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会議の準備

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            あの後、アインは一週間待ってみて、それで、全員そろったかを確認していた。

(よし、ちゃんと全員いるな…)

元々、転移するときには、アインの元によらなくてはいけないので、それによっても、人数を計ることができたのだった。

そして、アインはエリに話しかけた。

「全員いることが確認できたから、会議を開きたい。
だから、本人たちに、日時のほうを伝えておいてくれないか?」

「分かりました。
ちなみに、どのような会議にするのですか?」

「まず、基本的な貴族のルールを教え、その後、爵位の高いものから順に、決められた面積の領地をあげることにするつもりだよ。」

「それでは、余ってしまう場所もあるのでは?」

「そこは、国で直接管理していくよ。」

「分かりました。それでは、各貴族のほうに、連絡をしてきますね。」

「よろしく。」

そして、エリによって、会議の日時が報告され、その会議の日がやってきた。

「それで、今日はどこで会議をするのですか?」

「ああ、今回は、大事な会議になるわけだし、国民である、魔族の皆に乱入されても困るから、僕の空間魔法の中でやってもらうよ。」

「アイン様の空間魔法の中…ということは、まさか!?」

「まぁ、今回のために、特殊な世界は作ったね。」

「ちなみに、どんな世界か聞いても?」

「世界の空間がとても狭く、大きな部屋1つ分しかなく、その世界にある、物体は、壁、椅子、長机、後は少ししかないね。」

「そんなものを作ったのですか…しかし、いきなり正体不明の場所に連れてこられて、あわてないでしょうか?」

「それに関しては、こちらも工夫はするよ。どこか1つの部屋のドアを開けると、その世界に入れるようにすれば、ただただ、ドアの先に、大きな部屋があるように感じるしね。」

「それでは、その部屋はどの変にしますか?今回の貴族のメンバー上、どの部屋を使っても、怪しまれないと思うのですが。」

「そうだね。でも、一応、玉座の間の近くの部屋にしておこうか。
部屋から出ても、玉座の間の近くだと分かっていれば、いくら何でも、簡単には気が緩むようなことはないと思うし。」

「そうですね。今回の貴族は田舎から出てきてるものも、都市部から出てきている人たちに比べれば少ないですが、それでもいますからね。浮き足立ってしまう人も多いと思います。」

「だから、威圧ではないけど、部屋の前には兵2人くらいに立っててもらうよ。」

「その兵の選び方は?」

「今回は、威圧的でなくてはいけないから、結構ごつい人のほうが良いな。実力はその次でも良い。」 

「分かりました。何百人かいるでしょうから、そのうち2人をこちらで選んでおきますね。」

「よろしく、僕たちが会議をやっている間に、攻め込まれても面倒だし、優秀な指揮官も、本国のほうから呼んでおいてもらえると助かるよ。」

「分かりました。今日、会議があるといっても、会議は夕方から…
まだまだ時間はありますし、大丈夫ですね。」

その後、エリはアインに頼まれたことをこなして行き、アインのほうは、自身に変装の魔法をかけて、貴族外を歩きに行くのだった。
        
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