転生したので好きに生きよう!

ゆっけ

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第一章ヒューマニ王国編

そりゃないよ

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 次目覚めた時には、何故か神鳥スパルナさんのお腹を見ていた。金色のお腹に躍動する筋肉。そのまま見ていても飽きるので今の現状になった原因を考える。

 女神リュシエル様に出会って、話を聞く事もなく転生の手続き的な事をしていたと思う。このまま行くと貴族の女性として遇させる?

 う~ん、と唸ってから手足が動く事に気が付く。体が動くようになって良かったと思う反面、そろそろ現実に目を向けなければいけない。なんか、神鳥スパルナさんがデカい気がするの。さっき会った時よりも確実に。どうしてこうなった?

 まずは落ち着く為にも目の前のもふもふで癒そう。初めて会った時から決めてました。モフりたいって!そう思い神鳥スパルナさんに手を伸ばすと初めて自分の手足が短い事に気付く。私の手足短いんですけど!

「う~」

 不満を口にすると幾分高く、言葉にならない声が自分の耳朶を打つ。

「あぶぶぶ」
(どうなってるの!)

 状況を察した私は短い手を持ち上げ、小さな紅葉で顔を覆った。

「あばばばぶっ!!」
(赤ん坊になってるよぉ!!)

 どうなってるかな?どうしてこんな事になっちゃってるのかな。いや、考えるまでもない。女神リュシエル様の仕業でしょ。


 確かに新しい体を用意するって言ってたけども、なんで赤ちゃんにしたの?

 それも見当ついてるけどもさ、多分赤ちゃんからやり直してこの世界の常識なりを一から勉強しろって事だと思うんだよ。

 でもね…事前に言って欲しかった。こちらもそれなりの心構えがあろうってものよ。目が覚めると赤ちゃんになってたって普通混乱するからね。

 でも女神リュシエル様には感謝するけどもこれからどうしたら良いんでしょう。このまま神鳥さんが何処かに連れてってくれるって事だよね。この間、私すること無いんだけど。寝ようかな。

 ちょうど良い振動と風に眠くなってきた。多分、この世界は魔法とか存在するんだろうな。だって神鳥さんが飛んでいる空域とかって地上から大分離れてるよね。

 と、なると寒さや風が激しいだろうけども全くそんな気配ないし。神鳥さんが赤ん坊である私に気を使って魔法を使って保護してくれてるんだろうね。

 まだ時間あるだろうし、目的地なんて聞けるわけもないから神鳥スパルナさんが起こしてくれるまで寝てよ。








 ここで眠ってしまった私には予想できなかった。そして、赤ん坊である私には対処の仕様がなかった。



 まさか私が熟睡している時に神鳥さんが攻撃を受け応戦している間に私が入ったバスケットをポロッと落としてしまうなんて……




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