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第一章ヒューマニ王国編
何処で役に立つの?
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「君は微かに生きていたんだ」
微かって何?それって瀕死?池に投げ込まれたんだから、そりゃそうだよね。
「僅かに生きていた理由は精霊だったよ。彼等にとても好かれているんだね。今では彼等は滅多に人前に現れないんだよ。見限ったと言っても過言じゃないかな」
流石異世界だね。精霊なんているんだ。そう言えば、リュシエル様の所には妖精がいたね。元気かな?
「彼等精霊によって君は命を繋いでいたんだ。良かったね。で、それからが大変だったんだよ。君に治癒魔法かけて容態を安静させてる隙にファンティーヌ嬢が君を池に落とした侍女を斬っちゃってね。死ぬ、死ぬ騒ぐから治癒させて聴取しようとするけど今度こそ斬り殺そうとするファンティーヌ嬢を宥めるのに苦慮したり」
思い出したのか、すっかり疲れた表情のジュールさん。なんか、真っ白になってるような幻覚が見える。
「君をちまちまと虐めていた家庭教師も牢獄に送られ、後日民衆の前で斬首にて処刑、侍女は辱しめを受けた後に牛挽の刑にて処刑、王妃は監獄にて強制労働し、のちに修道院に送られる事になったよ」
大分端折ったね。とうとう面倒になったかな?まあ、でも大体聞いておきたい事は聞けたし良いかな。エーブラムさん、思いきったね。まあ、こんだけ派手にした事でドラゴニア帝国への二心無しだと知らしめたかったんだろうけど。
「で、こんな事態を引き起こしたヒューマニ王国なんだけどね………」
「潰す」
私にくっついたままボソリと呟いたファンティーヌさんの独り言が不穏過ぎる。
「擂り潰す」
ノアさんは余計に不穏な発言をしているけど、顔色一切変わってないから冗談なのか、本気なのか判断に困る。
母国を潰す宣言されたカイルさんとスヴェンさんの顔色は真っ青になってる。そうだよね。今まで住んでいた国が無くなるかもしれないんだもんね。
「ニアはどうしたい?」
それ聞く?私、返答出来ないって知ってるよね。そもそもこれって私の一存ではどうしようもないと思うんだけど?これって国家間の問題じゃないの?
あれ?でも、私ってそれほど重要人物じゃないからそこまで問題にならない?じゃあ、なんでジュールさんは聞いてくるの?
「理解不能って顔してますね」
久々のカイルさんの私の顔から感情を読む特技が出た。
「あれ?ニアが次期竜帝って事知らない?」
初耳っすよ!!ジュールさん今までの話の中でそんなの一言も言ってないよ。
そっか、だからファンティーヌさんやノアさんとかの守護者がいるんだ。一般市民であるただの子供に玉体とはいえ、なんで警護する人が付くんだろうと思ったけどそう言う事だったんだ。
「どう?」
ジュールさんが私の顔色を見ているカイルさんへと振り返る。
「納得したって顔してますね」
カイルさんのそれは何処で役に立つのか分からない特技だね。何処かで歯軋りが聞こえる。いえ、分かってます。横です。盛大に聞こえるからファンティーヌさん今すぐ止めて!
微かって何?それって瀕死?池に投げ込まれたんだから、そりゃそうだよね。
「僅かに生きていた理由は精霊だったよ。彼等にとても好かれているんだね。今では彼等は滅多に人前に現れないんだよ。見限ったと言っても過言じゃないかな」
流石異世界だね。精霊なんているんだ。そう言えば、リュシエル様の所には妖精がいたね。元気かな?
「彼等精霊によって君は命を繋いでいたんだ。良かったね。で、それからが大変だったんだよ。君に治癒魔法かけて容態を安静させてる隙にファンティーヌ嬢が君を池に落とした侍女を斬っちゃってね。死ぬ、死ぬ騒ぐから治癒させて聴取しようとするけど今度こそ斬り殺そうとするファンティーヌ嬢を宥めるのに苦慮したり」
思い出したのか、すっかり疲れた表情のジュールさん。なんか、真っ白になってるような幻覚が見える。
「君をちまちまと虐めていた家庭教師も牢獄に送られ、後日民衆の前で斬首にて処刑、侍女は辱しめを受けた後に牛挽の刑にて処刑、王妃は監獄にて強制労働し、のちに修道院に送られる事になったよ」
大分端折ったね。とうとう面倒になったかな?まあ、でも大体聞いておきたい事は聞けたし良いかな。エーブラムさん、思いきったね。まあ、こんだけ派手にした事でドラゴニア帝国への二心無しだと知らしめたかったんだろうけど。
「で、こんな事態を引き起こしたヒューマニ王国なんだけどね………」
「潰す」
私にくっついたままボソリと呟いたファンティーヌさんの独り言が不穏過ぎる。
「擂り潰す」
ノアさんは余計に不穏な発言をしているけど、顔色一切変わってないから冗談なのか、本気なのか判断に困る。
母国を潰す宣言されたカイルさんとスヴェンさんの顔色は真っ青になってる。そうだよね。今まで住んでいた国が無くなるかもしれないんだもんね。
「ニアはどうしたい?」
それ聞く?私、返答出来ないって知ってるよね。そもそもこれって私の一存ではどうしようもないと思うんだけど?これって国家間の問題じゃないの?
あれ?でも、私ってそれほど重要人物じゃないからそこまで問題にならない?じゃあ、なんでジュールさんは聞いてくるの?
「理解不能って顔してますね」
久々のカイルさんの私の顔から感情を読む特技が出た。
「あれ?ニアが次期竜帝って事知らない?」
初耳っすよ!!ジュールさん今までの話の中でそんなの一言も言ってないよ。
そっか、だからファンティーヌさんやノアさんとかの守護者がいるんだ。一般市民であるただの子供に玉体とはいえ、なんで警護する人が付くんだろうと思ったけどそう言う事だったんだ。
「どう?」
ジュールさんが私の顔色を見ているカイルさんへと振り返る。
「納得したって顔してますね」
カイルさんのそれは何処で役に立つのか分からない特技だね。何処かで歯軋りが聞こえる。いえ、分かってます。横です。盛大に聞こえるからファンティーヌさん今すぐ止めて!
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