世界最強は元落ちこぼれ

かたは

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交流会編

ステータスカード

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王女様から謎のカードを渡されたアトラとラティ。アトラは目でラティに(これは何?)というとラティから(知りません)と返ってきた。

なので王女様に「このカードは何ですか?」と聞くと...
王女様から「兎に角、血を一滴落として下さい」と返ってくる。

仕方なく、王女様からカードと一緒に渡された針で指を軽く刺し血を一滴落とすアトラとラティ。すると、血を一滴落としたカードが光りだした。そして、その光りはすぐに収まった。

「ありがとうございます。カードを見せて頂けますか」

王女様のにそう言われたので、仕方なくアトラとラティはカードを王女様に見せた。

それを受け取り、カードを見た王女様は少し残念そうな顔をしてカードをアトラとラティに返した。そしてカードの説明をした。

「すみません。何の説明もなしに.......そのお詫びにそのカードは特別に差し上げますので」

「えっと...そろそろ説明をして頂けますか?」

「あっ!そうでしたね。まず、そのカードはステータスカードと言われるものです」

「「ステータスカード?!」」初めて聞く単語だった。

「はい。貴方達は知らないと思いますが、この世界とは違う別次元の世界のニホンと言う国があるのです。ステータスカードはその世界のカガクと言われる技術と魔術の技術を組み合わせ作られた物なのです」

この言葉に驚きを隠す事が出来ない2人。

それもそのはず、異世界の存在は童話等で空想上の産物として知っている者は多くいるが、実在すると知っている者は国の上層部や【アトランティス】の規格外イレギュラー等のそれなり地位や力があるもだけだ。王族でも子供が知るような事ではない。

何故異世界の存在が隠匿されているかと言うと、それ程までにカガクと言う知識が強力だからだ。星々を渡る乗り物から見る事の出来ない存在の証明まで、ありとあらゆる事が出来る。しかも、一切魔力を使用しないのだ。とても信じられない話だが、アトラとラティはリナ=クドウという人物から少しだけカガクと言うものを聞いた事があったのでその凄さを充分に知っている。

そして、そのカガクと魔術を組み合わせ作られたステータスカードとは何か、気になるアトラ…そして、引き続き喋りだす王女様。

「驚くのも無理もないですね。ですが実在するのですよ異世界は。異世界の知識によれば人間には1人1人が持つDNAと言うものがあるのです。所謂いわゆる、人の設計図の様な者ですね。それを数値化しカードに写した物がステータスカードです」

(凄いな、個人の能力値を数値化できるなんて......)アトラが関心していると…

「そのカードを使って師匠を見つけようとしたのです。魔姫ともなれば、魔力が学生の域など超え桁外れな数値が出るでしょう...そしてその数値を叩き出した人物が師匠と言う事です。まぁ、まだ未完成なんです。やがては神の加護等も表示出来るようにしたいです」

(何だと!!…とすれば、俺達の数値ヤバくないか)

そう思いアトラはカードに目を落とす…

アトラ=エンフィールド
体力100/100
魔力200/200
攻撃力800
防御力670
素早さ820
魔力変換率100%

ラティ=エンフィールド
体力8500/8500
魔力1000/1000
攻撃力10000
防御力12000
素早さ1960
魔力変換率98%

アトラはラティとカードを見ていると横から王女様が喋りかけてきた。

「アトラ君は魔力が少ないけど...魔力変換率が人類の最高到達点にいるので魔力を増やす事をお勧めすします。問題は貴方ですね。貴方の名前はを聞いても」
そう言ってラティを見る。

、ラティ=エンフィールドです。お兄様の妹です」ラティ初めましてを強調しながら自己紹介をした。

「貴方は、何故魔術学園にいるの?と言いたくなるくらいの天性のファイターですね。それ程の身体能力があるのであれば、こう言ってはなんですけど…騎士養成学園に編入する事を勧めます。まぁ、魔力も平均なので魔術学園でもやっていけますよ」
ラティを褒めてから少し残念そうに王女様は言った。
王女様はあくまでも魔姫を探しているわけである、つまり、他のステータスが高くても魔力が低ければ残念なのだ。

「まぁ、兎に角そのカードを差し上げる代わりに異世界の技術等は秘密にしてください」

そう言って王女様は他の所へ行った。

2人きりになったアトラはラティを見た。

「ラティいろいろと聞きたい。まず、王女様にいつ指導なんてしていたんだ」

「えっと、お兄様がリナお姉様をニホンに送った一週間後です。なんでも、帝国からソフィアの指導の依頼が来て王族というだけあって規格外イレギュラーが行くべきとなり、ついでに帝国の状況なども調査していました」

「なるほど、となると約2年前か。でその時には、ステータスカードはなかったのか?」
アトラが聞くと…
「はい、少なくとも私はステータスカードの存在を知りませんでした」

「なるほど、しかし危なかったな。エレナから貰ったネックレスがこんな場面で役に立つなんて…」アトラはネックレスを見ながらそう言った。

「確かにそうですね…多分このネックレスのお陰でステータスカードの値が低いのですね。でなければ、お兄様のステータスが私より低いからはずありませんもの」

アトラは苦笑いした後に話題を変えた。

「そうだな、ところでラティあの王女様の実力の方はどうなんだ」

「はい、かなり凄いと思います。しかも、最近ではソフィアは生命神の加護が発現しているらしいですよ」

「マジで…。で加護の能力は何なんだ」

「噂で聞いた程度なので、詳しくはわかりませんが、なんでも生命力の活性化らしいです。つまり、自分と他者の治癒力を上げると言うことですね。なんでも、帝国では聖女なんて言われてるらしいです」

「まぁ、潜在能力ポテンシャルが高い上にラティの指導を受けたなら、世間からそう言われても不思議ではないな…」

アトラがそう言うと納得した表情になったラティだったがすぐに困った顔になっていた。

「はい、ですが一つだけソフィアは困ったことがありまして…」

「ん?、困ったこと」アトラが聞くとラティはアトラ方を真剣な表情でみていた。

「はい、それは…」
「それは……………」

魔姫が好きすぎることです」

「??…すまんラティ混乱してきた」

ーーーーーー
ソフィアside
(はぁ~、なんで私は慌ててあの2人から離れたんでしょう。特にラティさんは、何故か従いたくなるというか、お慕いしたい気持ちになります。まさか、異世界の存在まで喋ってしまうなんて…でも、ステータスカードを見る限り違いますし、なんで生命神の加護がもう少し早く発現しなかったんでしょう)

そうに言いながらソフィアは肩を落とす。

(生命神の加護が発現していれば一眼で師匠を見つけることができたのに…)

生命神の加護には2つの能力がある。
1  生命力の活性化(自分の自己治癒能力と他者の治癒力向上)
2  生命眼 人それぞれ違う生命力を視る事ができ、相手の生命力から相手の力量や生命力の色から善悪がわかる

(まぁ、あの2人は透き通る程生命力が綺麗だったので異世界の事など秘密にしてくださると思うので大丈夫ですね)

ーーーーーー
最後まで読んでくれてありがとうございます。

あっ!!ステータスの基準が有りませんでしたね。書きておきます。

体力850/850
魔力980/980
攻撃力600
防御力500
素早さ500
魔力変換率68%

アトラの魔力は変動してするのでステータスはあてになりませんね。

アトラとラティのステータス(ネックレスなしバージョン)はストーリー中にだします。

誤字・脱字や矛盾等があればご報告お願いします。
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