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第二章ドラゴニア帝国編
悪戯
不安になったので答えてくれるか分からなかったけど聞いてみる。
「ありぇっちぇ?」
「姫様の歌ですよ」
「子守うちゃ?なんで?」
「夜、真っ暗な海上の上では姫様が飛んでいても私達では見えません。ですが、姫様が唄を歌ってくだされば場所が特定できますので同士討ちを防げます」
思ったよりも怖かった。フレンドリーファイヤーの可能性を忘れてた。確かに暗かったら私が何処を飛んでるか分からないね。いっその事、全身を発光させる?ただの変人になるから止めよ。
「旦那様、夜には準備が整います」
「だ、そうだ。夜まで待機だ」
いつの間にか執事さんにクラーケン討伐の準備を任せていたようで。臨時お茶会は終了となった。
片付けを侍女さん達に任せ、カトレアさんとミゲランヘルさんが腕を組んで母屋へと移動。それにエレンさんとファンティーヌさんが続き、私とカイルさんとコヒキさん達四兄弟が続く。最後にスヴェンさんがノアさんにお姫様抱っこされている。スヴェンさんはノアさんの腕の中でスヤスヤ。
ノアさん細い体してるのに腕力が凄い。筋肉質なスヴェンさんは多分とても重い筈だ。なのに特に負担になっていないようで表情は変わらず真顔。
スヴェンさん、眠り姫みたいに豪華な天蓋付のフリフリのベッドに寝かせたら面白いのに。起き抜けの反応を見てみたい。
によによと笑っているとスヴェンさんを客室に案内してくれると執事さんが言うので着いて行く。
案内された部屋はレースとピンクの可愛らしい女の子が好みそうな部屋だった。ちょっとギョッとして、ゆっくりと執事さんを見上げると執事さんがニッコリ笑った。
どうやら、執事さんも私と同じ考えだったようだと瞬時に察し、私もニッコリ笑い、サムズアップしておいた。
「随分と可愛らしい部屋ではないか?」
ノアさんだけは普通の反応だったので、執事さんと一緒になって苦笑する。
そっとフリルたっぷりのピンクのベッドへと寝かされたスヴェンさん。ちょっとした眠り姫だよね。姫じゃないけど。
「姫、悪ふざけが過ぎると思うが」
困った顔で部屋にあったソファに座るノアさん。私は特等席で見たいのでベッド横に椅子を移動していつ起きても良いように待機中。
「娯楽は大事」
キメ顔を披露する私に呆れたように溜め息を漏らしたノアさんは足を組み、何処からともなく本を取り出して読み出した。
私はノアさんから視線を外し、眠るスヴェンさんの様子をじっと見ている。伏せられた睫毛は案外長いな、と観察していたけどなかなか起きないので私の方がうとうととし始めてベッドに伏せてお昼寝を始めた。
それから約一時間後、見事スヴェンさんは起き抜けに絶叫を放っていたとノアさんから後で聞いた。私は絶叫するスヴェンさんの傍らで健やかに眠っていた。全然気づかなかった。
「ありぇっちぇ?」
「姫様の歌ですよ」
「子守うちゃ?なんで?」
「夜、真っ暗な海上の上では姫様が飛んでいても私達では見えません。ですが、姫様が唄を歌ってくだされば場所が特定できますので同士討ちを防げます」
思ったよりも怖かった。フレンドリーファイヤーの可能性を忘れてた。確かに暗かったら私が何処を飛んでるか分からないね。いっその事、全身を発光させる?ただの変人になるから止めよ。
「旦那様、夜には準備が整います」
「だ、そうだ。夜まで待機だ」
いつの間にか執事さんにクラーケン討伐の準備を任せていたようで。臨時お茶会は終了となった。
片付けを侍女さん達に任せ、カトレアさんとミゲランヘルさんが腕を組んで母屋へと移動。それにエレンさんとファンティーヌさんが続き、私とカイルさんとコヒキさん達四兄弟が続く。最後にスヴェンさんがノアさんにお姫様抱っこされている。スヴェンさんはノアさんの腕の中でスヤスヤ。
ノアさん細い体してるのに腕力が凄い。筋肉質なスヴェンさんは多分とても重い筈だ。なのに特に負担になっていないようで表情は変わらず真顔。
スヴェンさん、眠り姫みたいに豪華な天蓋付のフリフリのベッドに寝かせたら面白いのに。起き抜けの反応を見てみたい。
によによと笑っているとスヴェンさんを客室に案内してくれると執事さんが言うので着いて行く。
案内された部屋はレースとピンクの可愛らしい女の子が好みそうな部屋だった。ちょっとギョッとして、ゆっくりと執事さんを見上げると執事さんがニッコリ笑った。
どうやら、執事さんも私と同じ考えだったようだと瞬時に察し、私もニッコリ笑い、サムズアップしておいた。
「随分と可愛らしい部屋ではないか?」
ノアさんだけは普通の反応だったので、執事さんと一緒になって苦笑する。
そっとフリルたっぷりのピンクのベッドへと寝かされたスヴェンさん。ちょっとした眠り姫だよね。姫じゃないけど。
「姫、悪ふざけが過ぎると思うが」
困った顔で部屋にあったソファに座るノアさん。私は特等席で見たいのでベッド横に椅子を移動していつ起きても良いように待機中。
「娯楽は大事」
キメ顔を披露する私に呆れたように溜め息を漏らしたノアさんは足を組み、何処からともなく本を取り出して読み出した。
私はノアさんから視線を外し、眠るスヴェンさんの様子をじっと見ている。伏せられた睫毛は案外長いな、と観察していたけどなかなか起きないので私の方がうとうととし始めてベッドに伏せてお昼寝を始めた。
それから約一時間後、見事スヴェンさんは起き抜けに絶叫を放っていたとノアさんから後で聞いた。私は絶叫するスヴェンさんの傍らで健やかに眠っていた。全然気づかなかった。
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