頽廃の王

鴻上縞

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晦冥の花嫁②


 それからリシュは暇さえあれば聖典を開き、百二十四頁の一文を何度も何度も繰り返し読み上げる。古の言葉は身に馴染まず、舌はもつれてうまくはいかないが、あと僅かで儀式の日は来てしまう。そう思えば、泣き言など言っている場合ではない。
 それでも湯浴みを終えたリーベルが寝室に戻って来るまで続いた練習に、リシュは疲れ果てて深いため息を吐く。
「儀式の練習は順調かい」
 柔らかな問いに微笑み返し、リシュは微かに俯いた。
「多分、順調だと思う」
「マウトはしっかりした子だから、安心だ」
 確かにマウトはリシュの知らない事を沢山知っている。ティナのように楽しい世間話はしてくれないが、優秀な人物だ。
 マウトの少し冷たい声を思い出していると、リシュの隣に腰を下ろし、リーベルはそっと頬を指先で撫でた。振り返ったリシュの視界に映る美貌は、微かな不安を抱いているようだ。
「本当にこれで良かったのかい」
 リーベルは数日おきにその質問を繰り返す。これ程までに身元健やかであり高潔な貴族であるはずなのに、その心は簡単に不安に揺れる。慈しむように微笑んで、リシュは握りしめられた拳にそっと触れた。
「リーベルと共に生きていきたい。僕の心は変わっていない。セイルを発ったときより深く、貴方との未来を感じています」
 リーベルの不安が取り除かれるなら、何度でも伝えよう。リーベルが自身にとって光である事。それは紛れもなく本心だ。
「幸せにするよ、リシュ」
 微かに安堵を滲ませて、リーベルはそっと頬に口付けを落とす。二人で布団に潜り込み、頬を寄せ合い瞼を閉じる。絡め合った指先から伝わるリーベルの深い愛情が、ゆっくりとリシュの胸に満ちて行った。

 そして遂に婚礼の日が訪れた。元奴隷であるリマ族の少年がかつての大司教の嫡男である貴族の青年と結婚すると言う前代未聞の事柄、その歴史的な大事を祝うよう、その日ルクスエヴァンスの大虚は目の醒める程の晴天が拡がっていた。
 大聖堂の脇に建てられた支度室で仕立て上がった婚礼衣装に身を包み、ティナが早朝から随分と時間をかけて髪を整えてくれている間、リシュはジラに目を通しながら誓いの一文を読み込むことに余念がない。間違いは許されない。リーベルに恥をかかせる訳にはいかない。その思いからだった。

 ティナがようやく手を止めたのは、彼女がリシュの髪に触れてから一時間は経っていた。神経を使っていたのか深い息を吐き、ティナは誇らしげに微笑んだ。
「いかがですか」
 ティナの持つ鏡に映る自分の背後を眺めながら、リシュは感銘の吐息を吐く。
「綺麗、僕じゃないみたい」
 この日の為にとティナに言われ伸ばし続けた漆黒の髪はひとつにまとめられ緩やかに編まれて腰元へと真っ直ぐに落ちていて、控えめなカサブランカの髪飾りがその髪に寄り添うように添えられている。
 ティナの相変わらずの技量に素直に感心するリシュを鏡越しに優しく見詰め、ティナは目尻に涙を溜めて微笑んだ。
「リシュ様、おめでとうございます」
 リシュもまたどこか胸に来る思いがして、同じように微笑み返す。
「ありがとう、ティナ。これからも僕の一番の友達でいてね」
「勿論ですわ」
 二人が顔を見合わせて微笑み合った頃を見計らったかのように、部屋の扉がノックされた。ティナが慌てて扉を開けると、懐かしい顔が鏡越しにリシュを見付ける。
「リシュ様」
 その声に振り返り、リシュは思わず不自由な足で駆け出した。
「メグ!」
 優しいメガラを抱き締めて、懐かしい香りに頬をすり寄せる。
「会いたかった──」
 メガラもまた私もです、と涙に震える声で返してくれる。身体を離し、その頬を辿る涙を優しく拭い、リシュは再会の喜びに緩んだままメガラの瞳を覗き込む。
「貴女に沢山お話ししたい事があります」
「離れていた時は少しなのに、貴方ときたらすぐ成長してしまう。もう、背も追い越されてしまいましたね」
 二人は呼び出されるまで、時を忘れ話し続けた。セントリエルでの生活の事、新しいリシュの世話役であるマウトの事、メガラの二人の子供の事や、リーベルがいなくなった後のセイルの事。話は尽きない。

 あっという間に時は流れ、遂に迎えが部屋に訪れた。メガラと手を繋ぎ部屋を出て、リーベルの待つ廊下へと足を進める。長いマントはティナが抱え向かった先。純白の衣装に身を包んだリーベルは、やはり絵本から飛び出してきたかのように美しい。リシュを目に留めた青碧の瞳は緩やかに痩せ、輝く微笑がリシュを受け止める。
「この日をどれ程待ち侘びたか」
 はにかみながらも、リシュは小さく頷いて見せる。メガラの手からリーベルの手へ──背後で涙を溢すメガラを振り返り、リシュもまた意図せず目尻に溜まった涙を落とした。
 リーベルのマントをマウトが、リシュのマントをティナが介錯し、二人が大聖堂の見上げる程の扉の前に立つと、漸くティナとマウトが手を離し、深く頭を下げ小脇の扉から聖堂内へと入って行った。
「大丈夫かい」
 リーベルの気遣いに小さく頷き、細い吐息を吐く。リーベルが深く頷くと、重厚な扉が両脇に控える司祭によって開かれた。聖堂に満ちる眩い光に一瞬目を眩まし、ゆっくりと瞼を開く。
 初めて足を踏み入れる、セントリエル宮殿の大聖堂。遥か天井から降り注ぐ光がいく筋もの線を描き、主祭壇への道を照らしている。両脇には座り切れぬほどの人が二人を迎え、胸に手を当て見守っていた。
 二人はゆっくりと深く首を垂れ、同時に顔を上げる。リーベルが一歩足を踏み出す。リシュも真似るよう足を踏み出し、ゆっくりと主祭壇へと向かう。一歩、一歩と踏みしめるたび、これまでの人生が瞼の裏側で蘇るようだった。
 煤けた古屋で編んでいた縄の感触、採石場で無慈悲な鞭に怯えていた日々、ガレー船の、死と隣り合わせの恐怖──。気付けば熱い涙が頬を伝っていた。止めようにも、後から後から落ちて来る。毎食手の込んだ食事が与えられ、清潔なシーツで眠り、学びを与えられ、そして今、美しい青年と永遠の愛を誓う。もう命の危機は遥か遠く、未来を思う事さえ自由に出来る。
 幸福の意味を知らず、愛の在処を知らず、懸命に命に縋り生きてきた。そんな自身にこれ程眩い時が来るなど、想像すらしていなかった。
 眩暈のする程の現実に息を詰めながらもマウトとの練習通り儀式を進め、遂に血の契りとなり、リシュは向かい合ったリーベルの瞳を見詰めやはりその美しさに呑まれ密やかなため息を吐く。
 リーベルが親指に針を落とした事を見届け瞼を閉じる。柔らかく唇が撫でられた瞬間拡がったものは、懐かしい、血の味だ。閉じていた瞼を開き同じように針に刺し、膨らむ鮮血を落とさぬよう、慎重にリーベルの薄く色付いた唇に運ぶ。この美しい人を己の血で穢してしまう、その背徳に指は震えうまく近付く事ができない。
「リシュ、大丈夫」
 リーベルは囁くようにそう言って、優しく微笑んだ。
「何も心配しなくて良い」
「はい」
 震える指で、リーベルの唇に触れる。紅を引くように優しく唇を辿り、親指を離す。ゆっくりと瞼を開いたリーベルの瞳から、涙が零れ落ちた。
「リーベル・アルド、リシュ・アルド。これにて血の契りは交わされた。テラーの祝福が永劫其方達に光を投げ掛けん事を」
 司教の言葉に深く頭を下げ、二人はまたゆっくりと来た道を戻る。人々のあたたかな祝福の中、リーベルの手を取り、光の中を、確かめるように。
 メガラがかつて言った。リシュは、幸福の象徴となるだろう、と。邪教を信仰した民族の血を引き、奴隷の身でありながら、教会に祝福を受け、貴族と永遠の愛を誓った。理解の出来なかったその言葉の意味を、リシュ自身も漸く実感する事となった。

 招待客との食事会はリシュを慮って気心の知れたものだけのこじんまりとしたものだった。とは言えリシュはもう明日の朝セントリエルを発つと言うメガラの側を終始離れず、けれど誰もがメガラがリシュの母のような存在である事を理解し微笑ましく見守ってくれていた。

 食事会も終わり、念入りな湯浴みを終えると、何時もはマウトが寝巻きを用意しているのだが、何故かその日はティナがリシュを待ち受けていた。不思議に思いながら手渡された服に腕を通し、リシュは思わず頬を赤らめる。
「ティナ、す、透けているよ」
「旦那様との初夜ですよ。これくらい気合いを入れないと」
 気合いとは何か分からないが、今日が特別な日である事はリシュにも分かる。それとこの透けるような薄衣と何の関係があるのかが分からない。生成りの生地は肌の色を透かし、着ていると言っていいのかすら怪しい。けれど狼狽えるリシュなどお構いなしに、ティナはまだ婚姻の儀の感傷に浸っているかのように瞳を潤ませリシュの手を取った。
「リシュ様、おめでとうございます。本当に」
 ありがとう、と返し、リシュもまた微笑んだ。
「幸せですか?」
「とても」
 ティナの想いに気圧されてしまい、結局透けた服にガウンを羽織らされリシュはリーベルの待つ寝所へと向かった。リシュを送り届けティナが扉を閉めると、ベッドに腰を下ろし待っていたリーベルが手を差し出す。導かれるように歩み寄りその手を取って、リシュははにかんで俯いた。
「疲れただろう」
 確かに疲れはしたが、まだ婚姻の興奮が冷めていない。眠気も遠く、リシュは小さく首を振った。
「リシュ」
 名を呼ばれ顔を上げる。リーベルの瞳に捉えられ、リシュは息を詰めた。しなやかな指先が頬を擽る。引き寄せられるように瞼を閉じると、唇にそっと熱が押し当てられた。
 リシュはリマ族では珍しく性奴隷として扱われなかった。これまでの人生、幾度か性処理として扱われる他の奴隷を目撃したことはあったが、リシュが身体を求められる事もなかった。いずれ自分もああなるのだろうと思いながら覚悟して生きてはきたが、とうとうそんな機会はなかった。それはベイルが守ってくれていたのだが、リシュはそんな事を知る由もない。
 初めて人と身体を繋げる。その相手が愛を誓った相手である事は、奴隷として生きてきたリシュにとっては幸運な事だ。今のリシュには、その意味もよく分かる。
 飽く事なく続く口付けを受け入れていると、頬を包んでいた指先がゆっくりと下降してゆく。肩に触れたリーベルの手がガウンを落とした瞬間、唐突にリーベルは身体を離し、呆れたようなため息を吐いた。
「全くティナは」
 ナイトテーブルに置かれたアルコールランプの淡い灯りが、透けた素肌をより艶美に浮かび上がらせている。羞恥に頬を染めるリシュを隣に座らせ、リーベルは微かに俯いた。
「君をひどく傷付けた日の事を考えていた。怖かっただろう。すまなかった」
 リシュは慌てて首を振る。リーベルを傷付けてしまったものは自身である。それは今尚リシュの心に微かに燻っている。あの頃は初めての恋に浮かれ我を忘れていたのだ。今はただ、リーベルの事だけを想っている。
「君の事を大切にする。この命を賭けて」
「僕も、貴方をもう二度と傷付けない」
 あの恋はセイルに捨てた。あの罪は、メガラに預けて来た。もう何も躊躇うものはない。
「触れてもいい」
 そう問われ、リシュは俯きながらも小さく頷く。ティナが用意した薄衣の上からリーベルは優しくリシュの肩を撫でる。首で止められた細い紐を解けば、素肌が露わになってしまう。その時を慎重に見極めながら清廉な瞳が緩やかに湿っていく様を間近で見詰めているうちに、リシュの頬が燃える心地がした。
「リーベル……」
 思わず震える声でその胸に頭を預け顔を隠すリシュを宥めるよう、リーベルは優しく微笑んで見せる。
「恥ずかしがらないで。君は綺麗だ」
 そう言われても、うまく息もつけない。
「大丈夫、僕に身体を預けて」
 その声に促され、リーベルの胸に顔を埋めたまま小さく頷く。
 リーベルの腕でベッドに沈められ、息が上がる程の高揚感と緊張に瞳が潤む。
「無理はしない。嫌なら言うんだよ」
 リシュはまた小さく頷く。リーベルの手で細い紐は解かれ、薄い布さえ剥ぎ取られた。すでに微かに汗ばむ素肌に指先が触れた瞬間、意図せず身体が跳ね上がる。優しく、丁寧に、リーベルはリシュの緊張を解すよう口付けながら愛撫を重ねてゆく。互いを労わりながら、緩やかに進んで行く行為は、リシュの恐怖心を確かに和らげてくれた。
 しかし長きに渡った愛撫が終わり、遂に香油を掌に垂らし、リーベルのしなやかな指が閉じた入口を撫でる。手助けをするつもりでゆるゆると口を開くと、熱い指先が触れられた事もない場所へとゆっくり押し込まれ、その異物感に思わず息を詰める。
「痛いかい」
「少し、だけ」
「ここまでにする?」
 その優しい問い掛けに、リシュは小さく首を振る。リーベルはほっとしたように微笑み、リシュの額に口付けた。
「大丈夫、怖くない。ゆっくりするよ」
 言葉通り、リーベルはやはり優しく、ゆっくりと身体を開いてくれた。気持ちいいとは思わないが、リシュにとって初めての行為を大切に扱おうとしてくれるその心がただただ嬉しかった。
 入念に身体を解すリーベルの額には沢山の汗の珠が浮いている。いつもはさらりと翻る美しい金色の髪も、汗で濡れそぼり額に張り付いている。それに気付いた瞬間、リシュは愛しさにも似たあたたかな感情を感じた。
「もう、大丈夫だと思う」
 その言葉に驚いたように顔を上げ、リーベルは少し気恥ずかしそうに微笑む。
「リシュ」
 苦し気にそう囁いて落とされた口付けを受け止める。指が引き抜かれ、代わりに押し当てられた熱に、リシュは微かな覚悟を決めリーベルの背中に腕を回す。
 痛みに耐えリーベルを受け入れる事は、不思議と苦しみではなかった。まだ痛みと圧迫感だけに支配されているリシュとは違い、その身体には快感の波がうねっているのか、余裕をなくしながらもリシュを気遣い緩い律動で自制をしているリーベルに、リシュはやはり尊敬の念を覚えた。
 彼は正しく清廉な青年だ。婚姻を結ぶまでは手を出さないと決め耐えていた筈なのに、初めての痛みに苦し気な息を吐くリシュをそれでも気遣い大切にしようとしてくれる。
 リシュはリーベルの頬に震える指を伸ばし、精一杯微笑んで見せた。
「僕は大丈夫だから、貴方の思うようにして」
 驚いたように目を見開き、リーベルはリシュを抱き寄せる。
「ごめん、リシュ。痛かったら言って」
 小さく頷き、リシュもまた細い腕でリーベルを抱きしめる。荒い呼吸を耳元で感じながら、激しくなる律動に身を委ねリシュはきつく瞼を閉じた。

 リーベルから齎される惜しげもない愛は、溺れてしまいそうになる程。耳元で囁かれる甘い言葉、額に、頬に落とされる唇の熱さ、絡め取られた指先の鼓動に、胸が高鳴る心地。
 かつて胸が張り裂けそうな初めての恋に落ちた。その恋を捨て、この心は愛を取ったのだ。頭の片隅、採石場で読み聞かせられた言葉が蘇る。
 人々は愛の為に生きる活力を漲らせ、また愛の為に死への根拠無き恐怖を乗り越えるのだ──。
 小さな胸は今生きる活力に満ちている。飢えを凌ぐ為ではない、無慈悲な鉛玉から逃れる為ではない、今なら分かる。これが愛なのだ。この心は、リーベルを愛している──。
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