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破章の弐 We're Wrong about the World
37ターン目/精霊アタック
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水の精霊アプサラスが横回転しながら、【水魔法/水圧切断】を発動。
加圧により研ぎ澄まされた水の刃が、丸ノコのように勇者と魔王に急速接近。
二人は剣と短刀で各々防御。
水圧切断を受け流すと、すぐさま左右両極に飛ぶ。
そこにすかさずアプサラスは【水魔法/拡散水鉄砲】を射出する。
勇者と魔王は軽々とそれらを躱し切るも、
だが脳裏ではそれが敵の策であることを容易に理解していた。
すなわち分断。
刹那、地の精霊ガネーシャが魔法を唱える。
●【地属性】×【付与】×【戦闘領域】
▼ガネーシャは 呪文を唱えた! 【成功】
【地殻変動】発動!
魔法の起動と共に、寺院内の床をぶち破って大地が隆起する。
それは瞬く間に、ひとつの壁となって勇者と魔王の配置を分断させる。
さらに乗じて、
風の精霊ハヌマーンが魔王イスカリオテに。
炎の精霊アグニが勇者タローへとそれぞれ接敵。
各精霊たちが先制攻撃を仕掛けていく。
轟ッ、と風の精霊ハヌマーンによる渾身の右拳が炸裂する。
魔王イスカリオテはこれを回避すると同時に、その右腕目掛けて刃を振るう。
しかし、
甲高い金属音と共にその反撃は弾かれてしまう。
(ッ!?……まるで回転式機械!)
両腕両脚に纏う旋風。
これは風の精霊ハヌマーンにとっての武装である。
そう分析しながら、魔王はすぐさま拳銃を執る。
速射連撃。
しかし、その銃弾はすべて風の精霊の武装に阻まれ、あるいは見切られ回避行動を取られてしまう。
●【風属性】×【付与】×【自分】
▼ハヌマーンは 呪文を唱えた!【成功】
【加速世界 】発動!
銃弾回避のため後方へ跳躍していた姿勢から一転。
ハヌマーンは超加速を伴って、再度魔王へと接近。
瞬く間に徒手空拳による高速連撃をお見舞いする。
●【闇属性】 ×【付与】×【自分】
▼魔王は 呪文を唱えた!【成功《ヒット》】
【影法師】発動!
刹那、魔王イスカリオテは二人に分離。
そして、イスカリオテは二人で防御へと転じる。
時に回避し、
時に防御し、
時に個人で、あるいは連携を取る。
そうやって、
速度を上げた風の精霊ハヌマーンに対して、
魔王イスカリオテは手数を増やして対抗。
しかし突如攻撃は止み、
風の精霊ハヌマーンが後方へ跳躍する。
●【水属性】× 【打撃】×【敵全体】
▼アプサラスは 呪文を唱えた!【成功】
【デストロイウェーブ】発動!
「!?」
魔王は眼を見開く。
その刹那、
水の精霊アプサラスがその姿を現す。
その背後から押し寄せる巨大な津波。
それらは分身共々魔王イスカリオテを巻き込み、押し流してしまう。
◆◆◆
一方、勇者もまた危機を迎えていた。
炎の精霊アグニの三鈷剣が、紅蓮を纏って襲いかかる。高速に幾多もの軌道を描く二対の斬撃。
勇者タローはそれらを【水魔法】による【属性付与】を行った魔法剣で対抗する。
しかし、その最中。
地の精霊ガネーシャが、宙より落下。その手に握られた鉄鎚を力いっぱい降りおろす。
大崩壊。勇者と魔王を分断した隆起の壁諸共、寺院の内装を滅茶苦茶に破壊する。
ガネーシャが振り下ろした鉄鎚および破壊の余波をなんとか回避する勇者。
しかしその隙を狙って再度、炎の精霊アグニが灼熱を伴って突出してくる。
●【炎属性】×【斬撃】×【敵単体】
▼炎の精霊アグニが 呪文を唱えた!【成功!】
【閻魔焰王】発動!
刹那、炎の精霊アグニを媒介に巨大な魔神が出現。
魔神は煌々と輝く炎の剣を躊躇なく振り下ろす。
大爆炎。地獄の業火がその階層すべてを灰塵へ還す。
加圧により研ぎ澄まされた水の刃が、丸ノコのように勇者と魔王に急速接近。
二人は剣と短刀で各々防御。
水圧切断を受け流すと、すぐさま左右両極に飛ぶ。
そこにすかさずアプサラスは【水魔法/拡散水鉄砲】を射出する。
勇者と魔王は軽々とそれらを躱し切るも、
だが脳裏ではそれが敵の策であることを容易に理解していた。
すなわち分断。
刹那、地の精霊ガネーシャが魔法を唱える。
●【地属性】×【付与】×【戦闘領域】
▼ガネーシャは 呪文を唱えた! 【成功】
【地殻変動】発動!
魔法の起動と共に、寺院内の床をぶち破って大地が隆起する。
それは瞬く間に、ひとつの壁となって勇者と魔王の配置を分断させる。
さらに乗じて、
風の精霊ハヌマーンが魔王イスカリオテに。
炎の精霊アグニが勇者タローへとそれぞれ接敵。
各精霊たちが先制攻撃を仕掛けていく。
轟ッ、と風の精霊ハヌマーンによる渾身の右拳が炸裂する。
魔王イスカリオテはこれを回避すると同時に、その右腕目掛けて刃を振るう。
しかし、
甲高い金属音と共にその反撃は弾かれてしまう。
(ッ!?……まるで回転式機械!)
両腕両脚に纏う旋風。
これは風の精霊ハヌマーンにとっての武装である。
そう分析しながら、魔王はすぐさま拳銃を執る。
速射連撃。
しかし、その銃弾はすべて風の精霊の武装に阻まれ、あるいは見切られ回避行動を取られてしまう。
●【風属性】×【付与】×【自分】
▼ハヌマーンは 呪文を唱えた!【成功】
【加速世界 】発動!
銃弾回避のため後方へ跳躍していた姿勢から一転。
ハヌマーンは超加速を伴って、再度魔王へと接近。
瞬く間に徒手空拳による高速連撃をお見舞いする。
●【闇属性】 ×【付与】×【自分】
▼魔王は 呪文を唱えた!【成功《ヒット》】
【影法師】発動!
刹那、魔王イスカリオテは二人に分離。
そして、イスカリオテは二人で防御へと転じる。
時に回避し、
時に防御し、
時に個人で、あるいは連携を取る。
そうやって、
速度を上げた風の精霊ハヌマーンに対して、
魔王イスカリオテは手数を増やして対抗。
しかし突如攻撃は止み、
風の精霊ハヌマーンが後方へ跳躍する。
●【水属性】× 【打撃】×【敵全体】
▼アプサラスは 呪文を唱えた!【成功】
【デストロイウェーブ】発動!
「!?」
魔王は眼を見開く。
その刹那、
水の精霊アプサラスがその姿を現す。
その背後から押し寄せる巨大な津波。
それらは分身共々魔王イスカリオテを巻き込み、押し流してしまう。
◆◆◆
一方、勇者もまた危機を迎えていた。
炎の精霊アグニの三鈷剣が、紅蓮を纏って襲いかかる。高速に幾多もの軌道を描く二対の斬撃。
勇者タローはそれらを【水魔法】による【属性付与】を行った魔法剣で対抗する。
しかし、その最中。
地の精霊ガネーシャが、宙より落下。その手に握られた鉄鎚を力いっぱい降りおろす。
大崩壊。勇者と魔王を分断した隆起の壁諸共、寺院の内装を滅茶苦茶に破壊する。
ガネーシャが振り下ろした鉄鎚および破壊の余波をなんとか回避する勇者。
しかしその隙を狙って再度、炎の精霊アグニが灼熱を伴って突出してくる。
●【炎属性】×【斬撃】×【敵単体】
▼炎の精霊アグニが 呪文を唱えた!【成功!】
【閻魔焰王】発動!
刹那、炎の精霊アグニを媒介に巨大な魔神が出現。
魔神は煌々と輝く炎の剣を躊躇なく振り下ろす。
大爆炎。地獄の業火がその階層すべてを灰塵へ還す。
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