21 / 54
そして歯車はまわる③
しおりを挟む
コーヒーショップは、ナチュラルな落ち着いた内装で、カウンター席とテーブル席が2つ程の小ぢんまりとしたお店であった。あまり繁盛はしてないらしく、お昼時なのに客は全くいなかった。
メガネを掛け後ろで長い髪を縛った中年の男が、ハクの姿を見つけて笑顔で出迎えた。
「マスター奥の部屋を貸してもらえますか。あと、コーヒーも2つお願いします」
ハクはどうやらこの店の常連らしく、融通を利かせてもらえるほど、この店のマスターと親しい間柄の様だった。
二人は、マスターに案内してもらって奥の個室に通される。通された部屋は、手狭で窓も無かったので少し圧迫感を感じた。
マスターは直ぐにコーヒーを二人分持ってくると、「何かありましたらお声がけください」と、言い残して立ち去った。
二人きりになった所で、ハクは口を開く。
「どうぞ、座ってください」
「はい」
ヒイラギは促されてソファーに座る時に、背負っていたバックパックを勢い良く座席に置いてしまった。
「グワッ」
すると、バックパックから奇妙な鳴き声が聞こえて場が凍りつく。
ヒイラギはしまったと言う表情をして、ハクも怪訝な顔でこちらを見ている。
「ごめんっ、ジジ」
バックパックのファスナー開けると、中から勢い良くカラスが飛び出て来て、テーブルの上に乗っかりせわしなく体をブルブルと振るわせていた。
「これは・・・」
今まで、穏やかな表情を崩さなかったハクが明らかに困惑していた。バックパックから、いきなりカラスが出てきたら驚くのも無理はないだろう。
「・・・友だちです。ノーマルの方からしたら、おかしいかもしれないですが」
ヒイラギは、誤魔化しようもないので正直に打ち明ける。絶対に変人と思われただろうなと、穴があったら入りたい気分だった。
「ふふっ、可愛らしい友人ですね。僕もこんな友だちが欲しいな」
すると、ハクは全く引く素振りもなく笑顔でフォローしてくれる。しかも、今までの社交辞令の笑顔ではなく本心から笑っているようだ。
この、出来事で今までどこか二人の間にあった緊張感が解けていった。
ハクが色々話を振ってくれて、少女がこの西トウキョウまで旅をして来た道中の話になった。
ヒイラギはあまり初対面の人と話すのが得意ではなかったが、ハクが聞き上手なのか道中の出来事をすらすらと話す事が出来た。それを、目の前の青年も興味深そうにうなずいて聞いてくれる。
二人で長いこと話し込んでしまったので、ジジはヒイラギの膝の上に抱かれてすやすやと眠ってしまっていた。
「それで、本題になるのですが・・・」
ハクの柔和な表情を少し固くなり、上着のポケットから何やら白い封筒を取り出してテーブルの上に置く。
「これは」
ヒイラギの目の前にシンプルな白い封筒が置かれ、表面には何やら金色の獅子の印が押されているのが目に入った。
「中を見てみてください」
ちらりと確認する様にハクの方を見るとこくりと頷いて見せたので、ヒイラギは白い封筒に手を延ばした。
中には、上質そうな便箋が丁寧に折り畳まれて入っていた。
ヒイラギは、便箋を開いて一文字一文字丁寧に読み進めていく。
それは、ノーマルを代表する立場の人間である首相その人が書いた文書であった。
さらに驚いたのが、それがヒイラギを始め魔女達を代表する人物である、ロードに宛てられた文書だったからだ。
文書の内容を要約すると、ノーマルと魔女との長い争いの歴史を水に流して和平を結ばないかと言う内容だった。
「聞いていた通りですね。まさか・・・本当に」
ヒイラギは深く一息付くと、澄んだ瞳で男を見つめる。
「本当です。正真正銘、首相本人の直筆の文書になります」
「そしてこれも事前に話しましたが、あなたに依頼したい事があり今日こうやって来ていただきました」
「私が和平の使者としてこの文書を届ける事になったのですが、ロードへの橋渡しをヒイラギさんあなたにお願いさせていただけないでしょうか」
ヒイラギは、この言葉を聞いて胸が熱くなるのを感じた。
すでに亡くなっている母親のカガリが夢見ていた平和な世界の実現。それに自分が協力出来るかもしれないのだ。正に願ってもない申し出だった。
「やります!」
勢い良く即答するヒイラギに対して、目の前の男は安心したようにほっと胸をなでおろす。
「良かった。魔女側で、協力者が見つかるかどうかがこの計画の最大の不安要素だったので」
ヒイラギのこの返事を聞くまで、ハクも相当なプレッシャーを感じていたのだろう声がわずかに震えていた。
「長い旅になり道中危険も伴うので、まさか即答してもらえるとは思いませんでした」
「魔法使いとノーマルが共存する平和な世界を実現する。それが亡くなった母親の夢だったんです」
「私はその夢を何としても叶えたい」
一見大人しそうな、この少女の話す言葉には意志の強さが感じられた。
「ええ、カガリさんの事は先代の代表から聞いています。その娘さんがここまで立派に成長されて喜んでいるはずです」
「アモモリまで長い旅になると思いますが、どうかよろしくお願いします」
「いえっ、こちらこそ」
おそらく一回り位は年上であろうハクが律儀に頭を下げる姿を見て、ヒイラギも慌ててぺこりと頭を下げる。
「早速ですが、今日これからトウキョウを発っても良いでしょうか」
「西トウキョウは警備が緩いとは言え、魔女のあなたが長居すると何があるか分からないですから」
最後の方は声を潜めてハクは話す。
「はい、私は大丈夫ですが、そちらの準備は・・・」
「僕も準備は出来ています。このトランクにいつも必需品は持ち歩いているので」
青年は、傍らに置いているヴィンテージのトランクを叩いて見せる。
「はあっ、少し緊張しました」
ヒイラギは、少し歩いてトウキョウから離れるとため息をつく。
昨日と全く同じ様に、入り口でライフル銃を持った髭面の警備兵の男の前を通って西トウキョウから出たのだ。
ただ今回は、傍らに黒いスーツの青年がいたので安心感があった。
「大丈夫ですよ。見た目では分からないので」
青年は、落ち着いた様子でなだめてくれる。
ノーマルと魔女で見た目に違いはなく、脳波を測定しないと識別できないと言われている。
「ほらっ、ジジ出ておいで」
バックパックのジッパーを開けると、中からカラスが飛び出して、そのまま少女の肩に止まりブルブルと体を震わせる。
メガネを掛け後ろで長い髪を縛った中年の男が、ハクの姿を見つけて笑顔で出迎えた。
「マスター奥の部屋を貸してもらえますか。あと、コーヒーも2つお願いします」
ハクはどうやらこの店の常連らしく、融通を利かせてもらえるほど、この店のマスターと親しい間柄の様だった。
二人は、マスターに案内してもらって奥の個室に通される。通された部屋は、手狭で窓も無かったので少し圧迫感を感じた。
マスターは直ぐにコーヒーを二人分持ってくると、「何かありましたらお声がけください」と、言い残して立ち去った。
二人きりになった所で、ハクは口を開く。
「どうぞ、座ってください」
「はい」
ヒイラギは促されてソファーに座る時に、背負っていたバックパックを勢い良く座席に置いてしまった。
「グワッ」
すると、バックパックから奇妙な鳴き声が聞こえて場が凍りつく。
ヒイラギはしまったと言う表情をして、ハクも怪訝な顔でこちらを見ている。
「ごめんっ、ジジ」
バックパックのファスナー開けると、中から勢い良くカラスが飛び出て来て、テーブルの上に乗っかりせわしなく体をブルブルと振るわせていた。
「これは・・・」
今まで、穏やかな表情を崩さなかったハクが明らかに困惑していた。バックパックから、いきなりカラスが出てきたら驚くのも無理はないだろう。
「・・・友だちです。ノーマルの方からしたら、おかしいかもしれないですが」
ヒイラギは、誤魔化しようもないので正直に打ち明ける。絶対に変人と思われただろうなと、穴があったら入りたい気分だった。
「ふふっ、可愛らしい友人ですね。僕もこんな友だちが欲しいな」
すると、ハクは全く引く素振りもなく笑顔でフォローしてくれる。しかも、今までの社交辞令の笑顔ではなく本心から笑っているようだ。
この、出来事で今までどこか二人の間にあった緊張感が解けていった。
ハクが色々話を振ってくれて、少女がこの西トウキョウまで旅をして来た道中の話になった。
ヒイラギはあまり初対面の人と話すのが得意ではなかったが、ハクが聞き上手なのか道中の出来事をすらすらと話す事が出来た。それを、目の前の青年も興味深そうにうなずいて聞いてくれる。
二人で長いこと話し込んでしまったので、ジジはヒイラギの膝の上に抱かれてすやすやと眠ってしまっていた。
「それで、本題になるのですが・・・」
ハクの柔和な表情を少し固くなり、上着のポケットから何やら白い封筒を取り出してテーブルの上に置く。
「これは」
ヒイラギの目の前にシンプルな白い封筒が置かれ、表面には何やら金色の獅子の印が押されているのが目に入った。
「中を見てみてください」
ちらりと確認する様にハクの方を見るとこくりと頷いて見せたので、ヒイラギは白い封筒に手を延ばした。
中には、上質そうな便箋が丁寧に折り畳まれて入っていた。
ヒイラギは、便箋を開いて一文字一文字丁寧に読み進めていく。
それは、ノーマルを代表する立場の人間である首相その人が書いた文書であった。
さらに驚いたのが、それがヒイラギを始め魔女達を代表する人物である、ロードに宛てられた文書だったからだ。
文書の内容を要約すると、ノーマルと魔女との長い争いの歴史を水に流して和平を結ばないかと言う内容だった。
「聞いていた通りですね。まさか・・・本当に」
ヒイラギは深く一息付くと、澄んだ瞳で男を見つめる。
「本当です。正真正銘、首相本人の直筆の文書になります」
「そしてこれも事前に話しましたが、あなたに依頼したい事があり今日こうやって来ていただきました」
「私が和平の使者としてこの文書を届ける事になったのですが、ロードへの橋渡しをヒイラギさんあなたにお願いさせていただけないでしょうか」
ヒイラギは、この言葉を聞いて胸が熱くなるのを感じた。
すでに亡くなっている母親のカガリが夢見ていた平和な世界の実現。それに自分が協力出来るかもしれないのだ。正に願ってもない申し出だった。
「やります!」
勢い良く即答するヒイラギに対して、目の前の男は安心したようにほっと胸をなでおろす。
「良かった。魔女側で、協力者が見つかるかどうかがこの計画の最大の不安要素だったので」
ヒイラギのこの返事を聞くまで、ハクも相当なプレッシャーを感じていたのだろう声がわずかに震えていた。
「長い旅になり道中危険も伴うので、まさか即答してもらえるとは思いませんでした」
「魔法使いとノーマルが共存する平和な世界を実現する。それが亡くなった母親の夢だったんです」
「私はその夢を何としても叶えたい」
一見大人しそうな、この少女の話す言葉には意志の強さが感じられた。
「ええ、カガリさんの事は先代の代表から聞いています。その娘さんがここまで立派に成長されて喜んでいるはずです」
「アモモリまで長い旅になると思いますが、どうかよろしくお願いします」
「いえっ、こちらこそ」
おそらく一回り位は年上であろうハクが律儀に頭を下げる姿を見て、ヒイラギも慌ててぺこりと頭を下げる。
「早速ですが、今日これからトウキョウを発っても良いでしょうか」
「西トウキョウは警備が緩いとは言え、魔女のあなたが長居すると何があるか分からないですから」
最後の方は声を潜めてハクは話す。
「はい、私は大丈夫ですが、そちらの準備は・・・」
「僕も準備は出来ています。このトランクにいつも必需品は持ち歩いているので」
青年は、傍らに置いているヴィンテージのトランクを叩いて見せる。
「はあっ、少し緊張しました」
ヒイラギは、少し歩いてトウキョウから離れるとため息をつく。
昨日と全く同じ様に、入り口でライフル銃を持った髭面の警備兵の男の前を通って西トウキョウから出たのだ。
ただ今回は、傍らに黒いスーツの青年がいたので安心感があった。
「大丈夫ですよ。見た目では分からないので」
青年は、落ち着いた様子でなだめてくれる。
ノーマルと魔女で見た目に違いはなく、脳波を測定しないと識別できないと言われている。
「ほらっ、ジジ出ておいで」
バックパックのジッパーを開けると、中からカラスが飛び出して、そのまま少女の肩に止まりブルブルと体を震わせる。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
クラス最底辺の俺、ステータス成長で資産も身長も筋力も伸びて逆転無双
四郎
ファンタジー
クラスで最底辺――。
「笑いもの」として過ごしてきた佐久間陽斗の人生は、ただの屈辱の連続だった。
教室では見下され、存在するだけで嘲笑の対象。
友達もなく、未来への希望もない。
そんな彼が、ある日を境にすべてを変えていく。
突如として芽生えた“成長システム”。
努力を積み重ねるたびに、陽斗のステータスは確実に伸びていく。
筋力、耐久、知力、魅力――そして、普通ならあり得ない「資産」までも。
昨日まで最底辺だったはずの少年が、今日には同級生を超え、やがて街でさえ無視できない存在へと変貌していく。
「なんであいつが……?」
「昨日まで笑いものだったはずだろ!」
周囲の態度は一変し、軽蔑から驚愕へ、やがて羨望と畏怖へ。
陽斗は努力と成長で、己の居場所を切り拓き、誰も予想できなかった逆転劇を現実にしていく。
だが、これはただのサクセスストーリーではない。
嫉妬、裏切り、友情、そして恋愛――。
陽斗の成長は、同級生や教師たちの思惑をも巻き込み、やがて学校という小さな舞台を飛び越え、社会そのものに波紋を広げていく。
「笑われ続けた俺が、全てを変える番だ。」
かつて底辺だった少年が掴むのは、力か、富か、それとも――。
最底辺から始まる、資産も未来も手にする逆転無双ストーリー。
物語は、まだ始まったばかりだ。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
『異世界に転移した限界OL、なぜか周囲が勝手に盛り上がってます』
宵森みなと
ファンタジー
ブラック気味な職場で“お局扱い”に耐えながら働いていた29歳のOL、芹澤まどか。ある日、仕事帰りに道を歩いていると突然霧に包まれ、気がつけば鬱蒼とした森の中——。そこはまさかの異世界!?日本に戻るつもりは一切なし。心機一転、静かに生きていくはずだったのに、なぜか事件とトラブルが次々舞い込む!?
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
靴屋の娘と三人のお兄様
こじまき
恋愛
靴屋の看板娘だったデイジーは、母親の再婚によってホークボロー伯爵令嬢になった。ホークボロー伯爵家の三兄弟、長男でいかにも堅物な軍人のアレン、次男でほとんど喋らない魔法使いのイーライ、三男でチャラい画家のカラバスはいずれ劣らぬキラッキラのイケメン揃い。平民出身のにわか伯爵令嬢とお兄様たちとのひとつ屋根の下生活。何も起こらないはずがない!?
※小説家になろうにも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる