9 / 20
二度目のキス
しおりを挟む
キスといえば恋人同士もしくは家族とするもの・・・
私はずっとそう思ってきた
『なのに、なのになのにぃぃぃ!!なんで私ばっかりこんなことになるのよぉぉぉぉ!!!!!』
説明しよう、私がなぜこのように思っているのかを・・・
なぜなら今私は初恋相手の拓海君とキスをしている
もちろんとてもうれしいのだが、あいにく私と拓海君は恋人同士でもましてや家族でもない
それではなぜそんなシチュエーションになっているのかというと・・・
『クソッ!!なんでドジっ子なんてもんになっちまったんだぁぁ!!!』
コホン、失礼しました
そう、今回のことの発端は私のドジでのろまな性質から来ています
時をさかのぼること数十分前・・・
私は煉君から逃げて、彼に捕まると思わず彼の麗しい顔面に拳で殴りつけてしまい、平謝りしていた
するとそこに私のお隣さん兼初恋相手の拓海君が乱入してきて爆弾発言をした
『桜は・・・・・・・桜はオレの彼女だから!!』
そう宣言され、私はそのことを煉君から詰問され、それを止めさせるように拓海君がまたしても入ってくるという悪循環により、2人は目の前で火花を散らしていた
ここまでは良かったのだ、ただ2人がにらみ合っているだけなのだから・・・
しかし、この状況に私はとりあえず何とかしなければと思い、一歩踏み出したとき事件は起きた
何もないはずの地面に私は転んでしまった
「えっ・・・!」
しかも転んだ先がいけなかった
横を向いていた拓海君に突っ込んでしまったのだから・・・
「っ!!」
煉君とにらみ合っていた彼は突っ込んできた私を受け止めることが出来ずにそのまま一緒に地面に倒れこんだ
そして、気付くと私は彼の上に倒れこみ、私と彼の唇が触れていた
その事実に私は一瞬で頭がフリーズした
だが次の瞬間、すぐに彼から飛び退いた
「わた、わたっ、私、い、一体なっ、何をぉっ!!」
私はブルブルと体を震わせ、発狂してしまった
『私は2人を止めるために、ただそれのためだけだったはず・・・なのになんで何もない地面でなんかこけるのよ!!』
こうなった原因を追究すると自分の間抜けな行動にあると推察した
『クソッ!!なんでドジっ子なんてもんになっちまったんだぁぁ!!!』
心の中が台風に見舞われているが、そこでデジャヴな感情が沸き上がった
『ここから逃げなくちゃ・・・』
そう天啓がひらめくとすぐに行動に移した
地面に落ちていた自分の荷物を持ったと同時に家に飛び込んだ
「し、失礼しましたぁぁぁ!!」
別れ際のあいさつは忘れずに言えた
最後に2人の顔も見ながら言った
ただしそれは驚きで固まった表情だったが・・・
それから、ダッシュしながら後ろからの視線を感じるがそんなことはどうでもいい
今はとにかくこのミッションを達成することだけしか頭になかった
家に入ってすぐに自分の部屋に向かい、制服のままベッドにダイブした
「明日からどうしよう・・・・・・・・」
そのつぶやきとともに彼女は一時の休息を得るのだった――――
_____________________________________
ここまでありがとうございました!
私はずっとそう思ってきた
『なのに、なのになのにぃぃぃ!!なんで私ばっかりこんなことになるのよぉぉぉぉ!!!!!』
説明しよう、私がなぜこのように思っているのかを・・・
なぜなら今私は初恋相手の拓海君とキスをしている
もちろんとてもうれしいのだが、あいにく私と拓海君は恋人同士でもましてや家族でもない
それではなぜそんなシチュエーションになっているのかというと・・・
『クソッ!!なんでドジっ子なんてもんになっちまったんだぁぁ!!!』
コホン、失礼しました
そう、今回のことの発端は私のドジでのろまな性質から来ています
時をさかのぼること数十分前・・・
私は煉君から逃げて、彼に捕まると思わず彼の麗しい顔面に拳で殴りつけてしまい、平謝りしていた
するとそこに私のお隣さん兼初恋相手の拓海君が乱入してきて爆弾発言をした
『桜は・・・・・・・桜はオレの彼女だから!!』
そう宣言され、私はそのことを煉君から詰問され、それを止めさせるように拓海君がまたしても入ってくるという悪循環により、2人は目の前で火花を散らしていた
ここまでは良かったのだ、ただ2人がにらみ合っているだけなのだから・・・
しかし、この状況に私はとりあえず何とかしなければと思い、一歩踏み出したとき事件は起きた
何もないはずの地面に私は転んでしまった
「えっ・・・!」
しかも転んだ先がいけなかった
横を向いていた拓海君に突っ込んでしまったのだから・・・
「っ!!」
煉君とにらみ合っていた彼は突っ込んできた私を受け止めることが出来ずにそのまま一緒に地面に倒れこんだ
そして、気付くと私は彼の上に倒れこみ、私と彼の唇が触れていた
その事実に私は一瞬で頭がフリーズした
だが次の瞬間、すぐに彼から飛び退いた
「わた、わたっ、私、い、一体なっ、何をぉっ!!」
私はブルブルと体を震わせ、発狂してしまった
『私は2人を止めるために、ただそれのためだけだったはず・・・なのになんで何もない地面でなんかこけるのよ!!』
こうなった原因を追究すると自分の間抜けな行動にあると推察した
『クソッ!!なんでドジっ子なんてもんになっちまったんだぁぁ!!!』
心の中が台風に見舞われているが、そこでデジャヴな感情が沸き上がった
『ここから逃げなくちゃ・・・』
そう天啓がひらめくとすぐに行動に移した
地面に落ちていた自分の荷物を持ったと同時に家に飛び込んだ
「し、失礼しましたぁぁぁ!!」
別れ際のあいさつは忘れずに言えた
最後に2人の顔も見ながら言った
ただしそれは驚きで固まった表情だったが・・・
それから、ダッシュしながら後ろからの視線を感じるがそんなことはどうでもいい
今はとにかくこのミッションを達成することだけしか頭になかった
家に入ってすぐに自分の部屋に向かい、制服のままベッドにダイブした
「明日からどうしよう・・・・・・・・」
そのつぶやきとともに彼女は一時の休息を得るのだった――――
_____________________________________
ここまでありがとうございました!
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
次期国王様の寵愛を受けるいじめられっこの私と没落していくいじめっこの貴族令嬢
さら
恋愛
名門公爵家の娘・レティシアは、幼い頃から“地味で鈍くさい”と同級生たちに嘲られ、社交界では笑い者にされてきた。中でも、侯爵令嬢セリーヌによる陰湿ないじめは日常茶飯事。誰も彼女を助けず、婚約の話も破談となり、レティシアは「無能な令嬢」として居場所を失っていく。
しかし、そんな彼女に運命の転機が訪れた。
王立学園での舞踏会の夜、次期国王アレクシス殿下が突然、レティシアの手を取り――「君が、私の隣にふさわしい」と告げたのだ。
戸惑う彼女をよそに、殿下は一途な想いを示し続け、やがてレティシアは“王妃教育”を受けながら、自らの力で未来を切り開いていく。いじめられっこだった少女は、人々の声に耳を傾け、改革を導く“知恵ある王妃”へと成長していくのだった。
一方、他人を見下し続けてきたセリーヌは、過去の行いが明るみに出て家の地位を失い、婚約者にも見放されて没落していく――。
なんども濡れ衣で責められるので、いい加減諦めて崖から身を投げてみた
下菊みこと
恋愛
悪役令嬢の最後の抵抗は吉と出るか凶と出るか。
ご都合主義のハッピーエンドのSSです。
でも周りは全くハッピーじゃないです。
小説家になろう様でも投稿しています。
強面夫の裏の顔は妻以外には見せられません!
ましろ
恋愛
「誰がこんなことをしろと言った?」
それは夫のいる騎士団へ差し入れを届けに行った私への彼からの冷たい言葉。
挙げ句の果てに、
「用が済んだなら早く帰れっ!」
と追い返されてしまいました。
そして夜、屋敷に戻って来た夫は───
✻ゆるふわ設定です。
気を付けていますが、誤字脱字などがある為、あとからこっそり修正することがあります。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
婚約破棄したら食べられました(物理)
かぜかおる
恋愛
人族のリサは竜種のアレンに出会った時からいい匂いがするから食べたいと言われ続けている。
婚約者もいるから無理と言い続けるも、アレンもしつこく食べたいと言ってくる。
そんな日々が日常と化していたある日
リサは婚約者から婚約破棄を突きつけられる
グロは無し
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる