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再確認が必要
しおりを挟む「それで…今、国内では魔王を王位から退けようとする一派がいるってことでいいんだね?」
「ええ、愚かにも、アイン様を魔王の座から引きずり下ろそうとするものがいるそうです。」
「まぁ、原因はなんとなく分かっているけど、何で?」
「それは、アイン様の力を疑っているのですよ。
アイン様はこれまで、魔族との戦いは数回しか行ってこなかったので、実は戦った魔族が弱くなっていただけで、本当はアインは強くないんじゃないか?という考えをしている、魔族が出てき始めてしまったようです。」
「まぁ、僕もあんまり魔国のほうに入っていなかったから、こう思われても仕方がないか…それで、そいつらはどんなことを請求しているの?」
「はい。彼らは、自分と戦って、勝ったら魔王として認めてやろうといっています。」
「当たり前だけど、魔王を変えようとするような奴なんて、好戦的に決まっているか…」
そう、アインを舞おうとして認めていないのは、基本的に好戦的な魔族。
それも、元魔王が務めていた時期を知らない、若者が多かったのだった。
「それにしても、結構若者しか挑んでこないんだね。
修行を積んだものとかが挑んできてもおかしくないのに…」
「魔王さんが現役だった頃は、彼に敵うものなど存在はしないといわれるくらい強かったらしいですよ?
その彼に勝った新魔王にはどうがんばっても勝てないというのが大人からの意見です。」
「つまりは、まだ自分よりも格上の存在を知らない子達だけが挑んできているのか…」
「アイン様だって子供ですけどね…」
「そんな事を言っては、エリもそうじゃないか。
まぁ、それなら結構簡単かな?」
「そうですか?私は結構厄介だと思いますけどね。」
「何で?」
「アイン様が全力で魔力を開放した場合、大人の魔族はすぐにひれ伏すでしょうけど、まだ、魔力の感知が未熟なものには魔力が多いくらいの事しか伝わらないからですよ。」
「確かにそうだね…まぁ、威圧じゃなくて、目に見えるもので証明すれば良いんじゃない?」
「分かりました。それでは、挑戦者は1日で全て集めちゃいましょう!」
「そうだね。毎日見せ続けるのも面倒だし、一回で全ての魔族の心を折ろうか。」
「それでは、この問題を解決しないと、本格的に魔国のことをいじれないので、早めに集めちゃいましょう。
彼らの移動時間のことも考慮して、1週間でどうでしょうか?」
「さすがにそれは厳しくない?」
「では、遅れそうなものには、転移魔法を使って連れてきてあげましょう。」
「それなら、完全に間に合うな。それで行こう。」
こうして、アインによる若者魔族に対する、誰が上なのかを再確認するための日が決まったのだった。
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