豚姫

にしめ

文字の大きさ
5 / 5

対バンの話

しおりを挟む
私が油性歌屋に加入してから何ヶ月かたちすっかりメンバーの一員として認められてきた。
初めてのライブはとても緊張していて上手く歌えなかったのを今でも覚えている。それでも他のメンバーはすごく良かったと言ってくれた。それはバンドをする励みになっている。
歌を歌うと心からスッキリしてファンからの声援を貰うと本当に気分が良くなる。
「しの、ヒロトさんから聞いたか?」
「なんのこと?聞いてないけど」
「今度の対バン、あのフラッシュとやるらしいぜ!」
「えっ!?本当に?だってフラッシュって言ったらメディアでも取り上げられるほどのバンドでしょ?」
「そうだよ!俺達も知名度上がってきたな!」
岸くんは今やだいき呼びで加藤先輩はヒロトさん呼びになった。そんなことはさておき皆さんフラッシュについて知りたいでしょ?
フラッシュは若者の間で今人気のバンドで「ハナ」は特に人気のある曲。
最近では、雑誌や音楽番組にも取り上げられている。
そんなバンドとしがない高校生バンドが対バンをやるのは本当に奇跡のようなことだった。
フラッシュも元は高校生バンドだけど…
マオさんとヒロトさんはいつも少し遅れてくる。だから、だいきと二人でいつも先に練習をしているのだ。
そんな練習中に突然フラッシュのことを言われて歌に集中出来るわけが無い。当然その日は声が裏返るわ音程が取れないわ散々だった。
「しの、今日ヤバいね~」
マオさんはケラケラと笑う。
「いや、笑い事じゃないでしょ!しのちゃん明日ライブなのわかってるよね?」
ヒロトさんは基本的には優しいが音楽に関しては厳しい。
「わかってるけど、フラッシュと対バン決まったんでしょ?それに驚いて今日は上手く歌えないの!」
「だいき、先に話したのか?しのちゃんは動揺すると歌えなくなるから練習が終わってから話すって僕言ったじゃん!」
ヒロトさんがだいきを叱る。
「ごめん、そういうことになってたね。普通に忘れてたわ。」
だいきは、やらかしたwって様子で一応ヒロトさんに謝っていた。
それを見てマオさんはまたケラケラ笑っていた。それにつられて私もケラケラ笑うとヒロトさんも笑い始めた。
「まぁ、いいか!しのちゃんが明日ちゃんと歌えれば問題ないし!」
「そうそう!しのがちゃんと歌えれば問題ないのよ!」
マオさんはグーと私にして見せた。
「明日は歌えるわよ!でも、対バンの時は無理かも…」
「歌姫がそれでどうするんだよ~
しの、大丈夫!しのなら歌える!」
だいきはいつも私を励ましてくれる。同い年だし心強い。
次の日のライブは上手くいった。
そして、フラッシュとの練習が始まる。
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

壊れていく音を聞きながら

夢窓(ゆめまど)
恋愛
結婚してまだ一か月。 妻の留守中、夫婦の家に突然やってきた母と姉と姪 何気ない日常のひと幕が、 思いもよらない“ひび”を生んでいく。 母と嫁、そしてその狭間で揺れる息子。 誰も気づきがないまま、 家族のかたちが静かに崩れていく――。 壊れていく音を聞きながら、 それでも誰かを思うことはできるのか。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

私のドレスを奪った異母妹に、もう大事なものは奪わせない

文野多咲
恋愛
優月(ゆづき)が自宅屋敷に帰ると、異母妹が優月のウェディングドレスを試着していた。その日縫い上がったばかりで、優月もまだ袖を通していなかった。 使用人たちが「まるで、異母妹のためにあつらえたドレスのよう」と褒め称えており、優月の婚約者まで「異母妹の方が似合う」と褒めている。 優月が異母妹に「どうして勝手に着たの?」と訊けば「ちょっと着てみただけよ」と言う。 婚約者は「異母妹なんだから、ちょっとくらいいじゃないか」と言う。 「ちょっとじゃないわ。私はドレスを盗られたも同じよ!」と言えば、父の後妻は「悪気があったわけじゃないのに、心が狭い」と優月の頬をぶった。 優月は父親に婚約解消を願い出た。婚約者は父親が決めた相手で、優月にはもう彼を信頼できない。 父親に事情を説明すると、「大げさだなあ」と取り合わず、「優月は異母妹に嫉妬しているだけだ、婚約者には異母妹を褒めないように言っておく」と言われる。 嫉妬じゃないのに、どうしてわかってくれないの? 優月は父親をも信頼できなくなる。 婚約者は優月を手に入れるために、優月を襲おうとした。絶体絶命の優月の前に現れたのは、叔父だった。

処理中です...