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第二章 秋人の場合
欺瞞編 1-17 傀儡の国③
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集まる人々の群れに混じり、流れに身を任せて進んでいく者がいる。他の民衆とは違い、その者は真っ黒なフードとロングコートを纏っている。
やがて、人の流れは教会のある路地へと差し掛かり、黒尽くめの者は、教会の入り口で、小さな少女と向き合う秋人の姿を捉えた。
(クククッ、面白いことになっているわ。)
フードの影から笑う口元がこぼれ出る。
(このままあの子はどうするのかしら…考えるだけでゾクゾクするわね。)
その者は、秋人とは一定の距離に離れた場所でその様子を伺う。
◆
対面する2人。
エフィルが静かに口を開く。
「アキト…なんで…何でこんなこと…」
その言葉に秋人は返事をする。
「こんなことだと…?お前らが最初から騙していたんだろ!誰から頼まれた…さっきの男か?それとも別の…」
立ち尽くし、見下ろしながら自分に話しかける秋人の表情に、エフィルは恐怖を覚える。その目は黒く瞳も赤い。いつもの秋人とは全く別人のようだ。
「だっ、騙してなんかないよ!どうしてそんなこと言…」
「嘘をつくな!初めから俺を陥れるために近づいてきたんだろ?!もう、うんざりだ!うんざりなんだよ!」
エフィルの言葉を遮るように、秋人は叫んだ。
「ちっ、違うよ!私は騙してなんかない!そんな事、絶対しないもん!」
「じゃあ、この状況は何だ?なぜみんな俺を殺そうとする!それにだ!お前はさっき、俺を騙して、ここに留めた小さき英雄と称えられていたじゃないか!」
「えっ?!」
エフィルは、秋人と言葉に耳を疑った。
(英雄?私が?どういうこと?)
混乱して訳がわからず、周りを見渡す。
そこには、まるで催眠でもかけられたかのように、街の人々が憎悪の視線を秋人へ向け、ジリジリと距離を詰めてきていた。
(これは…なに?みんな、どうしたの?)
民衆の様子のおかしさに、エフィルは動揺を隠せない。
状況が理解できず、キョロキョロと見回した視線の先に、知った顔を見つけた。
「ひっ!」
首から上しかない男の顔に、エフィルは一瞬怯むが、その顔をもう一度見直した。
ーーー家に来たあの男だ!
そのエフィルの表情の変化を、秋人は見逃さなかった。
「やっぱりだ!そいつのことを知っているんだろっ!?」
「しっ、知らないよ!」
「嘘をつくな!そいつがお前を英雄と言ったんだ!俺を殺せともな!!」
「ほんとだって!知らないってば!!」
エフィルが大きく声を上げた瞬間、近くにいた民衆の1人が、秋人へと飛びかかった。秋人はそれを難なく交わすと、民衆の襟を掴んで、遠心力に任せてぶん投げる。
投げられた民衆は、ジリジリと詰め寄ってきた他の民衆たちにぶつかり、その場に大勢が倒れ込んだ。
そして、何事もなかったかのように、秋人は再びエフィルへと話しかける。
「みんな俺をのことを、そうやって騙すのか…」
とても悲しげで、今にも消えてしまいそうな声。
「信用した俺が馬鹿だった…誰も信用できない…」
秋人の足元に、雫がこぼれ、石の階段を濡らしていく。それを見たエフィルは、突然のことに言葉が出ない。
「もう…誰も信じない…」
そして、ゆっくりと近づいてくる民衆たちへと、体を向けた。
「…いいだろう。俺は決めた。お前らが、いや、この世界が俺を滅ぼそうとするのなら…俺が…世界を滅ぼしてやる!」
そう叫んだ瞬間、秋人の力は本当の意味で覚醒する。
「ぐああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
上を向いて、叫び声を上げる秋人から、真っ黒なオーラが現れた。グネグネと無数の蛇のように蠢めくオーラは、ゆっくり秋人へと収束していく。
やがて、全てのオーラが収束を終えると、秋人は上半身を脱力させ、右手を民衆に向けた。
◆
咆哮を上げる秋人を、エフィルは怯えながら見つめていた。怖いのに目が離せない。
(こっ、怖い…?秋人、どうしちゃったの?!)
涙が浮かぶ視線の先で、秋人がゆっくりと右手を上げていく。その先を見れば、街の人たちがいる。
再び視線を戻すと、秋人の右手から先の空間が、渦を巻くようにみるみる歪んでいくのがわかった。
(なっ、何が起きてるの…!?)
エフィルが必死に注視するその先で、その渦は大きさを増していく。路地に入り込んできた人々をほぼ覆い尽くしたように見えた時、秋人が俯いていた顔を上げた。
同時に、大きな音がする。
エフィルはその音に、驚いて目を瞑ってしまう。
(ゔぅぅ…!!何?何なの?)
ギュッと目を瞑り、耳を塞いでいると、やがて、沈黙が聞こえてくる。
エフィルは恐る恐る目を開ける。そして、その場の光景に、目を疑った。
先ほどまで目の前にいた人々は、跡形もなく消えてしまった。地面に、それらしき残骸を残して。
エフィルは状況を把握して、込み上げるものを口から吐き出した。しかし、必死に顔を上げて、秋人へと視線を向ける。
秋人は立ったままで、今度は空を見上げていた。霞んでいく視界を必死に保ち、秋人が見ている方向へと向ける。
(空…?何を見て…いるの?屋根の上に…誰か…)
しかし、精神的な衝撃は、エフィルの意識を確実にもぎ取っていき、彼女の意識はそこで途絶えた。
◆
(…少々、危なかったわ。)
黒尽くめの者は、屋根の上から秋人を見下ろしていた。
(まさか、気づかれるとはね…フフ)
こちらに視線を向ける秋人を見ながら、喜びと驚きを隠さずにいた。
(まさか、自ら魔人と化すなんて…好都合だけれど、少し計算が狂うわね。)
そう考えて、顎に手を当てて、どうしようか思案していると、秋人が声を上げる。
「お前が元凶だな…。あいつの…テトラの仲間か!!?」
それを聞いて、黒尽くめの者は静かに笑う。
「仲間…?う~ん、半分当たりってところかしら。」
飄々としたその態度に、秋人は苛立ち、右手を向けると、黒尽くめの者がいた屋根の一部が抉られたように弾け飛んだ。
秋人はすぐに、視線を教会前の広場に向ける。そこには、いつの間にか黒尽くめの者が降り立ち、片膝をついている。
「ちゃんと使いこなせているのね。」
「…お前、何者だ…」
秋人のその問いに、ゆっくりと立ち上がり、フードを外す。綺麗にボブに整えられた髪型は、まるで光り輝いているようにも見える金髪が印象的だ。瞳は綺麗な青色で、鼻筋も高く、美人と言っていいだろう。
彼女はゆっくりと口を開く。
「お初にお目にかかります。ミカエリスと申します。」
そう言って、ロングコートの両裾を持ち上げて、丁寧に自己紹介を行う女に、秋人は再び問いかける。
「もう一度聞く…。何者だ。何が目的なんだ。」
その言葉にミカエリスと名乗る女は、にっこりと笑って、秋人にこう告げる。
「あなたが絶望することよ。」
それを聞いた秋人は、怒るでもなく、静かに呟く。
「死ね…」
と同時に右手を向けると、女がいた場所が爆ぜる。
が、女はすでにそこにはいなかった。
「チッ!」
空間把握で女がいる場所は分かっているため、すぐさまそちらを向いて同じように攻撃するが、何度やっても当たらない。
徐々に苛立ち始める秋人に、ミカエリスは挑発を仕掛ける。
「あなたの怒りはその程度?そんなんじゃ、いつまで経っても当たらないわぁ。」
明らかに余裕の表情で、攻撃を交わすミカエリスに、苛立ちながら何度も何度も攻撃を仕掛ける秋人。
「だからぁ、そんなんじゃダメだってばぁ!」
そう言って攻撃を交わして、ついにはヒラリと宙を舞い、まるで重力など関係ないといったように、秋人のすぐ横に着地する。
「馬鹿じゃないんだから。考えなさい。」
秋人の耳元で、ミカエリスは静かに呟いた。
驚いた表情を浮かべていた秋人だが、まるでそれを狙っていたかのように、口元に笑みをこぼして、
「バカはお前だ!」
そう告げるのだった。
やがて、人の流れは教会のある路地へと差し掛かり、黒尽くめの者は、教会の入り口で、小さな少女と向き合う秋人の姿を捉えた。
(クククッ、面白いことになっているわ。)
フードの影から笑う口元がこぼれ出る。
(このままあの子はどうするのかしら…考えるだけでゾクゾクするわね。)
その者は、秋人とは一定の距離に離れた場所でその様子を伺う。
◆
対面する2人。
エフィルが静かに口を開く。
「アキト…なんで…何でこんなこと…」
その言葉に秋人は返事をする。
「こんなことだと…?お前らが最初から騙していたんだろ!誰から頼まれた…さっきの男か?それとも別の…」
立ち尽くし、見下ろしながら自分に話しかける秋人の表情に、エフィルは恐怖を覚える。その目は黒く瞳も赤い。いつもの秋人とは全く別人のようだ。
「だっ、騙してなんかないよ!どうしてそんなこと言…」
「嘘をつくな!初めから俺を陥れるために近づいてきたんだろ?!もう、うんざりだ!うんざりなんだよ!」
エフィルの言葉を遮るように、秋人は叫んだ。
「ちっ、違うよ!私は騙してなんかない!そんな事、絶対しないもん!」
「じゃあ、この状況は何だ?なぜみんな俺を殺そうとする!それにだ!お前はさっき、俺を騙して、ここに留めた小さき英雄と称えられていたじゃないか!」
「えっ?!」
エフィルは、秋人と言葉に耳を疑った。
(英雄?私が?どういうこと?)
混乱して訳がわからず、周りを見渡す。
そこには、まるで催眠でもかけられたかのように、街の人々が憎悪の視線を秋人へ向け、ジリジリと距離を詰めてきていた。
(これは…なに?みんな、どうしたの?)
民衆の様子のおかしさに、エフィルは動揺を隠せない。
状況が理解できず、キョロキョロと見回した視線の先に、知った顔を見つけた。
「ひっ!」
首から上しかない男の顔に、エフィルは一瞬怯むが、その顔をもう一度見直した。
ーーー家に来たあの男だ!
そのエフィルの表情の変化を、秋人は見逃さなかった。
「やっぱりだ!そいつのことを知っているんだろっ!?」
「しっ、知らないよ!」
「嘘をつくな!そいつがお前を英雄と言ったんだ!俺を殺せともな!!」
「ほんとだって!知らないってば!!」
エフィルが大きく声を上げた瞬間、近くにいた民衆の1人が、秋人へと飛びかかった。秋人はそれを難なく交わすと、民衆の襟を掴んで、遠心力に任せてぶん投げる。
投げられた民衆は、ジリジリと詰め寄ってきた他の民衆たちにぶつかり、その場に大勢が倒れ込んだ。
そして、何事もなかったかのように、秋人は再びエフィルへと話しかける。
「みんな俺をのことを、そうやって騙すのか…」
とても悲しげで、今にも消えてしまいそうな声。
「信用した俺が馬鹿だった…誰も信用できない…」
秋人の足元に、雫がこぼれ、石の階段を濡らしていく。それを見たエフィルは、突然のことに言葉が出ない。
「もう…誰も信じない…」
そして、ゆっくりと近づいてくる民衆たちへと、体を向けた。
「…いいだろう。俺は決めた。お前らが、いや、この世界が俺を滅ぼそうとするのなら…俺が…世界を滅ぼしてやる!」
そう叫んだ瞬間、秋人の力は本当の意味で覚醒する。
「ぐああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
上を向いて、叫び声を上げる秋人から、真っ黒なオーラが現れた。グネグネと無数の蛇のように蠢めくオーラは、ゆっくり秋人へと収束していく。
やがて、全てのオーラが収束を終えると、秋人は上半身を脱力させ、右手を民衆に向けた。
◆
咆哮を上げる秋人を、エフィルは怯えながら見つめていた。怖いのに目が離せない。
(こっ、怖い…?秋人、どうしちゃったの?!)
涙が浮かぶ視線の先で、秋人がゆっくりと右手を上げていく。その先を見れば、街の人たちがいる。
再び視線を戻すと、秋人の右手から先の空間が、渦を巻くようにみるみる歪んでいくのがわかった。
(なっ、何が起きてるの…!?)
エフィルが必死に注視するその先で、その渦は大きさを増していく。路地に入り込んできた人々をほぼ覆い尽くしたように見えた時、秋人が俯いていた顔を上げた。
同時に、大きな音がする。
エフィルはその音に、驚いて目を瞑ってしまう。
(ゔぅぅ…!!何?何なの?)
ギュッと目を瞑り、耳を塞いでいると、やがて、沈黙が聞こえてくる。
エフィルは恐る恐る目を開ける。そして、その場の光景に、目を疑った。
先ほどまで目の前にいた人々は、跡形もなく消えてしまった。地面に、それらしき残骸を残して。
エフィルは状況を把握して、込み上げるものを口から吐き出した。しかし、必死に顔を上げて、秋人へと視線を向ける。
秋人は立ったままで、今度は空を見上げていた。霞んでいく視界を必死に保ち、秋人が見ている方向へと向ける。
(空…?何を見て…いるの?屋根の上に…誰か…)
しかし、精神的な衝撃は、エフィルの意識を確実にもぎ取っていき、彼女の意識はそこで途絶えた。
◆
(…少々、危なかったわ。)
黒尽くめの者は、屋根の上から秋人を見下ろしていた。
(まさか、気づかれるとはね…フフ)
こちらに視線を向ける秋人を見ながら、喜びと驚きを隠さずにいた。
(まさか、自ら魔人と化すなんて…好都合だけれど、少し計算が狂うわね。)
そう考えて、顎に手を当てて、どうしようか思案していると、秋人が声を上げる。
「お前が元凶だな…。あいつの…テトラの仲間か!!?」
それを聞いて、黒尽くめの者は静かに笑う。
「仲間…?う~ん、半分当たりってところかしら。」
飄々としたその態度に、秋人は苛立ち、右手を向けると、黒尽くめの者がいた屋根の一部が抉られたように弾け飛んだ。
秋人はすぐに、視線を教会前の広場に向ける。そこには、いつの間にか黒尽くめの者が降り立ち、片膝をついている。
「ちゃんと使いこなせているのね。」
「…お前、何者だ…」
秋人のその問いに、ゆっくりと立ち上がり、フードを外す。綺麗にボブに整えられた髪型は、まるで光り輝いているようにも見える金髪が印象的だ。瞳は綺麗な青色で、鼻筋も高く、美人と言っていいだろう。
彼女はゆっくりと口を開く。
「お初にお目にかかります。ミカエリスと申します。」
そう言って、ロングコートの両裾を持ち上げて、丁寧に自己紹介を行う女に、秋人は再び問いかける。
「もう一度聞く…。何者だ。何が目的なんだ。」
その言葉にミカエリスと名乗る女は、にっこりと笑って、秋人にこう告げる。
「あなたが絶望することよ。」
それを聞いた秋人は、怒るでもなく、静かに呟く。
「死ね…」
と同時に右手を向けると、女がいた場所が爆ぜる。
が、女はすでにそこにはいなかった。
「チッ!」
空間把握で女がいる場所は分かっているため、すぐさまそちらを向いて同じように攻撃するが、何度やっても当たらない。
徐々に苛立ち始める秋人に、ミカエリスは挑発を仕掛ける。
「あなたの怒りはその程度?そんなんじゃ、いつまで経っても当たらないわぁ。」
明らかに余裕の表情で、攻撃を交わすミカエリスに、苛立ちながら何度も何度も攻撃を仕掛ける秋人。
「だからぁ、そんなんじゃダメだってばぁ!」
そう言って攻撃を交わして、ついにはヒラリと宙を舞い、まるで重力など関係ないといったように、秋人のすぐ横に着地する。
「馬鹿じゃないんだから。考えなさい。」
秋人の耳元で、ミカエリスは静かに呟いた。
驚いた表情を浮かべていた秋人だが、まるでそれを狙っていたかのように、口元に笑みをこぼして、
「バカはお前だ!」
そう告げるのだった。
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