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ラティ追憶編
魔姫と王女様の出会い1
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ーー2年前ーー
ラティside
リナ=クドウという人物をニホンに帰してから一週間後………
「はぁ~~」
一つの大きな溜息が【アトランティス】のラティの部屋から聞こえた。ラティはついに昨日【アトランティス】の規格外入りする事が出来た。【アトランティス】の規格外は最近出来た制度だ。以前までは、7帝王と言われるものが規格外の代わりだった。【アトランティス】の各属性の頂点達が務めていたのだが、アトラ・エレナ・ラティの新精鋭3名が加わり今の規格外が出来たのだ。
「はぁ~~、お兄様…心配です。リナお姉様が帰られて寂しくなると言うのに、次元転移まで使われて…お陰で一生魔力無しの生活ですか……」
ラティはアトラと同じ 規格外に入る事が出来たのにあまり嬉しくない様子だ。理由は簡単アトラの元気がないからだ。リナの想いを汲み取りニホンに帰してしまったが、本心では離れたくないと思っていたのだ。そしてそれは、ラティも同じだ。兄のアトラの元気のない姿とリナに会えないと言う事実はラティには少々辛かった。
ラティは【アトランティス】本部の自分の部屋のベッドの上で枕を抱きしめていた。
すると…………
トントンと扉の叩く音がした。
(ん…誰だろう?私は今一人でいたい気分なんだけどなぁ~)
ラティはそんな事を思いながらも扉を開けた。すると、そこに立っていたのはギルドマスターだった。
「ラティ、ちょといいかしら」
「えっ、あ、はいどうぞ」
戸惑いながらギルドマスターを部屋に入れた。
そして部屋の椅子に座りギルドマスターは口を開いた。
「単刀直入に言うわ、ラーティア帝国の王族の指導をしてきて欲しいの」
「えっと…どう言う事ですか?」
「実はね、つい昨日の夜にラーティア帝国からの正式な依頼がきたの。依頼内容は、ラーティア帝国第3王女の魔術指導だって…」
「依頼内容は分かりました。しかし何故私なのですか?正直言って今は依頼や訓練をする気分ではないのですが…」
「ごめんなさいね、でも貴方が1番適任なの。アトラは今魔術使えないし、エレナは魔術の指導に向かないし…他の連中は貴方達が実力を上げてきたから各自修行や他の依頼でいないし」
「そもそも、規格外でないとダメなんですか?」
「今回は王族の依頼だからね、流石に新しい子とかには無理でしょうし…」
ラティは心の中で盛大にため息をした後に
「分かりました。その依頼を受けます」
すると、ギルドマスターは嬉しいそうな顔をして「ありがと」と言って席を立った。
そして部屋の扉を開けて部屋を出ようとした時、ラティの方に振り返り
「あッ!ついでにラーティア帝国の機密とか無理のない範囲で調べてきてね」
と言い部屋から出て行った。しかも、さらっと魔術指導よりも大変な事を頼んできた。
1人部屋にラティはめんどくさい事になったなぁ~と思うのであった。
ラティside
リナ=クドウという人物をニホンに帰してから一週間後………
「はぁ~~」
一つの大きな溜息が【アトランティス】のラティの部屋から聞こえた。ラティはついに昨日【アトランティス】の規格外入りする事が出来た。【アトランティス】の規格外は最近出来た制度だ。以前までは、7帝王と言われるものが規格外の代わりだった。【アトランティス】の各属性の頂点達が務めていたのだが、アトラ・エレナ・ラティの新精鋭3名が加わり今の規格外が出来たのだ。
「はぁ~~、お兄様…心配です。リナお姉様が帰られて寂しくなると言うのに、次元転移まで使われて…お陰で一生魔力無しの生活ですか……」
ラティはアトラと同じ 規格外に入る事が出来たのにあまり嬉しくない様子だ。理由は簡単アトラの元気がないからだ。リナの想いを汲み取りニホンに帰してしまったが、本心では離れたくないと思っていたのだ。そしてそれは、ラティも同じだ。兄のアトラの元気のない姿とリナに会えないと言う事実はラティには少々辛かった。
ラティは【アトランティス】本部の自分の部屋のベッドの上で枕を抱きしめていた。
すると…………
トントンと扉の叩く音がした。
(ん…誰だろう?私は今一人でいたい気分なんだけどなぁ~)
ラティはそんな事を思いながらも扉を開けた。すると、そこに立っていたのはギルドマスターだった。
「ラティ、ちょといいかしら」
「えっ、あ、はいどうぞ」
戸惑いながらギルドマスターを部屋に入れた。
そして部屋の椅子に座りギルドマスターは口を開いた。
「単刀直入に言うわ、ラーティア帝国の王族の指導をしてきて欲しいの」
「えっと…どう言う事ですか?」
「実はね、つい昨日の夜にラーティア帝国からの正式な依頼がきたの。依頼内容は、ラーティア帝国第3王女の魔術指導だって…」
「依頼内容は分かりました。しかし何故私なのですか?正直言って今は依頼や訓練をする気分ではないのですが…」
「ごめんなさいね、でも貴方が1番適任なの。アトラは今魔術使えないし、エレナは魔術の指導に向かないし…他の連中は貴方達が実力を上げてきたから各自修行や他の依頼でいないし」
「そもそも、規格外でないとダメなんですか?」
「今回は王族の依頼だからね、流石に新しい子とかには無理でしょうし…」
ラティは心の中で盛大にため息をした後に
「分かりました。その依頼を受けます」
すると、ギルドマスターは嬉しいそうな顔をして「ありがと」と言って席を立った。
そして部屋の扉を開けて部屋を出ようとした時、ラティの方に振り返り
「あッ!ついでにラーティア帝国の機密とか無理のない範囲で調べてきてね」
と言い部屋から出て行った。しかも、さらっと魔術指導よりも大変な事を頼んできた。
1人部屋にラティはめんどくさい事になったなぁ~と思うのであった。
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