前世の記憶で異世界を発展させます!~のんびり開発で世界最強~

櫻木零

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第二章〜学園〜

第二章 第一話 転居~兄妹の仲~

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 今日はティナがこちらに引っ越してくる日だ。
 入試が終わり冬になると寒さが一層増すことになる。
 そんな中での引っ越しは厳しいとして本格的に寒くなる前にこちらに越してくることになった。
 とは言ってもグランの転移で引っ越すのであまり関係はないが。

「これからも娘のことをよろしくお願いします!グラン君」

「こちらこそよろしくお願いします!任せてください!」
 荷物を全て王都のベルセリア家に運び終えるとグランはティナの家にいた。

「にしても本当にグラン君の転移は便利だね!」

「いつでもどこでも行けるのよね。それにこの電話もすごいわ!どれだけ離れてても会話が出来るなんて……」
 グランはティナの引っ越しに合わせ、ティナの家に電話を設置した。
 いわゆる家電のようなものだ。
 また空気中の魔力を自動で吸収し貯めておく機能がついているためコンセントや電池が必要ないのが魅力だといえる。
 かなりハイスペックなため携帯にもつけたい機能ではあるがどうしてもサイズが大きくなってしまうため実装できずにいた。

「それは僕とティナ、王都とベルセリア領の家に繋がります」
 その後で電話の使い方について実際に電話してみてもらいレクチャーした。
 幸いすぐに理解してもらえた。

「いつでも電話できるとはいえ寂しくなったら帰ってきていいからね」

「グランだってもう家族なんだから好きなときに来てくれていいからね」

「はい!」

「じゃあまた来るね!」

「転移」


「あの二人は本当に仲がいいな。新しい場所でもうまく行くといいけど……」

「大丈夫よ。二人なら……」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「じゃあ荷物ティナさんの部屋に運び終わったよ。後は好きなように部屋を使ってくれて構わないから」

「ありがとうございます!お義父様」

(よし!荷物もある程度片付いたことだしグランのとこにでも行こうかな?)
 ティナはグランの部屋の前まで行き、扉を開けようとすると中から話し声が聞こえてきた。

「本当ですか!?」
 
「ああ。というかそれが規則だからはいるしかないんだけど……」

(この声は…カノン?けんか?してるのかな…)

「本当にティナお姉様と寮に行ってしまうのですか?二人ともここから通えばいいのに…」

「僕もここでみんなと暮らしたかったんだけど寮にはいらないといけないからね」

「でも例外があるはずです!」

「婚約者が…とか言うやつかい?」
 学園は基本全寮制だ。
 しかしなかには婚約者がいたり結婚してるから寮でなくて他の家に一緒に住みたいという生徒もいる。
 学園は前世で言う大学のようなところで10歳以上なら誰でも受験資格を持っている。
 それを配慮した例外である。

「それは基本既に自分達の家を持ってるような人たちの制度だよ」

「ううぅ…………」

(カノンも寂しかったんだね……私と同じだよ。今は二人にしてあげよう)

「寂しいのは僕も一緒だよ。もちろんティナも寂しいと思う。だけど寂しいからってずっと一緒にいたら大人になれないよ?」

「……そうですね。わかりました。それによくよく考えてみるといつでもお兄様の転移で会えますもの!」

「確かにね。でもやっぱり僕も寂しいからカノンにこれをプレゼントするよ」

「?これはなんですか?」

「それは既に僕とティナは持ってるけどスマートフォン、略してスマホというものなんだ。これでいつでもどこにいても会話することが出来る優れものなんだ!」

「!?すごいです!こんなものを作ってしまうなんて……やっぱりお兄様はすごすぎます!」

「後でティナの手が空いたら一緒に使い方を教えるからね」

「はい!ありがとうございますお兄様!これで寂しくないです♪」

「それはよかった。さあティナの部屋に行ってみようか」
 この後カノンに二人でスマホの使い方を教えて連絡先も交換した。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 あれだけ寒かった冬が過ぎ春がやってくる頃遂に入寮の日が近づいていた。
 この冬はカノンの勉強を見たり、三人で遊びに行ったり、スマホの使い方の応用を教えたり、なんならグランの転移で日帰り旅行にも行った。
 そんな充実した休みを過ごしている内に入学式は刻一刻と近づいていた。

「今日は入寮だね!」

「とはいっても日用品とかの軽井沢荷物を移動させるだけだからそこまで大変じゃないけどね」

「楽しみだなぁ~!友達もたくさん出来るといいね!」

「そうだね!」

 まだ見ぬ仲間たちに思いをはせ学園の寮へと二人歩くのだった。
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