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いざ安住の地へ
<家> よく頑張ったな、フィン!
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「私から言うことは2つです」
フィンが少し諦めた表情で語るその言葉に魔導騎士団員たちが一気に緊張する。
フィンのことを認め、そして英雄視している魔導騎士団だが、大半はあまり親しくフィンに付き合ったことはない。つまり、考えが読めない。共に戦ったことに対する仲間感はあるが、それでもフィンは王子だ。そして、この軍の総大将だ。結果勝利した戦いではあるが、多大なツケの清算をフィンに頼ったのも事実。どのような指示がなされるのか、この場にいる皆が固唾を飲んでいた。
また、強情で煩い人でも団長は慕われている。
解任は困ると。
しかし、将軍自身が過ちを認めている。初戦で敗退したにしては被害は少なかったが、それは結果論だ。
場の空気が固まる中、フィンは話す。
「まず1つ目は魔道具の研究は実施して、可能なら活用すべきだと思う。魔導騎士団は強いんだから、魔道具を活用したらもっと強くなると思うんだ」
皆の緊張とは裏腹にいきなり少年のように明るい声で話すフィン。
ここで否定するものなどいない。
できない。
全員が頷く。
「理解してくれてありがとう。あと1つは……」
皆の息が止まる。
重苦しい空気が流れ、誰も動けない。
「団長が責任を取ってやめるとか言わないように、ということだね」
……?
魔法騎士団員たちが一斉に頭にはてなマークを浮かべている。
今なんと言われた?と。
「閣下。私は……」
「挨拶の時のことはすでに謝罪は頂いたはずです。その上で、お互いできることをやろうと、そう取り決めたと私は認識しておりますよ、団長」
「かたじけない」
団長が泣いている。
自らが魔導騎士団を制止できず、むしろ強襲を主張したのだ。
後悔も大きいのだろう。
「団長から見れば、もしかしたら辞任した方が楽かもしれない。すまないが私では守れない部分があるかもしれない。そこは先に謝罪します。しかし、あなたが辞めても何も変わらない。残ってこそ、今回の実体験をもとに変えていくことこそ、必要だと思います。だからこそ、団長として残ってくれますよね?」
「つつしんで拝命いたします」
「「「おぉーーー!!!」」」
魔導騎士団員が一斉に声を上げる。
失った仲間が返ってくることはない。
それでも自分たちは生き残り、敵を倒したのだ。
苦い経験には対策をして、王国を守っていこう。
みんなそう思っていた。
そう、フィン王子のもとで。
そんな光景を私は眺める。
ん?誰だっけだと?
私は家だ!
それ以外にないだろう!
タイトル読め!!
まったくもう。
このお話は私の物語だぞ?
当然この景色は眺めているさ。
しっかりとな。
よく頑張ったな、フィン。
フィンが少し諦めた表情で語るその言葉に魔導騎士団員たちが一気に緊張する。
フィンのことを認め、そして英雄視している魔導騎士団だが、大半はあまり親しくフィンに付き合ったことはない。つまり、考えが読めない。共に戦ったことに対する仲間感はあるが、それでもフィンは王子だ。そして、この軍の総大将だ。結果勝利した戦いではあるが、多大なツケの清算をフィンに頼ったのも事実。どのような指示がなされるのか、この場にいる皆が固唾を飲んでいた。
また、強情で煩い人でも団長は慕われている。
解任は困ると。
しかし、将軍自身が過ちを認めている。初戦で敗退したにしては被害は少なかったが、それは結果論だ。
場の空気が固まる中、フィンは話す。
「まず1つ目は魔道具の研究は実施して、可能なら活用すべきだと思う。魔導騎士団は強いんだから、魔道具を活用したらもっと強くなると思うんだ」
皆の緊張とは裏腹にいきなり少年のように明るい声で話すフィン。
ここで否定するものなどいない。
できない。
全員が頷く。
「理解してくれてありがとう。あと1つは……」
皆の息が止まる。
重苦しい空気が流れ、誰も動けない。
「団長が責任を取ってやめるとか言わないように、ということだね」
……?
魔法騎士団員たちが一斉に頭にはてなマークを浮かべている。
今なんと言われた?と。
「閣下。私は……」
「挨拶の時のことはすでに謝罪は頂いたはずです。その上で、お互いできることをやろうと、そう取り決めたと私は認識しておりますよ、団長」
「かたじけない」
団長が泣いている。
自らが魔導騎士団を制止できず、むしろ強襲を主張したのだ。
後悔も大きいのだろう。
「団長から見れば、もしかしたら辞任した方が楽かもしれない。すまないが私では守れない部分があるかもしれない。そこは先に謝罪します。しかし、あなたが辞めても何も変わらない。残ってこそ、今回の実体験をもとに変えていくことこそ、必要だと思います。だからこそ、団長として残ってくれますよね?」
「つつしんで拝命いたします」
「「「おぉーーー!!!」」」
魔導騎士団員が一斉に声を上げる。
失った仲間が返ってくることはない。
それでも自分たちは生き残り、敵を倒したのだ。
苦い経験には対策をして、王国を守っていこう。
みんなそう思っていた。
そう、フィン王子のもとで。
そんな光景を私は眺める。
ん?誰だっけだと?
私は家だ!
それ以外にないだろう!
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このお話は私の物語だぞ?
当然この景色は眺めているさ。
しっかりとな。
よく頑張ったな、フィン。
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