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第二章ドラゴニア帝国編
町に出てみた
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エレンさんに抱き上げてもらうと速い、速い。颯爽と歩く姿はまさに王子様なんだけど、ジュールさんにエレンさんて、どういう扱いになってるのか聞くの忘れたのでまた後で聞いておこう。
長い回廊を抜け、広い広場を抜けて門まで遣って来た。するとのんびりと寛ぐクリフさんがいた。
「クリフしゃん、どちてこんなとこりょにいりゅの?」
「お、姫さん。此処って門衛か?一応姫さんの親衛隊だが、現状やる事なくて陛下に直接遣る事ないかと聞いたら門衛でもするかと言われて今に至る。って、言っても不審者も何も無いから時間があり余ってるもんで他の連中は訓練してるよ」
ジュールさんめ。クリフさんをこんな所に配属するなんて。後で配置変えてもらうおう。
「ん?配置は変えなくていいからな。結構居心地良いんだよ。竜人達も気さくだし、なにより訓練し放題なのが良い。頻繁にギデオン殿が訓練に付き合ってくれるのが良いな。彼は強いから学ぶ事が多いんだ」
晴れやかにニッと笑う元騎士団団長だったクリフさん。騎士の最上まで上り詰めたにも係わらずまだ上を目指そうとするなんて、どんだけ貪欲なの。
呆気にとられていると訓練から戻って来た人達が此方へと遣って来たので、クリフさんと他の兵士さん達に手を振りながら城門を後にする。
「馬車じゃなくちぇ良いの?」
「そっちの方が良かったですか?」
「ううん、此方の方が良い。重いなら降りりゅよ?」
「大丈夫です。姫様はとても軽いですから」
何故か嬉しそうに笑うエレンさん。風が出てきたのかエレンさんの髪がふわふわと風に遊ばれている。するとエレンさんの凛とした匂いがした。
例えるならカサブランカみたいな瑞々しい花の匂い。ファンティーヌさんは甘酸っぱいラズベリーみたいな匂い。
私の髪も風に靡いているので一房掴むとくんくんと嗅いでみるけど自分の匂いってよく分からないんだよね。
「どうしたんです?」
「なんでもないでしゅ」
城門を抜けると直ぐに町へ出た。店を切り盛りしている店主の大きな声、値切りを積極的にしている客の声、世間話をしている主婦らしき女性達の声でザワザワ、ガヤガヤと活気があって賑やかだ。行き交う人々に駆け回っている子供達の顔はどれもとても幸せそうだ。それだけでジュールさんの統治は上手くいっているのだと証明できる。
エレンさんとファンティーヌさんに連れられて手近な店へと入る。そこは水薬、所謂ポーション屋さんだった。
体力回復に魔力回復、毒、麻痺、混乱などに効果のあるポーションの中にとても気になるものを見付けた。
ーーーー『男性回復薬』
何に使うの?
長い回廊を抜け、広い広場を抜けて門まで遣って来た。するとのんびりと寛ぐクリフさんがいた。
「クリフしゃん、どちてこんなとこりょにいりゅの?」
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ジュールさんめ。クリフさんをこんな所に配属するなんて。後で配置変えてもらうおう。
「ん?配置は変えなくていいからな。結構居心地良いんだよ。竜人達も気さくだし、なにより訓練し放題なのが良い。頻繁にギデオン殿が訓練に付き合ってくれるのが良いな。彼は強いから学ぶ事が多いんだ」
晴れやかにニッと笑う元騎士団団長だったクリフさん。騎士の最上まで上り詰めたにも係わらずまだ上を目指そうとするなんて、どんだけ貪欲なの。
呆気にとられていると訓練から戻って来た人達が此方へと遣って来たので、クリフさんと他の兵士さん達に手を振りながら城門を後にする。
「馬車じゃなくちぇ良いの?」
「そっちの方が良かったですか?」
「ううん、此方の方が良い。重いなら降りりゅよ?」
「大丈夫です。姫様はとても軽いですから」
何故か嬉しそうに笑うエレンさん。風が出てきたのかエレンさんの髪がふわふわと風に遊ばれている。するとエレンさんの凛とした匂いがした。
例えるならカサブランカみたいな瑞々しい花の匂い。ファンティーヌさんは甘酸っぱいラズベリーみたいな匂い。
私の髪も風に靡いているので一房掴むとくんくんと嗅いでみるけど自分の匂いってよく分からないんだよね。
「どうしたんです?」
「なんでもないでしゅ」
城門を抜けると直ぐに町へ出た。店を切り盛りしている店主の大きな声、値切りを積極的にしている客の声、世間話をしている主婦らしき女性達の声でザワザワ、ガヤガヤと活気があって賑やかだ。行き交う人々に駆け回っている子供達の顔はどれもとても幸せそうだ。それだけでジュールさんの統治は上手くいっているのだと証明できる。
エレンさんとファンティーヌさんに連れられて手近な店へと入る。そこは水薬、所謂ポーション屋さんだった。
体力回復に魔力回復、毒、麻痺、混乱などに効果のあるポーションの中にとても気になるものを見付けた。
ーーーー『男性回復薬』
何に使うの?
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