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本編
【真白視点】優しさマシマシヤバイ
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講義が終わった空き時間。
メモを見返していたらスマホが震えた。
『まだ講義?』
日向から。
真白はそっと文章をコピーしてメモアプリに貼り付けた。
紙に書いてない。閉じ込めてない。
メモアプリは縦に長くなり、短いスライドバーが出来ていた。
柊に見せてみたら何も言わなかった。
笑ってた。だから多分、普通。
これで、即返信にならない時間は経ったはず。
真白は日向からのメッセージをタップして返事を書く。
『今は第二講義棟のロビーです。先輩は終わりましたか?』
早口長文ではない。
3回読み直す。うん。
送信して、返事を待ちたくなる。
待っていいのか、悩みながら先日のことを思い出す。
食堂で先輩とカレーを食べた。
写真に撮りたかった。それは怒られるから目に焼き付けた。
「日向先輩と会う感じ?」
「返事待ち。あ! カレーの日、早口だったかも」
「今思い出すとか。ウケる。何言ったん?」
先輩の『寂しかった』が嬉しくて返した言葉を柊に説明する。
「あー。微妙に早口だわ。先輩そのあと何も言わなかったならセーフ。多分、気にしてないだろうけど」
微妙な早口はセーフ。よし。
普通に近づいてるかもしれない。
やっぱり先輩はすごい。
スマホがまた震える。
返事!前より早い。半日画面を見て待たなくて良い。すごい。
『近くに居るから行くわ。動かず待ってて』
「ふぁっ!」
「なんて?」
「来てくれるって。すごい」
「草。んじゃ、俺はここらで退散退散。なんかあったら報告、連絡、相談なー」
報告、連絡、相談、柊との約束。大事。
ちゃんと真面目に答える。
「はい」
柊は笑いながらまたな、と言って講義棟から出ていった。
真白は壁際に並べられたソファに座ることにした。
入ってすぐ右手にあるから、探さなくても見えるはず。
座ってメモアプリを眺めていると、ガラス扉の向こうに日向の姿が見えた。
かっこいい。
日向も真白に気づいたのか目元を緩めて軽く手を上げた。
かっこいい写真に撮りたい。撮ったら印刷して部屋にたくさん貼りたい。ずっと先輩を見ていられる。先輩がずっと手を上げて真白を見てくれる。それはすごく幸せかもしれない。
衝動がすごい。どうやって落ち着けるべきか考えていると、近くにきた日向に怪訝そうに見られた。
「なんか、顔がヤバいんだけど何考えてた?」
エスパー!?
正直に話すと、気持ち悪いとまた言われる。
柊が言ってた。盗撮と部屋に沢山貼るのは駄目だって。
でも写真欲しい。
許可があれば普通。
「先輩と、一緒の、写真が欲しいと思いました」
「写真? 別にいいけど」
「いいんですか!?」
「は? 何か変なことに使う気か?」
「使いません!!」
怪しまれてる。
先輩と後輩で写真を撮るのは……普通?
そういう場面ではないと普通ではない?
わからない。
「約束守るならいいけど」
「守ります!」
あ、声が大きくなりすぎている。駄目だ。普通の声はどんなだっけ。
普通。普通?
「間がやべーんだけど、何か色々考えてるな?」
写真、一緒に撮るのは良い。印刷は一枚。OK?」
「一枚。鑑賞用と保存用は駄目ですか」
「駄目。許すと増殖するだろ」
否定出来ない。保存用と保管用とバックアップ用がすでに欲しい。
一枚。
「一枚で悩むなよ。ほら、撮るから寄れ」
寄る!?
そう思った矢先に肩を抱かれて更に顔が近い。
距離、距離が近い。これはバグでは?なんのバグか柊に相談。報告、連絡、相談。
「カメラ見ろよ」
言われるがまま視線を向ける。
顔の先にこちらに向けられたスマホの画面。
日向と真白の顔が近い。近い!
「ほい、よいしょー」
謎の掛け声と共にカシャっとシャッター音が響いた。
画面を確認する日向を見上げながら、これが現実なのか夢なのか頬を摘むべきか考えた。
「そういえばお前、俺にカメラ向けたことはないな」
「盗撮、駄目、絶対」
「ストーキングも駄目ですが?」
「……はぃ。申し訳ありません」
土下座をしようと動いたら腕を掴まれた。
「もうそれはいいって、写真送る」
腕、腕。さわ、触っ!
「真白ー、深呼吸」
先輩が優しい。
柊に報告しよう。情報量が多い。
真白は何がなんだかわからないまま、混乱の中、日向とカフェテリアでお茶をしてから帰ったらしい。
翌日、日向からそう聞いた。
途中から様子おかしかったから、まあそうだろうなと笑われた。
先輩が笑った!!
メモを見返していたらスマホが震えた。
『まだ講義?』
日向から。
真白はそっと文章をコピーしてメモアプリに貼り付けた。
紙に書いてない。閉じ込めてない。
メモアプリは縦に長くなり、短いスライドバーが出来ていた。
柊に見せてみたら何も言わなかった。
笑ってた。だから多分、普通。
これで、即返信にならない時間は経ったはず。
真白は日向からのメッセージをタップして返事を書く。
『今は第二講義棟のロビーです。先輩は終わりましたか?』
早口長文ではない。
3回読み直す。うん。
送信して、返事を待ちたくなる。
待っていいのか、悩みながら先日のことを思い出す。
食堂で先輩とカレーを食べた。
写真に撮りたかった。それは怒られるから目に焼き付けた。
「日向先輩と会う感じ?」
「返事待ち。あ! カレーの日、早口だったかも」
「今思い出すとか。ウケる。何言ったん?」
先輩の『寂しかった』が嬉しくて返した言葉を柊に説明する。
「あー。微妙に早口だわ。先輩そのあと何も言わなかったならセーフ。多分、気にしてないだろうけど」
微妙な早口はセーフ。よし。
普通に近づいてるかもしれない。
やっぱり先輩はすごい。
スマホがまた震える。
返事!前より早い。半日画面を見て待たなくて良い。すごい。
『近くに居るから行くわ。動かず待ってて』
「ふぁっ!」
「なんて?」
「来てくれるって。すごい」
「草。んじゃ、俺はここらで退散退散。なんかあったら報告、連絡、相談なー」
報告、連絡、相談、柊との約束。大事。
ちゃんと真面目に答える。
「はい」
柊は笑いながらまたな、と言って講義棟から出ていった。
真白は壁際に並べられたソファに座ることにした。
入ってすぐ右手にあるから、探さなくても見えるはず。
座ってメモアプリを眺めていると、ガラス扉の向こうに日向の姿が見えた。
かっこいい。
日向も真白に気づいたのか目元を緩めて軽く手を上げた。
かっこいい写真に撮りたい。撮ったら印刷して部屋にたくさん貼りたい。ずっと先輩を見ていられる。先輩がずっと手を上げて真白を見てくれる。それはすごく幸せかもしれない。
衝動がすごい。どうやって落ち着けるべきか考えていると、近くにきた日向に怪訝そうに見られた。
「なんか、顔がヤバいんだけど何考えてた?」
エスパー!?
正直に話すと、気持ち悪いとまた言われる。
柊が言ってた。盗撮と部屋に沢山貼るのは駄目だって。
でも写真欲しい。
許可があれば普通。
「先輩と、一緒の、写真が欲しいと思いました」
「写真? 別にいいけど」
「いいんですか!?」
「は? 何か変なことに使う気か?」
「使いません!!」
怪しまれてる。
先輩と後輩で写真を撮るのは……普通?
そういう場面ではないと普通ではない?
わからない。
「約束守るならいいけど」
「守ります!」
あ、声が大きくなりすぎている。駄目だ。普通の声はどんなだっけ。
普通。普通?
「間がやべーんだけど、何か色々考えてるな?」
写真、一緒に撮るのは良い。印刷は一枚。OK?」
「一枚。鑑賞用と保存用は駄目ですか」
「駄目。許すと増殖するだろ」
否定出来ない。保存用と保管用とバックアップ用がすでに欲しい。
一枚。
「一枚で悩むなよ。ほら、撮るから寄れ」
寄る!?
そう思った矢先に肩を抱かれて更に顔が近い。
距離、距離が近い。これはバグでは?なんのバグか柊に相談。報告、連絡、相談。
「カメラ見ろよ」
言われるがまま視線を向ける。
顔の先にこちらに向けられたスマホの画面。
日向と真白の顔が近い。近い!
「ほい、よいしょー」
謎の掛け声と共にカシャっとシャッター音が響いた。
画面を確認する日向を見上げながら、これが現実なのか夢なのか頬を摘むべきか考えた。
「そういえばお前、俺にカメラ向けたことはないな」
「盗撮、駄目、絶対」
「ストーキングも駄目ですが?」
「……はぃ。申し訳ありません」
土下座をしようと動いたら腕を掴まれた。
「もうそれはいいって、写真送る」
腕、腕。さわ、触っ!
「真白ー、深呼吸」
先輩が優しい。
柊に報告しよう。情報量が多い。
真白は何がなんだかわからないまま、混乱の中、日向とカフェテリアでお茶をしてから帰ったらしい。
翌日、日向からそう聞いた。
途中から様子おかしかったから、まあそうだろうなと笑われた。
先輩が笑った!!
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