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アマゾネス
しおりを挟むそして、アインは奴隷商についた。
「すみませ~ん。」
「はい!…なんだ、ガキか。うちに何のようだ?」
「戦闘のできる奴隷を買いたいんですけど…」
「てめぇみたいなお子様がいくら持っているかはしらねぇが、奴隷ってのはそんなに安いもんじゃねぇぞ。」
アインが子供だって見ると、お金を持って内々だろうからって、奴隷商はすぐに帰そうとしてきた。
「お金ならあります。」
そして、アインは今持っているお金の半分を見せた。
「こ、これは…少々お待ちください。戦闘のできる奴隷ですね?ただいまお持ちいたします~。」
商人は、そういうと、すぐに店の奥に向かって行った。
そして…
「こちらの5人は戦闘ができます!」
男性3人、女性2人の奴隷を商人は持ってきた。
「なるほど…パーティに女性がいるから、出来るだけ女性の奴隷が良いんですよ。」
「そうでしたか…お前ら、戻っていろ。」
商人の人がそういうと、男性の奴隷たちは何も言わないまま、自分の牢に入っていった。
「簡単に言うことを聞くんですね?」
「ええ、そうでもしないと売れないことを分かっていますから。」
そして、アインはその言葉が何か引っかかって、商人に聞いてみた。
「それじゃあ、言うことを聞かなくて、売れ残っている奴隷もいるのですか?」
「ええ、いますよ?お客様のご要望とは一致しますが、言うことを聞かないので、さすがに、客には紹介できないって言うのが本音ですね。」
「それじゃあ、その人も見せてもらって良いですか?」
「え~と。それでしたら申し訳ないのですが、奥のほうについて来てもらっても良いですか?彼女は牢から出すと何するか分からないので。」
「わ、分かりました。」
今回、アインは普通のたびをするということで、前にダンジョンで一回だけやった自分に制限を付ける魔法を使っていたので、現在の力はSランク冒険者くらいの力だった。
Sランク冒険者だったら、奴隷の少女にびびるような弱さではないが、アインにとっては、普段に比べてだいぶ体が動かない状況だったので、危機感があったのだった。
それでも、ここで動かなければ話が進まないと思い、思い切って、奥のほうに行くことにした。
そして…
「彼女がその奴隷です。」
そこには、こちらに向かって鋭い視線を向けた少女がいた。
「彼女は戦闘民族、アマゾネスの1人、シオドーラです。」
戦闘民族、この世の中でも少なく、独自の文化を持っており、強い者ほど権力を持つ部族の1つだった。
「なるほどね。まさかプライドが高い?」
「ええ、奴隷なんか認めないといっています。」
「そうか…」
アインとしては、安心は出来ないが、実に魅力的な戦闘力だった。
(しかも、今の僕はあまり強くないから、出来るだけ強い戦闘員が欲しいんだよな…)
そして、アインは意を決して、彼女を買うことにした。
「それじゃあ、彼女を買います。」
「本当に!?大丈夫ですか?」
「ええ、出来るだけ強い人を望んでいましたし。」
「…分かりました。それではいったん離れてください。」
アインはそう言われたので、いったん商人から離れた。
「はぁ~。『従え』」
そういうと、シオドーラの目から、光が消えた。
「では、彼女を牢から出して、急いで奴隷引継ぎを行います。この命令は長くは持ちませんから、急いでください!」
そして、アインは商人のいうことにしたがって、急いで奴隷引継ぎを行った。
「はい。これで彼女はあなたのものです。またのご利用お待ちしております。」
商人は急いで終わらせて、会計を終わらせたら、急いで店の外まで送ってくれた。
「何で急いで…まさか!」
そして、隣に居たシオドーラの顔を見ると、だんだんと目に光が宿り始めていた。
「ここで暴れられるのはまずい!」
そして、アインは急いで、街の外の平原までやってきた。
「よし、ここまで来れば…」
そして、セリフを言い終わる前に、後ろから何者かに押し倒されたのだった。
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