いており、主に精神異常に強くなり頭部への打撃も緩和します。」
「古狸の胸当ては、B級の魔物である古狸の革を使用した胸当てです。主に火と風の攻撃に強くなり、心臓や腹も守ります。」
「アルピエロ様はソロだそうで、状態異常は致命的だと考えます。また急所が今はがら空き。機動力を残しつつ守りを増やしました。」
満足だ。お会計に移ろうとする。
「了解しました。グラムの額布が金貨3枚と古狸の胸当て金貨6枚です。合計金貨9枚となります。」
驚くべき金額。高い。
貨幣の価値は以下の通り。
銅貨=1円
青銅貨=10円
鉄貨=100円
鋼鉄貨=1000円
銀貨=10000円
金貨=100000円
大金貨=1000000円
白金貨=10000000円
D級の魔物を4種類狩ると金貨2枚程度。買えない事は無いレベル。
しかし、いつもは銀貨を使う事すら、敷居が高い暮らしをしているアルにとっては驚愕であった。早くから両親を亡くしていたアルは蓄財をする癖がついていた。節約できる所は全て行っていた。
金貨9枚か・・・。
学費が金貨16枚と聞く。3年間で48枚。貯めて置かねば。ただ、死んでしまえば元も子もない。命を守る防具か…。購入するか。
決意が決まって購入する事とした。
「お願いします」
「了解しました、アルピエロ様。ではお会計に。・・・ただ少々お待ち下さい。イト様も用があると。」
「分かりました。」
店の端でうろつきながら待つ自分。色んな防具があるが、興味が有る物が少ない。自分の戦い方のせいだろうか。そんな風に考えながらいると、ふと槍の前で止まった。
【魔槍シュレイブ】と記載している。
この槍だけ異質な感じがする。
「興味がありますか?アル様」
「あ、イトさん」
「これはこの店の中でも一番呪われた代物。」
「先代の王を殺した物です。名はシュレイブ。生きている槍です。」
地鳴りのような声がする。
「ほっほっほ。ワシを呼んだかな?」
「シュレイブ、私を助けたお方です。」
「おお、それはそれは。お嬢を助けてくれて本当にありがとう」
「ああ、いえ」
「其方は土属性か。残念じゃ。ワシは水でな。相性が合わん。」
「いえ、自分は愛刀が有ります。お気になさらず」
「ほう、ミノタウルスの牛斧を錬金したか。手練れだの。」
「分かるんですか?」
「ワシは300年を生きておる。素材を見ればイチコロじゃて。」
非常に知恵深い槍の様だ。
「私の相談相手なのです」
「ワシからしたら破壊を止めてくれた恩人じゃ」
成程、エピソードがありそうだ。
その時、執事が呼ぶ。
「準備が出来ました。アルピエロ様。」
「あ、はい。」
そうして会計に行くと
「金貨5枚になります。これはイト様の友人価格としています。またこちらをご用意しました。」
そう言ってカバンを渡す。
「亜空間カバンです。」
イトさんを見て、アルは言う。
「こんな高いの受け取れない!価格も半分近い!」
「アル様、これは商売人としての意地。イト・ハウゼンとして考えた結果です。助けられた事による将来の利益、そして金貨100枚を断られた事のささやかな復讐です。また断るならもっと復讐しますよ?」
相手が上手の様であった。
「そんな・・・困ったな」
「受け取ってくれんかの」
シュレイブが語る
「お嬢は豪商の娘として、他人に心を許せる事が少なかった。其方は心から信頼できそうだと感じておる。今後の関係の為にも受け取れ、土の子よ。」
「・・・俺はイトさんを信用している。だがそれはモノや金を挟んでの事じゃない。適正な値段で・・・・」
「アル様、友人なら贈り物ぐらい簡単に受け取って下さいまし。」
「・・・・むう。」
結局イトさんに押し切られた。どこかでまた返せる恩を返していこう。そう、決めた瞬間でもあった。
一緒に頂いたこのバッグは、収納に優れており小型のポーチサイズで家一軒分程度の物が収納できるという。
防具だけでなく、荷物の問題も解決してしまった。
イトさんに感謝しつつ、違う形で力になれる様に強くなろう。
そうして揃えたのが、この状態。
~~~~~~~~~~~~~~~~
名前:アルピエロ
レベル:16 称号:地に愛されし者
使用魔法:土魔法Lv14
使用技能:剣術Lv2、盾術Lv3
特殊状態:なし
右手:地雨 左手:賢硬
頭:グラムの額布
胴体:古狸の胸当て
スキル:錬金
重要な持ち物:亜空間バッグ
~~~~~~~~~~~~~~~~
こうなった。
安全を増加し、今後の生活を助けるだろう。
ダリアさんとの約束を明日に控え、満足して終える。出来ればC級も挑戦して見たかったとも思ったが、多くを望まないのもまた大事なんだろう。
今日は遅れずに宿舎に帰って、英気を養おう。
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