君が居なくなったら

夕悠

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冬の海

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今まで事故の話など腐るほど聞いた。

でもそれは身近なものに感じずただ遠いどこかの話。
 
だと思っていたのに....

なんで君が なぜ君が死ななくちゃならないのか

笑顔で別れて。また明日って言って。君は学校に来なかった。

その時連絡すればよかった。探しに行けばよかった。

大丈夫だろう。きっと来る。なんて確証もないのに

来たのは君じゃなくて君が事故で病院に運ばれたという連絡だった。

悲しい。寂しい。苦しい。恋しい。

運転手を殺してしまいたいほど憎い。

でもそれでも君は戻ってこない。そんなことをしても君は喜ばない。

あぁああ!!!

なんで。なんで。なんで。なんで。なんで。なんで。なんで。なんで。なんで。なんで。なんで。なんで。なんで。

もう一度あいたい

ふれたい

だきしめたい

でももうこのせかいにきみはいない

ならおれもいこうきみのいるところへ

まっくろなみず こおりのようにつめたいみず

きみとはじめてきたばしょ

ここでなら ここからならきみのところにいけるかな

いこう もっとふかいところに.......

「なぁ お前はなんで自殺しようとしてるんだ?」

「うるさい じゃまをするな これで零のところにいけるんだ」

「なるほどな。恋人を失って傷心自殺か」

「だがお前が死んだらその零という奴のことを誰が覚えているんだ?」

「家族は当然覚えているだろう。しかしそれは家族としての零であり恋人の零を覚えているのはお前だけなんだぞ」

「人は死ねば忘れられる。それは当然だ。そして人は忘れられたときに本当に死ぬ」

「ならお雨がすることは自殺ではなく生をまっとうし意識の消えるその時まで恋人を思い続けることだ」

「それにお前の恋人はお前に死んでほしいと思うか?」

『四季はさ 俺より長生きしそうだからいっとくけど俺が死んでも後追いとかするなよ』

『俺を最後の最後まで覚えててな!!』

零  そうだね。君は確かにそう言った

なら僕はそのお願いをやり遂げなくちゃ

こんな暗い海ではなく明るい場所へ 

満足のいく人生を歩み再び君に会えたならいろんなことを話そう

もうしばらく待っててね。零。

「おっ 心変わりした?なら早く上がってこい 濡れたままだと風邪引くしうちに来いよ」

「なんでそこまで....」

「ただの気まぐれだよ 長い人生そうそうに命絶っちゃもったいないからね」

「そう 辛くなったら話聞いてくれる?」

「人生相談なら任せとけ。ほら寒いからさっさと行くぞ」
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