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戦争の報酬

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「アイン様。中央の制圧が完了しました。」

「ありがとう。それじゃあみんな帰っていいよ。報酬は後で渡すから。」

「アイン様はどうするのですか?」

「王様に報告してくるよ。」

「分かりました。」

そうして僕は王様の元へ向かった。

そして王城にて。

「王様、今回の戦争が終わりました。」

「ああ、終わったか。どっちが勝った…そんなこと聞く必要ないな。どうせ勝ったのだろう。」

「はい。勝ちました。元教国の土地はどうしましょう。」

「それはお前にやろう。」

「あんなに大きな土地もらってもいいのですか?」

「ああ、今回の戦争にはお前たちの軍以外戦争に参加していないからな、お前以外にもらえる人がいないのだ。」

「なるほど。分かりました。しかし教国はほとんど王国と同じくらい広いです。そんなに大きくていいのでしょうか?」

「私はお前を信用しているからな。」

「分かりました。教国にいた人たちも管理していいのでしょうか?」

「元教国はお前に任せる。自分の領地なら毎年税を納めてくれれば私たちは何も言わないからな。」

「はい。それでは今回の教国の管理は任せてください。」

「そういえば教国は本来余りお金を使わない国なので予算が多いはずだ、それを使ってこれからも領地を繁栄させていけ。」

「はい。分かりました。」

「そうだ。アイン。」

「何でしょう?」

「お前ももうすぐ11だろう。」

「はい。」

「そろそろ学校に入らないか?」

「学校…ですか?」

「ああ。お前の頭脳では正直学校に行く必要があるのかわからないだろうが、貴族のものが学校に行ってなかったとなると少し問題なのでな。」

「そういうことなら分かりました。」

「ありがとうな。あと半年後に入学式があるのでそこにはいってほしい。」

「試験なんかはないんですか?」

「あるが正直に言って普段お前のやっていることを考えればやる必要もないだろう。」

「分かりました。しかしそんなことをやっていいのですか?」

「ああ、そこは国営なのでな。少しは融通が利く。しかしそこではあまり公爵だという事を言うな。」

「なぜですか?」

「そこには前のグルーグのようなものがいるのであまり貴族が好まれてはないのだ。」

「そんなところに入っていいのですか?」

「ああ、中には地道にみんなと仲良くなっているものや、爵位の低いものはあまり怖がられてないのでな、お前も爵位を低くいう必要はないが、あまり公爵だとばれないでほしい。」

「なるほど。分かりました。それでは半年後に来ますね。失礼しました。」

「がんばれよ。」

そうして僕は結構広くなった領地に戻っていった。
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