俺は不調でパーティを追放されたがそれは美しい戯神様の仕業!?救いを求めて自称美少女な遊神様と大陸中を旅したら実は全て神界で配信されていた件

蒼井星空

文字の大きさ
17 / 43
第一章

第17話 配信 ~初の投げアイテム~

しおりを挟む
「うわ~~~~」
 ???:あぁ!遊神ちゃんが沈んでいく~~~~~~!!!!!
 ???:なにやってんだよアホアナト!ちゃんと助けろよ!!!
 ???:いや~~~~~~。

 砂の海に沈んでいくボクの化身を見て配信を見ているみんなは大狂乱だ。
 ボクが崖を踏み外して落ちると思ったアナトが焦るシーンを撮ろうとして配信を回していたらボク(の化身)が蟻地獄にはまってしまった。
 アナトがご愁傷様とか言ったところで蟻地獄に落ちたボク(の化身)が気を失ってしまったせいか、画面が暗転してしまった。
 
 アナト……。
 安らかに眠れはいくらボクでもちょっと悲しいよ!?
 助けなよ!!!

「……惹かれたのに……見捨てられる……悲しい」
「うるさいよ戯神!!!!!」
 こいつ、どうにかしてほしい。
 普段まったく喋らないくせになんなんだ。
 友達だと思ってたのに!

 ???:っく、遊神ちゃん、気を確かに!
 ???:ただの吊り橋効果だから!目を覚まして!

 うるさいよ!!!

「あっはっはっはっはっはっは!!!!!」
 あと、こいつもどうにかして!誰か!このクソおやじを!!!

 ???:冥神様、もう笑ってるだけなんだけどwwwwwwww
 ???:おほほほほほほほ
 
 
「このおやじは笑えばどうにかなると思ってるんだよ!ただの時間稼ぎの現実逃避だ!!!」
 ???:冥神様ひどい~~!!!
 ???:仕事しろーーーー!!
 ???:怒る遊神ちゃんかわいいぞ~~~!!

 あれ?ヤバっ、口に出してたよ。
 
 そこへ割り込んでくる明らかに高位の神さま……のコメント。

 ???:ふむ。そう言えばスキル解放というのが追加されておるな。

「ん?あっ、そうそう!ついに企画説明回で話した機能がちゃんと実装されたからね!みんなよろしく!!」
 この偉そうな文体はもしかして1級神さまの誰かかな?

『一定額の晶貨を投げ銭したらアナトの封印されたスキルが使えるようになるアイテムであるスキル本を遊神の化身を通じて渡せる』
 火神さまがちゃんと説明してくれる。

「みんな聞いたかな?晶貨だからね!ボクたち運営側への投げ銭は魔力だけど、アナトへの支援は晶貨だからちゃんと晶貨を集めてね!」
 
 ???:なるほど。では我が最初のプレゼンターになってやるかな。楽しませてもらっておるからのぅ。

 なんかやばいの送ってきそうな雰囲気……いきなりのフルオープンとかないよね?

 ???:ドキドキドキドキ
 ???:誰かわかんないけどどんなスキルを解放するんだろうな?
 ???:これが基準になるわね?ワクワク

「みんな勝手に期待しているけど、まだ初回だし1つだけにしてね!番組の盛り上がりも考えて一定以上の効果のスキルはまだ不可だから!」
 これは冥神さま、火神さま、ボクで話し合ったことだ。
 さすがに初手で最強スキルとかは面白みに欠けるから。
 なんでアナトはあんなに強いスキル持ってるんだ?使えれば神でも倒せそうなんだけど。
 

 ???:ん?この前祈りをささげてきた人間が納めた晶貨を入れて解放しようと思ったが、受け付けてくれんのぅ。

 晶貨はこの世界で使われているお金で、古代神様が作った魔道具だ。
 虹が最も価値が高くて、金、銀、紫、赤、青、緑、黄、白、灰がある。
 いずれも魔力が込められていて、使用することも可能だが、込められた魔力を使ってしまうと黒色の晶貨になってしまう。

 この神様は何色の晶貨をいれたんだろうか?
 冒険者だった頃のアナトの年間の収入が紫を何枚か、くらいで、色が上がるたびに価値は10倍になる。
 今解放可能なスキルはせいぜい紫の晶貨で十分だ。

 
「ちなみに何を解放しようとされたのですか?」

 ???:ん?この"永遠の闇夜の剣"というスキルだが……?

 ……ってアホか!!!!"永遠の闇夜の剣"ってなんだよ!

 こんなの使ったらダンジョンどころかこの大陸ごとずっと夜になるよ!!!!!
 アナト、そんなスキル持ってるの???って、本当に持ってる……。
 ドウイウコト!?

 ???:闇神様、強力すぎます!!!!!!
 ???:さすが闇神様!太っ腹!!!!!
 ???:”永遠の闇夜の剣”……カッコいいですわ!

「ありがとうございます……これは大切に保管させていただきます」
「あっ」
 闇神さまが入れた虹の晶貨をさっさと持っていきやがったよこのクソおやじ(怒)
 
 ???:なにすんだよ冥神様よぉ!!!
 ???:ケチ~冥神様のケチ~!!!

「色神と鳥神ですね……(ギロ)」

 ???:ひぇええぇぇぇえええええ!
 ???:(ぶくぶくぶくぶくぶく)

「こら、冥神さま!視聴者を脅すな~!!!」
 くそっ、油断も隙もない。


「闇神さま、ありがとうございます。ただ、今解放するのはもうちょっと弱いスキルでお願いします」

 ???:ほう、難しいのだな。この点滅しているスキルならよいだろうか?

 今回用意した機能では、現時点で解放可能なスキルは点滅している。

「それですね。闇神さまから見たら弱いスキルかもしれないですが、まずはそのレベルのスキルでアナトの様子を見たいんです」

 ???:遊神ちゃん、ちゃんと考えてる~~~
 ???:さすが!
 ???:冥神様とは大違いだな……(ぶくぶくぶくぶくぶく)

 こら!ボクが睨むと視線をそらすクソおやじ……。

 ???:闇神様にはそのレベルのスキルの選別は難しいと思いますので、ここは私が。この魔法剣(火)のスキルなら使えるのではないでしょうか?

「おぉ青い本が出た!はじめてのアナトへの投げアイテムをありがとうございます♪」
 言葉づかいで投げた相手がわかってしまうが、一応丁寧にお礼を言っておいた。
 
 選ばれた魔法剣(火)はその名の通り、使用者が振るう剣が火をまとうスキルだ。
 ほどよいレベル感。さすが3級神だ。よくわかっている。誰かは言わないが。

 ???:我が最初のプレゼンターをやりたかったな……
 ???:ひっ、申し訳ございません闇神様。出過ぎた真似を……いや~~~~~~~~~~~……
 ???:(あっぶねぇ。しゃしゃり出なくてよかったぞ……)
 ???:(オムブラス・ディぺル、ヴェイゼル・アス・イグ・シャドワーズ……)

 
 そんなやり取りをしていると、起きたボク(の化身)が配信を再開していた。
 そして、アナトが目を閉じて砂の中に手を入れるところで……

 ???:あははははははははははは!
 ???:やっぱあいつヤバい!!!!
 ???:やってみるのがいいな!ガハハハハハハ!
 ???:ウケる!あの顔!!!完全に時の砂を見つけた顔だったぜwwwwwwwwwww
 ???:ぷ~くっくっく。あっはっはっはっは!!!
 ???:遊神ちゃんの冷静なツッコミ最高~~~~~!!!!


 本当にアナトは配信されていることを知らないんだろうか?
 ボクですら笑いをこらえ切れないよ。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

ダンジョンで有名モデルを助けたら公式配信に映っていたようでバズってしまいました。

夜兎ましろ
ファンタジー
 高校を卒業したばかりの少年――夜見ユウは今まで鍛えてきた自分がダンジョンでも通用するのかを知るために、はじめてのダンジョンへと向かう。もし、上手くいけば冒険者にもなれるかもしれないと考えたからだ。  ダンジョンに足を踏み入れたユウはとある女性が魔物に襲われそうになっているところに遭遇し、魔法などを使って女性を助けたのだが、偶然にもその瞬間がダンジョンの公式配信に映ってしまっており、ユウはバズってしまうことになる。  バズってしまったならしょうがないと思い、ユウは配信活動をはじめることにするのだが、何故か助けた女性と共に配信を始めることになるのだった。

S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります

内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品] 冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた! 物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。 職人ギルドから追放された美少女ソフィア。 逃亡中の魔法使いノエル。 騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。 彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。 カクヨムにて完結済み。 ( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )

追放された最強ヒーラーは、美少女令嬢たちとハーレム生活を送る ~公爵令嬢も義妹も幼馴染も俺のことを大好きらしいので一緒の風呂に入ります~

軽井広@北欧美少女 書籍化!
ファンタジー
白魔道師のクリスは、宮廷魔導師団の副団長として、王国の戦争での勝利に貢献してきた。だが、国王の非道な行いに批判的なクリスは、反逆の疑いをかけられ宮廷を追放されてしまう。 そんなクリスに与えられた国からの新たな命令は、逃亡した美少女公爵令嬢を捕らえ、処刑することだった。彼女は敵国との内通を疑われ、王太子との婚約を破棄されていた。だが、無実を訴える公爵令嬢のことを信じ、彼女を助けることに決めるクリス。 クリスは国のためではなく、自分のため、そして自分を頼る少女のために、自らの力を使うことにした。やがて、同じような境遇の少女たちを助け、クリスは彼女たちと暮らすことになる。 一方、クリスのいなくなった王国軍は、隣国との戦争に負けはじめた……。

異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します

桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる

~唯一王の成り上がり~ 外れスキル「精霊王」の俺、パーティーを首になった瞬間スキルが開花、Sランク冒険者へと成り上がり、英雄となる

静内燕
ファンタジー
【カクヨムコン最終選考進出】 【複数サイトでランキング入り】 追放された主人公フライがその能力を覚醒させ、成り上がりっていく物語 主人公フライ。 仲間たちがスキルを開花させ、パーティーがSランクまで昇華していく中、彼が与えられたスキルは「精霊王」という伝説上の生き物にしか対象にできない使用用途が限られた外れスキルだった。 フライはダンジョンの案内役や、料理、周囲の加護、荷物持ちなど、あらゆる雑用を喜んでこなしていた。 外れスキルの自分でも、仲間達の役に立てるからと。 しかしその奮闘ぶりは、恵まれたスキルを持つ仲間たちからは認められず、毎日のように不当な扱いを受ける日々。 そしてとうとうダンジョンの中でパーティーからの追放を宣告されてしまう。 「お前みたいなゴミの変わりはいくらでもいる」 最後のクエストのダンジョンの主は、今までと比較にならないほど強く、歯が立たない敵だった。 仲間たちは我先に逃亡、残ったのはフライ一人だけ。 そこでダンジョンの主は告げる、あなたのスキルを待っていた。と──。 そして不遇だったスキルがようやく開花し、最強の冒険者へとのし上がっていく。 一方、裏方で支えていたフライがいなくなったパーティーたちが没落していく物語。 イラスト 卯月凪沙様より

最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~

ある中管理職
ファンタジー
 勤続10年目10度目のレベルアップ。  人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。  すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。  なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。  チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。  探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。  万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。

外れギフト魔石抜き取りの奇跡!〜スライムからの黄金ルート!婚約破棄されましたのでもうお貴族様は嫌です〜

KeyBow
ファンタジー
 この世界では、数千年前に突如現れた魔物が人々の生活に脅威をもたらしている。中世を舞台にした典型的なファンタジー世界で、冒険者たちは剣と魔法を駆使してこれらの魔物と戦い、生計を立てている。  人々は15歳の誕生日に神々から加護を授かり、特別なギフトを受け取る。しかし、主人公ロイは【魔石操作】という、死んだ魔物から魔石を抜き取るという外れギフトを授かる。このギフトのために、彼は婚約者に見放され、父親に家を追放される。  運命に翻弄されながらも、ロイは冒険者ギルドの解体所部門で働き始める。そこで彼は、生きている魔物から魔石を抜き取る能力を発見し、これまでの外れギフトが実は隠された力を秘めていたことを知る。  ロイはこの新たな力を使い、自分の運命を切り開くことができるのか?外れギフトを当りギフトに変え、チートスキルを手に入れた彼の物語が始まる。

勇者パーティーに追放された支援術士、実はとんでもない回復能力を持っていた~極めて幅広い回復術を生かしてなんでも屋で成り上がる~

名無し
ファンタジー
 突如、幼馴染の【勇者】から追放処分を言い渡される【支援術士】のグレイス。確かになんでもできるが、中途半端で物足りないという理不尽な理由だった。  自分はパーティーの要として頑張ってきたから納得できないと食い下がるグレイスに対し、【勇者】はその代わりに【治癒術士】と【補助術士】を入れたのでもうお前は一切必要ないと宣言する。  もう一人の幼馴染である【魔術士】の少女を頼むと言い残し、グレイスはパーティーから立ち去ることに。  だが、グレイスの【支援術士】としての腕は【勇者】の想像を遥かに超えるものであり、ありとあらゆるものを回復する能力を秘めていた。  グレイスがその卓越した技術を生かし、【なんでも屋】で生計を立てて評判を高めていく一方、勇者パーティーはグレイスが去った影響で歯車が狂い始め、何をやっても上手くいかなくなる。  人脈を広げていったグレイスの周りにはいつしか賞賛する人々で溢れ、落ちぶれていく【勇者】とは対照的に地位や名声をどんどん高めていくのだった。

処理中です...