転生貴族のハーレムチート生活 【４００万ポイント突破】

爆弾

  その後、会場まで行った後、来るまでに考えていた的を作り始めた。

「こんな感じでいいかな。」

そこで、アインは近くで、演習用の練習をしていた、魔術師をひっ捕まえて、魔法を撃たせてみた。

「全力でいいのですか？」

「ああ、そうじゃなきゃ、本番で使えるかわからないからな。」

「わ、わかりました。」

そして、その魔術師は、自身にできる最大級の魔法を放った。

それは、間違って地面に売ってしまったら、せっかく作った、この島が一瞬で消えてしまうような威力の魔法だった。

しかし、その魔法が的に当たる瞬間に、的の中心に向かって、だんだんと魔法が吸収されていった。

「ありがとう。
それじゃあ、練習に戻っていいよ。」

これで、この島を破壊するくらいの魔法ならば、吸収できることが分かった。

「しかし、吸収したことによってためられた魔力はどうしようか…」

この的に関しては、魔力を吸収するのであって、消滅させるわけではない。

つまり、このままでは、この的の中に、魔力がたまっていってしまうのだ。

「まぁ、それで爆発するとかはないんだけど、それでもこの魔力はもったいないよな。」

今現在、バルバロット帝国本国の方では、魔力供給が足りていないという場所はない。

しかし、これが属国や、衛星国のほうに行くと、そうでもなくなってくるのだ。

「まぁ、それでも困っているところは少ないんだけど、やっぱり教育と、資源が足りないから、魔力不足に困っているんだよな。」

今では、やっていけているが、これから先、もっと人口が増えていく可能性がある。

(それじゃあ、この的の中の魔力を永久的に維持できるようにして、持ち運びもできるようにするか。)

そもそも、現時点で、永久的な魔力の維持に関しては、できている。

そして、持ち運びに関しても、普通に的を外してしまえばいいのだし、簡単にできた。

しかし、アインの中では、1つの案が浮かんでいる。

(この的って、爆弾にできるのでは？)

この中には膨大な量の魔力が込められている。

そして、これは声明ではないので、この中に入っている魔力にちょっとした命令をして、爆発系統の魔力を与えてしまえば、この的の中の魔力が一気に魔法となって、爆発的な威力を出すのではないのかと思った。

まぁ、現状のバルバロット帝国の力では、そこまで爆弾に頼るような必要もないし、それに最近に関しては、戦争の数も減ってきている。

しかし、いずれ来るだろう、戦争の時のために、被害が少なくできるようなものを開発しておこうと思っているのだった。