1 / 17
1巻
1-1
しおりを挟むプロローグ
「これより帰還の儀式を始める」
静寂に包まれていた空間に響き渡った声に、私は息を呑んだ。
白いローブをまとった魔術師たちが、床に描かれた魔法陣を一斉に取り囲む。
私は小さく息を吐き出すと、ゆっくりと顔を上げた。すると、視界に入ったエルハンスが、少し悲しそうな表情を見せる。
白いローブに身を包み、寂しげに微笑むエルハンス。ローブのフードからこぼれだす金の髪もこれで見納めかと思うものの、なんだか実感が湧かなかった。私を見下ろす薄い青色の瞳は、心なしか潤んで見える。だけど私はそれに気づかないふりをして、微笑んだ。
「今までありがとう。エルハンス」
「サヤ……」
その先に続くのは、私を引き止める言葉だろう。
だが、それを遮り、言葉を続けた。
「お世話になりました」
私は、このローラント国で一年間、聖女を務めていた。
その役目を終え、元の世界である日本へ戻ることを希望したのだ。
この国の王子であるエルハンスに、彼の側近であるギルバート、そして私の護衛役だったリカルドに見守られ、今まさに帰郷するための儀式が行われようとしている。
息を深く吸い込んだあと周囲に目を向けると、エルハンスの後方で、壁に寄りかかっている人物が視界に入る。
そこで目が合った。
だが、彼――リカルドはいつもと変わらぬ冷静な表情で、真っ直ぐに私を見つめるだけ。
最後の時ぐらい、なにか言葉をかけてくれてもいいのに……
脳裏に浮かんだ思いを、慌ててかき消した。彼に期待しても無駄だってわかっている。
リカルドにとって私は、歴代の聖女のうちの一人にすぎないのだから。
そう自分自身に言い聞かせると無理やり笑顔を作り、微笑んだ。
最後ぐらいは笑ってさよならをしたい。
私は、エルハンスの隣に立つ長髪の男性、ギルバートにも声をかけた。
「ギルバートもありがとう」
「サヤがいなくなると、寂しくなる」
社交辞令でもそう言ってもらえると、悪い気はしない。微笑んだあと、軽く頭を下げた。
再び視線を向けた先は、壁に寄りかかったままのリカルドだ。
あまり興味がなさそうな様子は、早くこの儀式が終わればいいとでも思っているように見えた。だけど、このままでは、やはり後味が悪い。
私は自分から彼に歩み寄り、静かに声をかけた。
「リカルドもありがとう」
彼は静かにこちらへ視線を投げた。彼はその髪の色と同じ、黒いローブに身を包んでいる。
漆黒の瞳からは、なんの感情も読み取れない。
「…………」
彼は無言のまま、首を縦に振る。
結局、最後の場面になっても、この人の考えていることはわからなかった。
だが、こうやって静かに儀式を見守っているということは、彼は私に対して特別な感情を持っていた訳じゃない、ということだ。
少し悲しい気持ちになっていると、声をかけられた。
「聖女様、こちらへ――」
魔術師に先導され、魔法陣の中に一歩足を踏み入れる。
途端に、体が熱く震えた。
足元から感じるのは彼らの気の力なのだろうか、この部屋に集まる魔術師たちが、口々に呪文を唱え始める。
やがて足の先が痺れ、そこから自分の体が消えてなくなりそうな感覚が生まれた。頭の中に靄がかかり、意識が途切れる。
ああ、これで元の世界に帰れるのだ――
戻ったら、ここで過ごした日々は懐かしい思い出として心に残るのだろうか。
それとも、全て忘れてしまうのかしら?
いっそ忘れられたら、楽になれるのかもしれない――
最後に視界に入ったのは、リカルドの姿。彼の姿を脳裏に焼き付けたあと、私は目をギュッと閉じ、体が浮かび上がる不思議な感覚に身を任せた。
***
地面に勢いよく叩きつけられたような衝撃があって、次に感じたのは全身の痛み。
浮遊感に身を任せていた時とは一転した感覚に、瞬時に意識が覚醒する。目をパッチリと開けると、木漏れ日が私の視界に入りこむ。
ここは――私は無事に日本へ帰れたの?
そう思った瞬間、改めて体に痛みを感じて、顔をしかめながら上半身を起こす。
この場所には見覚えがある。木々に囲まれた森、隣にあるのは大きな湖。
辺りを見回して、思わず息を呑んだ。身から力が抜け、再びその場に倒れ込む。
はるか遠くに見えたのは、ローラント城だった。
そう、それは先ほどまで私がいた場所だ。
なんで!? 帰還の儀式を行ったのだから、ここは日本じゃないの!?
「っ~~~!!」
声にならない叫びと憤りのあと、私は息を大きく吸い込んで、大声で叫んだ。
「儀式、失敗しているじゃない!!」
木々に止まって体を休めていた小鳥たちが、声の大きさに驚いて一斉に飛び去るのさえ、気にならなかった。
第一章 聖女の務め
私は川本紗也。
生まれも育ちも日本の、十九歳だ。
一年前のある夏の日、友人たちと川辺で遊んでいた私は、はしゃいで水に足をつけようとしたところ、濡れた石で足を滑らせて、頭を打って気を失ってしまった。
そして目覚めた時、広い部屋にある天蓋レースつきのベッドに寝かされていたのだ。
目だけを動かして辺りをうかがうと、映画のような調度品に囲まれている。パニックになって身を起こすと同時に、周囲に中世ヨーロッパ時代を思わせる格好をした人が大勢いることに気づき、ギョッとした。
しかも人々は、口々に私をこう呼んだ。
聖女様、と。
は? なにこれ? 夢でも見ているの? それになぜ、言葉が通じるのだろう。彼らが話しているのは明らかに日本語じゃないのに。
あっけにとられている私に、周囲の人間が説明してくれた。
このローラント国は、資源に恵まれた平和な国であること、代々聖女が信仰されていること。
聖女とは、城を囲む森の中にある湖、通称『聖なる湖』から現れるらしい。
その湖のほとりに倒れていたのが私だった、という訳だ。
今代で八十六代目、実に五十年ぶりの聖女の出現に、城は歓喜に包まれているという。
いきなりそんなことを言われても訳がわからない。混乱状態になり私は泣き出してしまった。そしてひとしきり泣いて、泣き疲れた頃、この国の宰相だという初老の男性から、説明が続けられた。
『この国の聖女を務めて欲しい』
話によれば、聖女とは国の平和を願い、毎日神に祈りを捧げることが仕事なのだとか。
その役割は一年という期限つき。期限があるからこそ、とてもありがたい存在なのだと聞かされた。
しかも聖女として任務を終えたあと、なんでも願いを叶えてくれるという報酬つきだ。
『祈りなんて捧げたことはないし、方法もわからない』
そう言い張る私に、宰相は祈りの塔という場所で心を込めて祈るか、もしくは歌うだけでもいいと説明した。それを聞いて、少し心が動く。
実は私は、小さい頃に歌手になりたいと夢見たことがあるぐらい、歌うことが好きだった。
『紗也は歌が上手ね。聞いていると元気になるわ』
昔、そう言って褒めてくれた両親の言葉が、今でも胸に浮かぶ。
だけど、ただ歌うことが好きなだけで、自分の歌唱力に特別自信があった訳ではない。
何しろ両親を早くに事故で亡くしてしまったこともあって、歌手になるためにボイストレーニングに通うなど、そんな贅沢はできなかったのだ。
それに、両親が死んでからは、毎日が大変でそれどころではなかった。
『いつも笑顔でいれば、幸せがやってくるからね』
それでも母に言われていた言葉を励みにし、あとは持ち前の明るさで前向きに過ごしていた。
もちろん、毎日楽しいばかりではない。どうしても悲しいことがあったり、落ち込んでしまったりする日もある。そんな時こそ、自分自身を励ますかのように、歌を口ずさんでいた。
両親が褒めてくれた言葉を胸に、自分でかけるおまじないみたいなもの。
歌っていると心が落ち着いてくるし、何よりも胸に希望が湧いてくる。
だけど今、この状況で歌えと言われても……
おそらくここは元の世界とは違う世界なんだろう。そんなところに喚び出された挙句、聖女として祈れとか歌えとか言われても困ってしまう。けれど、ここで断れば、明日からの生活はどうなるのか。
さらに聞けば、優秀な魔術師たちが揃っているので、一年後に元の世界へ帰すことも可能だという。
だったら今すぐ帰して欲しいと訴えてみたけれど、却下された。やはり一年間はこの国の聖女として務めなければいけないらしい。
私は渋々ながら、現状に従うしかないと判断した。
日本には、私がいなくなって心配する身内がいないことも決め手になった。両親が健在だったらもっとパニックになって、なにがなんでも今すぐ帰ると主張していたに違いない。
不安しか感じない状況ながらも、宣言はしておいた。
『一年後、元の世界に帰りますから』
戸惑いが残る私をよそに、周囲は見る見るうちに準備を進めた。私は言われるがまま動くだけ。
だけどいつからか、それが私に課せられた使命ならやり遂げようと思うようになった。
聖女と崇められていた私の側にいた人たちは、この国の王子のエルハンスに、その側近だという侯爵家の息子のリカルド、そして同じく侯爵家の息子のギルバート。
特にリカルドは私の護衛役として、常に側にいた。護衛というよりは、右も左もわからない聖女のお世話係と言った方が正しいかもしれない。
聖女となってもうじき一年がたつという頃、周囲にあることを打診された。
それは三人のうちの誰かと婚約して、この国に残らないか? というものだった。
歴代の聖女たちの中には、王族と婚姻関係を結び、この地で一生を終えた者も多くいたのだとか。そりゃあ、聖女として崇められ至れり尽くせりの日々を送り、王族と結婚できるとなれば、この地に残りたいと希望する者も少なくなかっただろう。
だけど私が選んだのは『元の世界に帰ること』。
最初に宣言した通り、その気持ちは変わらなかった。
そして、祈りの塔にこもり一人で歌う一年が過ぎ、無事に聖女を務め上げたある日、私は帰還の儀式に臨んだ。
『聖女として任務を終えたら、元の世界に帰る』
ついに、その約束が果たされる時がきたのだ。
願いを叶えてもらうのとは別の報酬として、宝石も受け取った。日本に帰ったら、この宝石を現金に換えて、自分の今後について考えようと思っていた。進学するもよし、貯金するもよしと。
そしてつい先ほど、帰還の儀式が行われた。儀式は成功し、私は日本に帰っているはずだった。
だけどなぜか、私はローラント城の裏山で転がっている。
遠くにそびえる城を、恨めしく思いながら見つめた。
皆に挨拶をして格好良くまとめたつもりが、まだこの国にいるって、どうなの?
儀式に失敗しているんですけど!? ついでに城の裏手の山に転がっているんですけど!?
私は今後どうすればいいの?
『帰還失敗しました。やり直しをお願いします』
そう言って、城の門を叩けばいい訳?
……か、格好悪すぎる。
私はしばらく頭を抱え、地面に転がっていた。
そうこうするうちに、なにかがポツポツと頭にあたっているのを感じた。顔を上げると、大粒の雨が降ってきた。
帰還に失敗して途方に暮れている中、雨まで降ってきたなんて、ついてなさすぎるんですけど!!
泣きたい気持ちで、のろのろと立ち上がった。
これからどうしよう……。この天気はまるで、今の私の心を反映しているみたいだ。
考えていると、雨が本格的に降り出してくる。
体を包むローブがあって助かった。ある程度雨に濡れてしまうのは仕方がないとしても、まずは山を下り、街に行ってみよう。
そう考えた私は顔を上げ、街を目指して歩みを進めた。
街へたどり着く頃には、雨はいっそう激しくなっていた。もう、雨にたたかれるのが気にならないぐらい、全身ぐっしょりと濡れている。羽織っていた厚手のローブが水を吸って重い。とにかく、どこか休める場所に身を落ち着けて、今後のことをじっくり考えよう。
そう思っている中、目に入ったのは一軒の宿屋。
木の板で作られた看板には、小鳥が木の枝に止まり、羽を休めている可愛らしい絵が描かれている。ここで体を休めてくれという意味だろうか。この小鳥のように、私も休みたい。
願いを込め、迷わずその扉を叩く。
「いらっしゃいませ」
扉を開けると、カウンターにいた恰幅のよい女性が声をかけてきた。宿のおかみさんかもしれない。彼女は私を視界に入れると同時に、目を丸くしてギョッとした表情を浮かべた。
「すみません。部屋をお借りしたいのですが、空いていますか?」
この格好のまま中に入っては床が濡れてしまう。なるべく宿屋に入らぬよう、入り口付近でたずねる。おかみさんの視線に居心地の悪さを感じていると、彼女はハッと表情を変えた。
「どうしたいんだい、お嬢さん。濡れているじゃないか。早く中に入った、入った」
急かしてくるおかみさんにお礼を言いながら、足を踏み入れる。
「そんなに濡れて……。早く着替えないと風邪をひいてしまうよ。いったい、どこから来たんだい?」
心配そうにたずねてくるのも無理はない。でも、帰還の儀式に失敗して裏山から歩いて来ただなんて言えない。しばらく無言でいると、おかみさんはなにかを察したようだ。
「もしかして、訳ありかい?」
「はい」
おずおずと聞いてきたので、反射的に返事をしてしまう。
その直後に、しまった、と気づいた。
訳ありなら、宿を提供するのは躊躇するはずだ。それでなくても、全身濡れている女になんて部屋を貸したくないだろうに。
沈黙がいたたまれなくなり、私は扉へと踵を返す。
「すみません、失礼しました」
断られる前に自分からこの場を去ろうと決意した時、おかみさんの声がかかった。
「お待ちよ。一部屋空いているから、そこに案内するよ」
その言葉に驚いて、バッと振り向く。
「いいのですか?」
おかみさんは優しくうなずいた。
「こんな雨の中を歩いて来た女の子を追い払うなんて、できやしないよ」
おかみさんの温かい言葉に、世界が明るくなった気がする。忘れないうちにと、ローブの下にある手縫いの巾着に手を突っ込んだ。この巾着には一年間、聖女を務めた報酬が入っている。主に宝石を貰っていたが、この国の硬貨も少し貰っていたのだ。元の世界に戻ったら記念硬貨のごとく、部屋に飾っておく予定だったけれど、本当に助かった。
それを、おかみさんに提示された額よりちょっと多めにカウンターの台に置いた。
「ちょっと!! これじゃ多すぎるよ」
おかみさんが慌てふためくけれど、私は受け取ってくれと、首を横に振る。
そして図々しいかもと思いながらも、口を開く。
「あの、着替えがないので、着替えの用意もお願いしたいのですが」
すると、おかみさんは快く引き受けてくれた。
「嫁に行った娘の服がしまってあるから、それを持っていってあげるよ。その分のお金はいいから、まずはその服を脱いで。でないと風邪をひいてしまうよ。ああ、温かい湯を張ったタライも持って行くから、先に部屋に行ってておくれ」
面倒見のいいおかみさんは私に部屋の場所を指示して鍵を渡すと、着替えを用意するために、裏に引っ込んだ。
私は目的の部屋を目指す。部屋は二階だそうだ。
きしむ階段を上り、たどり着いた部屋の鍵を開けて中に入る。
部屋には、簡素な木のベッドに古びたドレッサー、それに小さな椅子と丸いテーブルが置いてあり、全体的に質素な造りだった。
当然ながら、一年間暮らしていた城と比べたら狭くて素朴に見える。だが手狭なぐらいが、今の私にはちょうどよい。
しばらくすると、おかみさんがお湯を張ったタライと着替えを持ってきてくれた。
それを受け取り、ようやっと服を脱いだ。全身が冷えていたので、お湯で濡らした布で体を拭くだけで温まる気がする。もちろん、体だけじゃない。おかみさんの気遣いも嬉しくて、心も温まるようだ。
おかみさんの用意してくれた服は、簡素なワンピースで、サイズもちょうどよかった。
着替えたあと、ホッとしてベッドに腰かける。髪は濡れているけれど、それは仕方ない。
これからどうしようかしら――
不安になりながらベッドに身を倒す。
雨の中を歩き回ったせいで思っていた以上に体力を消耗したらしく、疲れを感じる。側にあった毛布を引き寄せてくるまり、その温かさと心地よさに目を閉じると、いつのまにか眠ってしまった。
2
あなたにおすすめの小説
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結保証】
星森 永羽
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~
放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」
大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。
生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。
しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。
「すまない。私は父としての責任を果たす」
かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。
だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。
これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。
だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。
その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」
婚約破棄された令嬢が記憶を消され、それを望んだ王子は後悔することになりました
kieiku
恋愛
「では、記憶消去の魔法を執行します」
王子に婚約破棄された公爵令嬢は、王子妃教育の知識を消し去るため、10歳以降の記憶を奪われることになった。そして記憶を失い、退行した令嬢の言葉が王子を後悔に突き落とす。
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
私が死んで満足ですか?
マチバリ
恋愛
王太子に婚約破棄を告げられた伯爵令嬢ロロナが死んだ。
ある者は面倒な婚約破棄の手続きをせずに済んだと安堵し、ある者はずっと欲しかった物が手に入ると喜んだ。
全てが上手くおさまると思っていた彼らだったが、ロロナの死が与えた影響はあまりに大きかった。
書籍化にともない本編を引き下げいたしました
側妃は捨てられましたので
なか
恋愛
「この国に側妃など要らないのではないか?」
現王、ランドルフが呟いた言葉。
周囲の人間は内心に怒りを抱きつつ、聞き耳を立てる。
ランドルフは、彼のために人生を捧げて王妃となったクリスティーナ妃を側妃に変え。
別の女性を正妃として迎え入れた。
裏切りに近い行為は彼女の心を確かに傷付け、癒えてもいない内に廃妃にすると宣言したのだ。
あまりの横暴、人道を無視した非道な行い。
だが、彼を止める事は誰にも出来ず。
廃妃となった事実を知らされたクリスティーナは、涙で瞳を潤ませながら「分かりました」とだけ答えた。
王妃として教育を受けて、側妃にされ
廃妃となった彼女。
その半生をランドルフのために捧げ、彼のために献身した事実さえも軽んじられる。
実の両親さえ……彼女を慰めてくれずに『捨てられた女性に価値はない』と非難した。
それらの行為に……彼女の心が吹っ切れた。
屋敷を飛び出し、一人で生きていく事を選択した。
ただコソコソと身を隠すつもりはない。
私を軽んじて。
捨てた彼らに自身の価値を示すため。
捨てられたのは、どちらか……。
後悔するのはどちらかを示すために。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。

